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[Dvorak配列の説明 - 目次]

 ・総合案内
 片手用Dvorak配列
 Dvorak配列は本当に優れているのか?
 Qwerty/Dvorakにおけるキー使用率


総合案内

Dvorak配列とは、現在のスタンダードであるQWERTY配列が、初期のタイプライターの機械的理由から配列されたことを不満として、アルファベットの出現頻度や打ちやすさを考慮し、打鍵効率の向上や身体的負担軽減を追求して考案された、英語キーボード/英文タイプライタ配列です。
ANSIの第二基準にもなっており、QWERTY配列に次ぐシェアを持っています。アメリカでは30パーセントのシェアを持っていると言う説もあります。また右手・左手それぞれの片手用配列もあります。

「Dvorak」の名は開発者のAugust Dvorak博士から取られ、PC用語では一般的に「ドボラック」と読みます、他にも「ドボラク」「ドヴォラク」「ドヴォラック」「ドヴォルザーク」など色々な読み方がありますが、このサイトでは「ドボラック」で統一しています。ちなみにチェコの作曲家のドヴォルザークと同じスペルです。
Dvorak配列はまたDSK(Dvorak Simplified Keyboard)とも呼ばれます。


Dvorak配列


左手に母音が、右手に子音が集められています。またよく使うアルファベットがホームポジションまたは打ちやすい所に配置されています。

Dvorak配列の特徴として、
 ・左右交互打鍵
 ・アルファベットの出現頻度に基づいたキーアサイン
 ・右手母音 左手子音という規則的なキーアサイン
 ・左手より右手の使用率が多い(Qwertyは左手の方が多い
 ・子音(母音)のコンビネーション(digraph)が打ちやすい
などがあります。


Dvorak配列の効果

・タイピング速度の向上
およそ10%-20%のタイピング速度向上が期待できます。
英文1080文字/分というタイピングの世界記録(ギネス)を持つバーバラ(Barbara Blackburn)さんも、Dvorak配列使用者として有名です。 また多くの英語タイピング大会の優勝者が使用していると言われています。

・快適性の向上
多くのDvorak配列使用者は、タイピングが非常に快適になったと感じています。 これこそが一番の魅力だと言う人も多いです。
ホームポジション列での打鍵が7割弱を占めること、左右交互のリズミカルなタイピングが可能なこと、 等々からその快適性は使ったことがない方でもイメージしやすいと思います。

・傷害予防
指の運動量を大幅に減らせる(移動距離がQwerty打鍵時のおよそ3分の1になる)ことから、腱鞘炎等のR.S.I(Repetitive Strain Injury=反復運動過多損傷)の予防として最近注目されてきています。
R.S.Iは一度罹ると完治することが非常に難しいため、予防は重要です。
IT先進国(この表現はあまり好きではありませんが・・・)のアメリカでは職場で起こる障害の7割弱をR.S.Iが占めていると言われます(米労働統計局調べ)。

   

日本語入力

日本語ローマ字入力でも、前述のDvorak配列の恩恵を多く享受できます。
もともと英文入力用に作られた配列ですが、幾つかの子音を除いて日本語ローマ字入力でもよく使うキーが、ホームポジションまたは打ちやすい所にあります。
具体的にはDvorak配列での日本語ローマ字入力の場合、全体の7割強をホームポジション列から手を動かさずにタイプできます。さらに日本語は子音のあとに必ず母音がくるので、英文入力以上にリズミカルなタイピングが出来ます。
ただし幾つかの問題もあります。(1)左手63%・右手37%と多くの人が不器用な左手を多用させられる。(2)拗音入力がしづらい(「 Y 」が左手側にあるため。(3)「か」行が打ちづらい。



Dvorak配列を使うには?

 

WindowsでDvorak配列を使う

   

WindowsでDvorakを使うためには3つの方法があります。

(1)Dvorak用のキーボードを使う
(2)ソフトウェアで切り替える←オススメ
(3)Windows内部で切り替える

とりあえず、Dvorak配列を使ってみたい方はdvorak krをどうぞ。


(1)Dvorak用キーボードを使う

一番確実な方法です。キーボードを繋げるだけですので、どんなOSでも使えます。
Dvorak用キーボードにはKinesisのエルゴノミックスキーボードドヴォルティーキーボードなどがあります。
KinesisのエルゴノミックスキーボードはボタンでQWERTYとDvorakの切り替えが出来る優れものです。

他にも、色々なDvorakキーボードがあります。国産だとTronキーボードはDvorakを採用してますが、
今手に入れるのはほぼ不可能です。「たのみこむ」で復刻版が出ましたが・・・とても高いです。


(2)ソフトウェアで切り替える

一番簡単な方法です。自分のパソコン以外をよく使う人や、ちょっと試してみたい人にお勧めです。

Dvorakerオススメ(シェアウェア 500円)・・・Dvorakの弱点の一つでもあったショットカットキーの問題が解決されています。
Dvorakを使いながらショートカットキーはQwertyのまま使うことができます。 
また拙作DvorakJPもIMEの設定なしで完全にご使用頂けるようです。
Dvorak配列を使うだけなら、無料版のDvoraker Freeも有ります。

dvorak krオススメ・・・インストールせずに実行するだけで使えるので、
フロッピーディスクに入れて持ち歩いたり、アドミニスター権限のない人、ちょっと試して見たい人に最適です。
スタートアップに登録すれば簡単に常用可能です。(98se/ME/2000/XPでの動作確認済み)
ここからファイルを直接ダウンロードできます(当ファイルはうにた様より再配布許可を頂いて掲載しています)。

