管理者の感性を高める研修「CHANGE

このレポートは新宿に本社があるキーウェアソリューションズ株式会社(旧社名 
日本電子開発株式会社)の管理者を対象に行っている3泊4日の研修「CHANGE」
の概要を写真をつけて公開するものです。

実施期間(今年で10回目の研修) 2002年10月16日(水)〜19日(土)
会場 山梨県北巨摩郡須玉町(クリエイティブハウス・
江草とその周辺および横尾山)
対象人数 8名
ファシリテーター 田崎 哲夫(エデュケイション・ラボラトリー)
キーウェアソリューションズ会社概要 ITソリューションプロバイダーを企業コンセプト
として、システムのライフサイクルを提供する会社
で、現在社員1,000名を超える。
研修の主旨 本研修はキーウェアソリューションズの社長の
管理者に対する問題意識として、「状況判断
能力の源となる直観力、感覚機能、感性を鋭くし
向上させる」ために行われているものです。

研修内容
(プログラムはエデュケイション・ラボラトリーの公開講座「S e l f」をもとにしています。
CHANGEはキーウェアサービス(株)の研修担当柳本義人氏がネーミングされました。

日程 ねらい 内容
初 日 仕事で疲れている体と心のバランスをつかむ。
感覚機能を甦らせる。
散策とふりかえり
2日目 自分の心を素直にする。他人とも素直に話すこと
の大切さを体感する。
山中で独りっきりの時間を持ちながら考えることを
捨て、見えるもの、感じるもの、聞こえるものに
集中する。
雄大な山並み、夕日、黎明、満天の夜空が語る
ことに心を傾ける。
前日のふりかえり。
自然の中の対話。
山登り。
山中一泊。
3日目 山頂で、一夜の体験の交換を通する。
詩と音楽のワークを通して自分の豊かな感性を
発見する。
「一度きりの人生」を創る。
下山。
温泉入浴。
詩と音楽のワーク。
4日目 自分がこれから何を大切にして生きるかを明確に
する。
「光り輝く人生の1ページ」
を創る。


以下の写真は受講者の佐々木 賀美氏が撮影されたものです。

初日の散策。
思うように体が動かない
人。すぐに汗をかく人。
息が切れる人。
まったく平気な人。
体と心のバランスに気づく
時間。
空気が美味しいと感じる人。
昔かいだような匂いを感じ
る人。時間が気になる人。
落ち着かない人。
と、いろいろな気づきが
始まる。
2日目の午前中。
二人で「自然の中の対話」を
する。
テーマは今までの人生の
出来事のふりかえりとこれ
からの人生について。
そしてお互いに聞き手として
どうであるかなどを話す。
2日目の午後
山中一泊のため
横尾山(1818m)へ。
自分のペースをしっかりと
守るように言われてるので
安心して歩ける。
尾根で一服。
周囲は360度のパノラマ。
秩父の山々、富士山、
南アルプス、八ヶ岳が迫る。
ここより一人一人の今夜
の場所が決められる。
みんなに緊張感が高まる。


いずれの写真も佐々木さんが露営した場所からの撮影です。
右下の写真のようにビニールシートを工夫したテントで一夜を過ごしました。
午前3時過ぎの満天の星空、足元に広がる雲海は見事でした。みんな何を
感じ何を見、何を聞いたでしょうか?

用心のために一緒に
行動した名犬?
モーリー。
3日目午前10時30分に
山頂に集合。みんな一夜
の出来事を語る。

最終の4日目。
廃校のグランドで「光り輝く
人生の1ページ」を創る。
クロージングは記念撮影。


ふりかえりの光景や囲炉裏端での談笑の光景。
また3日目の夕方の「詩と音楽のワーク」(民族楽器奏者のユニット「くり」)の光景を
伝えられないのが残念ですが、今年も8名の管理者は4日間の体験で甦った感性を
しっかりと身体に残し帰宅されました。


参加者の感想から

Kさん 今までに受けた研修とは全く違う内容で、新しい発見もあり良かった。
日頃仕事に追われて大切な自分自身のことや周りのことについて感じたり、
考えたりすることを忘れてしまっていた。どのようなことにも関心を持ち新規
のビジネスに結びつけたい
Oさん 貴重な体験でした。自分のこれからの人生が何を目標にしているかを再
認識できた。感性がどれくらい向上してるかはわかりませんが、ユーザーを
はじめ私に関わってる人たちが発信している信号を現在よりも感知できる
ようにしたいと思います。
Eさん 仕事を離れ山の空気に触れながら自分の半生を振り返る機会が得られて
満足している。将来のことを意識的に避けている自分に気づいたので、
今後のことをこれからしっかりと取り組みたい。
Aさん 仕事や生活に追われて自分自身のことについて考える時間を持っていな
かった。最近前向きな気持ちが薄れいることを再確認できた。これからの
ライフプランを立てて何事にも能動的に行動したい。
Yさん 自分の人生を再認識できると同時に他人の感性の素晴らしさに気づいた。
普段の生活では見えない自分の感性を認識できた。この感性で営業など
の顧客折衝を今後行っていく。
Sさん 自然の中で野営やメンバーとの対話を通して、率直な意見交換や自分へ
の問いかけが出来て、自分自身の思考や感性を見つめ直す良い機会と
なった。自分の人生の方向性が間違っていないことが再確認できた。
山中で一人野営し、思いがけず明るい月の光の中で普段考えていることを
ふりかえりつつ一晩過ごしたのは良い経験だった。
YKさん 体力がなく。自分の人生について具体的な目標を持っていないことに気
づいた。自分の目標を明確にし、一度だけの人生を有意義なものにして
いきたい。