勝山 328m 所在地 新潟県糸魚川市青海 戻る
天気が良さそうなので大河ドラマ「天地人」に関わる城跡巡りに出かける。 高速料金が上限1000円なのでこれを利用し糸魚川I.Cまで行く。国道8号を富山方面に向かうと,左側に登山口の標石があった。道路の反対側には営業していないドライブインがあった。ここに止めてもいいが少し先にPがあったのでそこに車を止める。 この山は海岸から立ち上がる急峻な山だ。案内板によるとここ勝山城は,戦国時代上杉氏が領国の経営と国境守備のため,春日山城の支城として各地に保有した番城や砦の一つで,謙信没後,その跡を継いだ上杉景勝が,越中方面からの織田信長の脅威に備えて築いたものである。はじめは地名から落水城(おちりみずじょう)と呼ばれたが,後に勝山城と改められ,秋山守綱,萩田主馬丞らが城将であった。標高328mの山城で,足元に日本海が迫り親不知や越中宮崎の鼻や姫川河口から不動山城や徳合城が望まれる。山頂には壕で守られた三廊の主陣地帯を設け,これを核として,さらに西南に次第に高く続く尾根には,削平地や空壕が長城のように構えられている。山頂への道は,海岸の落水から尾根伝いに急坂を登る道,谷川に沿って地獄谷を通る道,大沢部落から権現山へ達する道があるが,今は落水だけ利用している。天正13年(1585年)豊臣秀吉は越中の佐々成政の征伐が終わると,石田三成以下わずかの供を従え勝山城へ乗り込み,この地で上杉景勝と会見し固い盟約を結んだ。ドラマでは,この時かたくなな石田三成の心が兼続によって開かれ「三成の涙」として放映された。 登り口から階段を登りジグザグに行くと尾根通しの急な登りとなる。眼下にはすぐ間近に樹間越しに紺碧の日本海を望むことができる。 ぐんぐん高度を上げながら登り,ロープの下がった足場の悪い場所を過ぎ,更に登ると間もなく山頂に到着する。 山頂には三等三角点と石祠(高田の春日山神社からお札をうけてまつってある)があり,小広い台地になっていた。 山頂の先50m行くと見晴らしの良い所があり,眼下に日本海が俯瞰できた。 踏み跡は更に先まで続いていたので辿ってみたが,次第に不鮮明になってきて崖で道路には下りられずもと来た道を戻った。 |
登山口 | 山頂 |
登ったコース |