猫まねき・・・(シェアウェア 700円)キーボードカスタマイズが出来きるほか色々な機能があります。
GUIが用意されていてすごくわかりやすいです、初心者の方にも安心。Dvorak用の設定ファイルも公開されています。

窓使いの憂鬱・・・非常に有名かつ高機能。UNIX使いの人に愛用者が多いようです、
上級者向き。Dvorak用の設定ファイルも公開されています。


(3)Windows内部で切り替える

レジストリ若しくはキーボード定義ファイルを入れ替える方式です。
もともとWindowsにはDvorak配列が用意されているのですが、残念ながら日本語入力ができなくなってしまうため、
自分で多少カスタマイズする必要があります。Dvorak配列しか使わない方用。

詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。→Dvorak Simplified Keyboard for Japanese

 

MacintoshでDvorak配列を使う

   

Macはもともと初期の頃から、積極的にDvorak配列を採用してきたと言う話を聞きます。
なんとあのバーバラさんもMacのコマーシャルに出たこと有るとか。OS Xなら標準でDvorak配列が利用できるようです。

MacOS Xでの設定方法は、「システム環境設定」の「言語環境」の中にある「入力メニュー」タブのDvorakのチェックボックスにチェックを入れるだけのようです。 ←Studio-Qの加藤様より情報提供を頂きました、ありがとうございます。

Dvorak用キーボードはWindowsで紹介したものでMac用が用意されているものもあります。
またMac用のキーボードをDvorak用に改造してくれるDvorak Systemzなどもあります。
マック用のDvorakソフトウェアとしてはDvorak-Jなんかがあります。

JISキーボードでDvorakを利用される方は→宗本久弥さんのサイトを参照してみて下さい。

MacでのDvorak使用方法については、今後調べてみたいと思います。情報提供よろしくお願いします。

 

その他のOSでDvorak配列を使う

   

すいません、PC-UNIX系にはとんと疎くて。
しかしLinux系では多くのディストリビューションでDvorakキーボード選択肢が用意されていますし、
(Red Hatとdebianでは確認済み、Vineでも有るようです)
BSD系でもDvorakキーマッピングが用意されていることが多いようです。

VJE-Delta Ver.3.0 for Linux/BSDでもDvorak配列が用意されているようです。

XFree86用やSGI用のxmodmapファイルをお探しの方はこちら→田辺浩靖さんのサイト

PC-UNIX系でのDvorak使用方法については、今後調べてみたいと思います。情報提供よろしくお願いします。



Dvorak配列を練習しよう

Dvorak配列は習得が最も容易な配列の一つです。
習得の目安として、一日一時間程度の練習で、2週間で日本語200文字/分程度が可能だと考えています。
ただしQwerty配列を平行して使わざるを得ない場合、大体上記の目標を達成するのに2ヶ月は掛かる、と考えた方が良いです。Dvorak配列への移行中は、他の配列でタイピングしないことをお勧めします
一度習得してしまえばQwerty配列との併用は容易です、自分も学校や他所ではQwerty配列を問題なく使用しています。


・推奨トレーニングコース

  ※練習は一日一時間程度に抑えることを推奨いたします、30分毎に15分程度の休憩を挟んでください。
適宜、復習やイメージトレーニングを併用なさるとさらに効果的です。
 
  1.まずはキー配列と英文タイプを覚えましょう。
  ABCD A Basic Course in Dvorak←こちらで基本的なキー配置・運指を練習してください。
1-9、10-19、20-29の3つのパートに分かれていますので、それぞれ2日乃至3日繰り返して練習してください
 
  2.ローマ字を覚えましょう。
  美佳のタイプトレーナ Dvorak編を使用して、ランダム練習、ローマ字練習を行ってください。
 
  3.実践練習。
  実際に文章をガンガン打ちましょう、メール・チャット等を大いに活用してください。

英文に関してはゲティスバーグアドレスなんか分量的にも練習に調度良いかもしれません。
上は横浜国立大学E.S.Sのサイトですが、他にも色々と練習向けの文章がありました。
また、タイピングソフトで練習するのも良いかもしれません、フリーウェアではタイプウェル英単語をお勧めします。

日本語ローマ字入力に関しては、タイピングソフトをお使いになることをお勧めしません。
なぜなら、Dvorak配列での日本語ローマ字入力では「か」行は、「 k 」では無く、「 c 」を使って入力するのが一般的だからです。
憲法前文やお好きな小説などを使って、文章入力の練習することを推奨いたします。
もちろん、「 k 」の位置に不満を感じない方や、タイピングソフトがお好きな方はこの限りではありません。Dvorak配列でもQwerty配列用ローマ字入力の設定で、タイピングソフトは使用できます。
 ※「2.ローマ字を覚えましょう。」まではローマ字入力も「か」行を「 k 」で行うことを推奨いたします。
 
日本語ローマ字入力で「か」行を「 c 」で行うにはIME/FEPのローマ字変換テーブルで設定してください。
MS-IMEの場合、プロパティ→全般タブ→(1)設定ボタン→詳細プロパティ→(2)ローマ字設定タブ、で設定できます。画像
ATOKの場合、プロパティ(環境設定)→Atok**プロパティ→(1)キー・ローマ字・色タブ→(2)ローマ字カスタマイズボタン→Atok**ローマ字カスタマイズ、で設定できます。画像

DvorakJPをご使用頂いても同様の効果が得られます。

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