ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2010年J2第13節vs.東京ヴェルディ |
試合結果スタッツなど |
中野、李と180cmを超える選手を攻撃的ポジションで二人使い、これまでの中野以外は160cm台のチビッコ揃いから前線をいじってきた。 しかし中野はヴェルディ土屋に完封されほとんど何もさせてもらえず、李は足下の柔らかさなどうまさを見せるもゴールを狙いに行く前への勢いはなく不発に終わり、全体的にロングボールが多く何をしたいのかが伝わってこなかった。 ファジアーノの攻撃を引っ張ってきた岸田は不調で途中交代となり、攻撃陣は機能不全に陥っており得点の匂いがほとんどしない低調な試合となった。 唯一明るい材料としては骨折からの復帰戦だった喜山がまずまずの動きをしたこと。 広い視野は相変わらず長所でトップ下よりもボランチまで下がった方が喜山の長所が生きる気がする。 岡山は大きなサイドチェンジがなく、逆サイドに一発でサイドチェンジできず、各駅停車となっておりサイドを変えた意味がほとんどなくなっている。川原のボランチでは視野が狭くどうしてもバックパスが多くなる。 田所がレッドカードを受けたことにより次節出場停止となるため福本が復帰できなければ植田がボランチに入ることになるだろう。植田も視野が狭いだけに川原・植田では展開力のない片方のサイドに偏った攻撃になってしまうだろう(そもそも甲府が圧倒的に攻めてほとんどボールが持てない可能性が高いが)。 今季ホーム7試合で無得点試合は5試合目(3試合連続無得点中)。ホームでの得点3は北九州と並んでJ2ワースト。昨年の後半戦からホーム12試合で得点したのは僅か2試合で得点3、失点13で1勝9敗2分けと他のクラブならば観客が大幅に減って当たり前のところで今回も7,584人と多くの観衆を集めた。 現有戦力では攻撃陣に関して妹尾が復帰しない限り非常に厳しいと言わざるを得ない。現場としても負け続けても足を運んでくれるサポーターを喜ばせたい気持ちはあるのだろうが、昨年よりもさらに低下している攻撃陣の個の力のなさではシステムをいじろうが頻繁な勝利は難しいだろう。 妹尾の復帰が全く見えない状況で、西野は怪我がちとなれば昨年青木をレンタルしたようにJ1で出番のないFWをレンタルするのが最善の策のように思える。 都倉が抜けた草津、内村が抜けた愛媛、荒田・高崎が抜けた水戸が得点力不足に大いに苦しんでいる状況を見ればいかに力のあるFWのあるなしが得点力に大きな影響を及ぼすのかよく分かる。 |
山陽新聞試合満足度調査 不満54% やや不満38% やや満足7% MIP 田所諒35% 喜山康平21% 川原周剛14% |
筆者の試合満足度(10段階) 3 |