今年は３館連動の開催で「二次元ＶＳ日本刀」を共通テーマに
林原美術館は「過去」
備前長船刀剣博物館は「現在」
瀬戸内私立美術館は「未来」
で展示が行われます。

「現在」のテーマの備前長船刀剣美術館は、漫画家やイラストレーターが描いた刀を実際に刀匠などが立体化する企画です。
私は漫画家夢路キリコ先生のデザインの刀[那由田]を造型しました。

まずイラストを渡されてビックリしたのが日本刀が２刀ついていて、外観は西洋剣に見えるという奇抜なデザイン。
「これは面白い！」と「これは大変な事になりそうだ」というのが初めてみた感想でした。

イラストを元にＣＡＤ設計でしていく。
刀二本を支える事を考慮して強度を考える。

ＣＡＤ上で設計が終了したらモデラＭＤＸ−４０でケミウッドを削り出力。
でかいので出力だけでも数日かかりました。

シリコン型で複製して塗装。文字で書くとこれだけだけど物がデカイのでひたすら時間がかかる。
備前刀剣博物館で組み立て、なんと刀は２５代兼房先生と２６代兼房先生の刀です。
波紋が美しい見事な刀です。これはぜひ現物を見て欲しいです。

開催中はなんと！フラッシュを使わなければ写真撮影可能です！これは博物館では珍しいです！
「小池一夫」「天野喜孝」「開田裕治」「環望」「かまたきみこ」などなど豪華な作家の作品がまだまだあります。
刀に興味ある方はもちろん、漫画やイラストレーターを目指す方は行って見るのをオススメします。
刀の解説などありますので、間違った刀を描いてしまう前に実物を見て刀を勉強するいい機会だと思います。

瀬戸内私立美術館の「未来」がテーマのイラスト展では、鷲尾さんがイラストで参加しています。
こちらも見ごたえがありますのでぜひ今年の夏は岡山へ！