三ツ峠山  標高1786.1m 二等三角点

登山月日  2006.12.9〜10

 01会の忘年会が三ツ峠山で行われた。この山は、御坂山塊の東端に位置し、手軽に登れて、しかも富士山の絶好のビューポイントとあって人気の山である。
 山頂に登るにはいくつかのコースがあるが、今回は笹子から登り河口湖へ下るという北から南への縦走をやった。
 初日、JR大月駅で待ち合わせる。首都圏ほか、遠く岩手からも来られていて総勢17名。大月駅からタクシーで笹子登山口へ向かう。しかし、道路状況が悪く途中から歩くことになった。
 日本海側の鉛色の世界から陽だまりハイクを期待して出かけたが、天気はあいにくの雨模様だ。更に気温も下がって新潟と同じくらい寒い。雨具を着けて出発だ。
 最初、カラマツ林のジグザグが続き、次第に潅木になる。ハイキングの山といっても標高差は千メートルある。ジグザグが飽きてくる頃ようやく清八峠に着いた。昨夜から荒れ模様で気温が下がり、木々には霧氷が付き、まるで花が咲いているように美しい。また風が吹くたびにパラパラと地面に落ちて、それをザクザクと踏みしめながら歩く。この山塊は岩登りのゲレンデがあることでも分かるとおり急峻な地形で、脇の斜面はうっかり足を滑らせたら数百メートル落ちてしまいそうで怖い。
 峠からは下り気味にトラバースの道になる。最後は急な登りでようやく鉄塔が林立する御巣鷹山に着く。
 ここから道は下りになるが、濡れた斜面は滑りやすく、足に泥が付いて団子になって歩き辛い。
 僅かに左へ登って三ツ峠山に着いたが、ガスって展望は全く無く、展望盤とコンクリートに固められた三角点だけを見て早々に山荘へ下る。この時期にこんな天気は珍しいらしく、どうも私が新潟から悪い天気を持ってきたようだ。
 山荘の玄関は次々に到着するびしょ濡れの登山客でごったがえしていた。ここのオーナーは同じ01会ということもあって、いろいろご配慮いただき、ようやく部屋に落ち着く。
 久し振りに会った01会の人達と楽しい会話が弾み夜遅くなってしまった。
 翌朝、外を見てもガスッて全く展望はない。晴れていれば富士山が正面に見えるはずだが残念。
 早朝、Sさんが定宿にしている隣の山荘へ一緒に付いて行った。先代とラインホスト・メスナーと並んだ写真が飾ってあったり、オーナーの撮った素晴らしい写真も見せていただいた。
 さて、それから宿に戻り、朝食を取ってゆっくり下ることにする。コースは天上山経由河口湖だ。
 このコースはなだらかな道が続き、左右に木々の間から遠くの山が望めるという稜線漫歩だ。でもトラバースの斜面は急峻だから要注意。
 下って行く途中、次第に天気が回復してきて周りの山々が姿を現した。鉄塔のある見晴らしの良い場所に着くと、正面にはようやく富士山がくっきり姿を現し、感激する。
 そして天上山の広場まで下ると、更に雄大な富士山が望め、ここまでは川口湖畔からロープウェーが上がってきており、別名「カチカチ山」とも言うらしく、観光客で賑わっていた。

 コースタイム 笹子登山口―5:00−山頂―2:30−天上山
絶景の富士山 全員集合