ファジアーノ岡山関連コラムNo.25

ファジアーノ岡山2012年前半戦を終えて(2)(2012/7/1)


−シュートを増やし、被シュートを減らす−

総失点17はJ2で2番目に少なく、被シュート決定率、アウェイでの失点はJ2で最も良い数字を残していて守備に関しては文句なしと言いたいところだが、ひとつだけ気になる点がある。

それはシュートを打たれた数が非常に多いことだ。被シュート数はシュート数を37本も上回る234本(1試合当たり11.14本)とJ2の中で5番目に多くシュートを打たれている。岡山より上のクラブでシュート数よりも被シュート数の方が多いチームは大分のみで地力のあるチームはシュート数が被シュート数を大きく上回る。

被シュート決定率の6.83%はあまりにも出来過ぎの数字であり、後半戦も同じような数字を残すことはまず不可能だ。堅守を維持するにはシュートを打たれる数そのものを減らすことが求められる。

攻撃に関してはシュート数を増やすことが得点力アップへの一番の近道だろう。シュート数は上位8チームの中で2番目に少ない197本。最少の大分は195本なのでほぼ一番少ない。シュート数が少ないチームなのに決定率は上位8クラブの中で最低の9.64%。
上位8クラブの中で岡山以外で最も低い甲府でも11.78%なのでシュートが打てない、決まらないでは得点が取れないのは必然だ。
シュート決定率は後半戦もう少し上がってくる可能性の方が高いと思うので、得点力を上げるには積極的にシュートを打つことだ。

できるだけ堅守を維持しながら得点力をアップする。夏場は点の取り合いになることが多いので前半戦はなかなか複数得点を上げられなかった前線が点を取れるかどうかがプレーオフ圏内に食い込めるかどうかのカギになりそうだ。

−後半戦はカンスタで平均9000人を−

開幕数戦は雨にたたられ、成績も悪かったこともあり、非常に低調な動員で始まったが、ゴールデンウィーク最終戦の岐阜戦から1万人前後の観客が入るようになり、昨年比よりもプラスの1試合平均7490人で折り返した。

梅雨が明けてから8月一杯までは弱かった昨年まででもかき入れ時だっただけに7月8日の横浜FC戦から8月26日の大分戦までのホーム6試合で平均1万人を目指すくらい高い目標を置いて欲しい。

社長の発言によると平均8000人行かないと赤字になるということなので、最低でも年間平均8000人は達成したい。
後半戦には4000人強しか見込めない年に一度の津山開催を残しているだけにこれから8月末までの6戦で大きく稼いで年間平均8000人を超えて少しでも来年のための資金が残る状態にしたい。

前半戦の主要スタッツ

勝敗 9勝7分5敗 勝ち点34 8位
ホーム 5勝3分3敗 勝ち点18
アウェイ 4勝4分2敗 勝ち点16
得点 19 14位
失点 17 2位
ホーム得点 13 11位
ホーム失点 12 9位
アウェイ得点 6 18位
アウェイ失点 5 1位
シュート数 197本 9.38本/1試合 16位
被シュート数 234本 11.14本/1試合 18位
シュート決定率 9.64% 15位
被シュート決定率 9.8% 1位
ホームシュート決定率 12.03% 9位
ホーム被シュート決定率 10.2% 10位
アウェイシュート決定率 13.79% 19位
アウェイ被シュート決定率 3.53% 1位
観客動員数 82,392人 7,490/1試合

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節
富山 北九州 水戸 大分 山形 徳島 松本 千葉 鳥取 熊本 草津
ホーム 1△1 0●3 2○1 1○0 2○0 2○1
アウェイ 0△0 0●1 2○1 0△0 0△0
観客動員 6,981 5,576 5,762 7,877 5,851 7,139
12節 13節 14節 15節 16節 17節 18節 19節 20節 21節
横浜FC 岐阜 東京V 京都 福岡 愛媛 栃木 町田 湘南 甲府
ホーム 0●1 1●2 1△1 2○1 1△1
アウェイ 1○0 1○0 0△0 1○0 0●2
観客動員 9,534 11,088 9,045 5,916 7,623
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