高峰山 2091.6m    戻る

所在地  長野県小諸市

 この山は浅間山の近くにあり,標高2091.6m,夏場は付近一帯は高山植物の宝庫だ。しかし,この時期は車坂峠先は冬季閉鎖で付近一帯はスキー場となる。
 今回,厳冬期を狙ってスノーシューでここを登る計画を立てた。参加者は16名、女性が圧倒的に多い。マイクロで新潟を出発し,上信越道経由小諸I.Cを目指す。
 さぞ雪が多いと思いきや,長野に入ると辺りに雪は無くなりまるで春の様子だ。
 I.Cを降りつづら折れの車道をぐんぐん高度を上げながら車坂峠へ向かう。幸い車道は凍結していなかったが,昨年同じ時期に来た時はアイスバーンで大変だった。峠からは雪上車に乗って宿へ向かう。
 宿は秘湯の「高峰温泉」だ。今朝はマイナス17度だったというが,宿の中は快適で暖かく,少し休憩してから足ならしに池ノ平湿原へ向かう。
 湿原まで車道を行くが,雪は雪上車できれいに均してあり歩きやすかった。皆さんスノーシューは初めてなのにすいすいと歩いていた。
 途中で引き返そうと思っていたが,調子にのってどんどん進み湿原入り口まで行ってしまい,帰りがことのほか長かった。
 さて,宿に帰って温泉だ。この温泉は「創生水」とかで,石鹸を使わなくても体がきれいになるとのこと。半信半疑だったが本当だった。
 温泉に入り楽しい夕食,地ビールはまあまあだ。
 夜は星の観察会があった。観察には絶好の満天の星空で,車1台買えるという天体望遠鏡を使って様々な星を説明してもらい観察した。
 翌朝,建物のそとには愛らしいテンやリスを始め、ホシガラスやカワラヒワなどがやって来て目を楽しませてくれた。
 9時,宿の人の案内で高峰山へスノーシューで出発する。昨日の足慣らしの甲斐あってみんなスムーズで上手だ。
 宿から300m位平に進んでから尾根に向かって登り始める。途中,ウサギやキツネやリスの足跡を見たり,カラマツやコメツガや周りの山々の説明を受けたりして楽しく登った。
 斜面はスノーシューの爪が効いて滑らず快適で,30分くらい急斜面を登ると尾根に出て傾斜が緩みそこで休憩する。
 シャクナゲの葉は丸まって細長く垂れていたり,ダケカンバやコメツガの興味深い話を聞きながらなだらかに行くと,展望が開け高峰山山頂に到着する。
 昨日は富士山から八ケ岳など360度の展望だったが,今日はちょっと雲が出て遠くの山は隠れてしまった。それでもまずまずの展望で,あれは何山,これは何山と見える山の山座同定を行い賑やかに下った。
登ったルート 全員集合