2005.07.25
【7月25日】 | グリンデルワルトに来てから晴れの日が続いていた。夜中に雨が降っても、明け方には必ず晴れているという、誠に都合のよい天候だった。最後に残された1日、メンリヒェンからアルピグレンを通りグリンデルワルドまでハイキングすることにした。 6本持って行ったフィルムが足りず、渡辺さんから1本分けてもらう。 メンリヒェンはグリンデルワルトから1つ目の駅、グルンドから長いゴンドラで上がることができる。 ゴンドラの下は広大なスキー場になっており、広さも斜度もほどほど、「年を取ったらスキーに来てもいいところね!」なんて2人で話しながら30分ほどゴンドラに乗ると、標高2227mのメンリヒェンに到着する。小高い所にメンリヒェンの山頂が見えるのでそこまで登った。(20分) スイスに18日に来て以来、ずっと天気に恵まれ、今日も絶好のハイキング日和。昨年のモンブランは悪天候続きだったから、今年は本当に運がいい。 山頂からアイガー、メンヒ、ユングフラウが良く眺められる。また、谷を隔てて、昨日行ったシルトホルンも遥か彼方に望むことができた。ここから見るミューレンの街は、まるで崖っぷちにへばりつくように佇んでいた。もし日本だとすれば、危険地帯として避難勧告の出そうな崖の中間に、多くの街が存在していて驚きである。 今、スイスのハイキングコースは何処もかしこも花、花、花。草原で、花の咲いてない所はないくらいびっしりと広がっている。 ちょうどいい時期に訪れることができ、厳しい山と美しい花を愛でながらのハイキングと、200パーセント充実した旅だった。 グリンデルワルトはドイツ語で「閉ざされた森」という意味とのこと。美しい風景の広がるこの村は一生忘れられない。 |
メンリヒェン山頂からの左からアイガー、メンヒ、ユングフラウ | |
山頂は満開のお花畑(右奥はシルトホルン) | |
今回登ったアイガー(左)とメンヒを常に正面に眺めながらハイキング | |
どうしてこんなに花が咲くの?(どこもすべてこんな状態が続くのだ) |
こんなに全日程を有効に使えた旅は今までになかった。それというのもお天気とパートナーに恵まれたおかげだ。 当初のツアーの予定が13日出発だったが人数が集まらず、個人手配で5日遅れの出発という形になった。結果的にはそれが功を奏した。 我々がスイスに到着した日までずっとぐずついた天候が続いていた(前日には雪も降った)とのこと。 予定通り出発していたなら、登頂はたぶん難しかったであろう。本当に運が良かったと思う。 そして、「個人手配」という、今までに無い経験もした。 あらためて自分の語学力の貧しさも痛感した。 これを機に新たな目標を持って頑張ろうと思う。 |
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