「高陽山」 1126.5m 新潟県東蒲原郡鹿瀬町

 以前は登山口に達するのが至難の業だったこの山も、最近は標識や看板が設置され容易に辿り着けるようになった。また、藪だった道も明瞭になり登りやすくなった。
 標識に従い集落に入ると道幅は狭くなり、建物すれすれに進むと鍵のかかった鎖のゲートがある。駐車場はないので畑の僅かなスペースに車を止めさせてもらう。
 舗装された車道を10分ほど歩くと堰堤の前で道が左に分かれ、そこを行くとすぐ右に登山口がある。
 完成した堰堤を右下に眺めながら広い道を進むと杉林になり緩やかな登りとなる。小さな沢を渡り更に緩やかな登りが続く。途中に水源施設があった。
 正面が明るくなり木々が伐採された場所に出た。ここはワラビの豊富な所だが立ち入り禁止の張り紙があるのでむやみに採ってはいけない。
 伐採地を過ぎると尾根の取り付きである。今までだらだらとなだらかだった道も、胸突き八丁の急登となる。
 辺りは見事なブナ林に覆われ、小鳥のさえずりを聞きながらゆっくりと足を進める。チゴユリが咲いている程度で目だった花はあまり見られないようだ。
 左側に沢の音が聞こえてくる頃ようやくなだらかになり、間もなく山頂に到着する。
 標識や看板が整備されたこと、登山道が明瞭になったこと、途中の林が伐採されたこと、山頂が広くなったこと・・・等、藪だった以前の様子とすっかり変わっていて驚いた。
 残雪が消えてしまい、木々が邪魔して飯豊方面はほとんど見えなかった。
(2004.05.26)
コースタイム ゲートー0:10−登山口―0:40−尾根取り付きー0:40−山頂―1:00−ゲート

藪を漕いだらようやく飯豊が見えた 山頂
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