大境山(おおざかいやま) 1101.6m  戻る

所在地  

新潟県岩船郡関川村と山形県西置賜郡小国町の境
登山月日 2009.11.8
三角点 二等三角点
登山道 有(今回登ったコースは無)

 大境山(おおざかいやま)は新潟と山形の県境に位置する山で,唯一山形県側から登山道がある。
 登山道のある山形県側からは何回か登ったことがあるが,今回は山仲間のA氏からお誘いがあり,登山道の無い新潟県側から藪こぎで登るということで楽しみに出かけた。メンバーは健脚の,A氏,Y氏,A女史の4人だ。
 未明新潟を出発し,登山口の東俣林道へ向かった。東俣林道は飯豊連峰の杁差岳に登る登山口でもあるが,長い林道で,途中にゲートがあるので,利用する人は限られている。
 この日,ゲートが運よく開いていて登山口まで車を乗り入れることができた。
 身支度をして出発する。まず深い川に架かる吊り橋を対岸に渡り,尾根に取り着く。最初しばらくは送電線の道があり,それを辿って急な斜面を登り,次に枝につかまりながらまばらな藪をこいで登ると岩場になる。手がかり足ががりを見つけながらそこを過ぎるとようやく尾根に達する。
 展望が開け,右手に杁差岳が大きく望まれる。先日降った雪で山頂付近は白くなっていた。
 尾根には若干の踏み跡があり,ブナの木には昔の刻みがあって興味をそそった。しばらく行くと岩場の痩せ尾根になり慎重に通過した。
 このコースを5.6回登ったというA氏が付けた鉈目が所々に残っていてスムーズに進み,大境山手前のピークに思ったより早く到着する。低い藪に覆われて見晴らしが良く右方向には飯豊連峰の全容が大パノラマになって望まれ,また葡萄鼻山から続く尾根や遠く朝日連峰もうっすら望むことができた。
 日暮れの早いこの時期なので当初はこのピークまでと考えていたが,着いた時間が早かったので大境山まで突き進むことになった。
 まず草付きの斜面を50mほど下り,キタゴヨウの生える岩混じりの痩せ尾根を進み,最初のピークを越えると急な長い登りとなる。A氏が邪魔な枝を切りながら進んでくれて助かるが,それ以上に藪が深くて,おまけに足元は小石まじりのガレ場で安定せず苦労した。
 ようやく傾斜が緩むと,今度は湾曲したアカミノイヌツッゲや笹など低い灌木が絡み合った状態で足が地面に着かず前に進めないほど藪が深くなった。
 藪こぎはもういやだと思うころ,ようやく見晴らしの良い山頂に到着した。
 山頂は360度の大展望だ。休日なのに誰もいずゆっくり過ごすことができた。
 しばらくすると,山形県側の登山道を登ってきたという男性1名が到着した。
 またあの藪をこいで元来た道を戻る気力が薄れ,登山道のある反対側へ下ろうということになり,男性に話したら,送ってくれることを快く了解してくれて一件落着。小国山岳会のかたとのこと。
 登ったルートとは比べものにならないほど快適な登山道を山形県側へ下った。辺りの紅葉はもう過ぎていたが,それでもまだ所々あざやかなもみじが残っていて楽しめた。落ち葉をかさかさと踏みしめながら,この時期にはもうけものの晩秋の晴天を満喫した一日だった。
切り付けが多く見られた 大境山 藪と格闘
飯豊連峰は先日の雪で真っ白 山頂に着いたバンザ〜イ!(A氏撮影) 豪華な昼食の始まり〜
今回登ったコース