北からの風〜北海道の風物〜 −どこまでも空−
故郷、北海道の風物を適当にご紹介する「北からの風」。
食文化・生活様式なんかでみなさんのお住まいの地域と比べてみてください。
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華味のラーメンスープ 華味のラーメンスープ

“食べーるべるべるベル食品♪”のCMソングでおなじみのベル食品が出しているラーメンスープ。半練り、というのでしょうか、ペースト状のスープをお湯でのばして使います。しょうゆ、みそ、しおのスタンダードな味ですが、それぞれチャーハンや豚汁、八宝菜なんかにも使えるといいます。実家でラーメンといえばこの缶がよく登場していましたが、今はベル食品のサイトやAmazonでもネット購入できるんですね。
カンカイ カンカイ

コマイを干したもの。お酒のおつまみに最適です。コマイ(氷下魚)はタラの仲間の魚のようで、こうして干物になったカンカイはとっても硬いです。これを力任せにむしりながら食べるわけですが、あぶったりマヨネーズをつけたりもします。ただ匂いもあるので、あぶったりすると部屋中魚くさくなります。ちなみに音がよく似たカンカンというのもありますが、これは他地域でチューペットなどと呼ばれているもの。冷凍庫で凍らせて、半分に折って食べる氷菓です。
ジンギスカン ジンギスカン

北海道のあらゆるシーンに欠かせないのはジンギスカン。花見もジンギスカン。大学の新歓コンパもジンギスカン。そういえばジンコン(ジンギスカンコンパ)なんて言葉もあったなぁ。ジンギスカンにもラムやマトン、味付けのありなしなどいろいろありますが、とりあえずスーパーにでも行けば困ることはありません。ホームセンターには使い捨てのジンギスカン鍋も売ってます。(大きい写真はこちらから)
クラシック サッポロクラシック

北海道限定販売のビール「サッポロクラシック」。デパートで開かれる北海道フェアのような場所でも時折見かけます。
サッポロビールといえば黒ラベルですが、限定ラベル缶も見かけます。

サッポロ・クラシック(サッポロビール株式会社)
ソフトカツゲン ソフトカツゲン

あまーい乳酸菌飲料。半世紀以上の歴史があるようです。大きさはいろいろあって、実家の冷蔵庫では1リットルパックをよく見かけました。甘い(甘ったるい?)香りが特徴的で、これはパックを未開封の時でもかすかにわかるくらいです。カツゲンが“勝源”と書けることから、受験アイテムとしても有名になったようで、製造元のメグミルク札幌工場には勝源神社ってのができたそうですね。

勝源神社(日本ミルクコミュニティ株式会社)
リボンナポリン リボンナポリン

サッポロ飲料株式会社が発売するいわゆるサイダー。透明なリボンシトロンは全国で見られても、オレンジ色のリボンナポリンは北海道だけ。そういえばここらではオレンジ色のサイダー的飲料は見かけない気がします。最近はおなじみのキャラクターが描かれたデザインになってるみたいです。

リボンナポリン(サッポロ飲料株式会社)
ガラナ ガラナ

ちょっと薬っぽい味と香りが加わったコーラのような飲み物。缶やペットボトルなどいろいろな形態でスーパーや自動販売機など普通にどこでも売っています。いろんなメーカーがいろんな種類のガラナを作ってるみたいですね。(他のガラナ
カステーラ カステーラ

旭川の高橋製菓が製造するお菓子です。カステラではありますが、普通に売ってるカステラとはちょっと違います。なんだろう、気泡が小さいのでしょうか、ふわふわというよりはけっこうしっかりしてますね。甘さもそんなに強くない気がします。今は一つ84円だそうです。

カステーラ(高橋製菓株式会社)
やきそば弁当 やきそば弁当

北海道のみ販売のカップやきそば。大きな特徴は中華スープが付いてることでしょうか。麺を戻したお湯でスープが作れちゃいます。派生品としてやきそば弁当・塩や、やきうどん弁当などがありました。時折新製品としていろんな味が出てくるようです。

マルちゃん焼きそば

つらら(氷柱) つらら(氷柱)

建物の軒先から伸びてくるつらら。屋根に積もった雪が少しずつ溶けて、軒先から落ちる時に凍って作られるもの。日光や暖気の影響もありますが、部屋の熱が屋根の方に伝わって雪を溶かすこともあるので、人が生活してる部屋の側だけよく発達したりします。工場なんかの屋根から伸びるものは数メートル級、中には下の雪山とつながってしまうものも。水枕の中に入れたりといった活用法がありますが、子供の頃についついなめて(食べて)しまうのはやっぱり衛生上よくないんでしょうね。長いつらら
窓霜(まどしも) 窓霜(まどしも)

よく晴れて“しばれた”(冷え込んだ)朝に窓に現れる綺麗な紋様。気温が下がる時はたいてい放射冷却で晴れている時なので、朝日を受けて煌めく姿は実に美しい。窓に結露した水が凍るわけではなく、水蒸気から氷へと昇華した結果このような窓霜になるようです。
雪庇(せっぴ) 雪庇(せっぴ)

雪は空から降ってくるので、普通は上へ上へと積もっていきます。でも、そんな一筋縄ではいかないのがまた雪で、屋根の端っこの方では下の方に積もっていく雪も見られます。屋根に雪が積もると最悪の場合建物がつぶれてしまうので(実際使われなくなった家屋や倉庫がつぶれることは多々あり)、屋根雪下ろしが必要になります。その際、この雪庇部分に気をつけないと、意外なほど手前に屋根の端があってびっくりしたりします。
雪のトンネル 雪のトンネル

物置の屋根に積もった雪が、暖気でずり落ち、不思議な形を作ったもの。積もった雪は氷河と同じように、ゆっくりとした時間をかけて様々な形をとります。北海道の屋根は瓦ではなく、カラフルなトタン屋根なので、滑り止めをつけていなければ自然に落ちてくるのです。ぐにゃりと曲がった雪が、まるでトンネルのように見えます。
そろばん道路 そろばん道路

交通量の多い交差点などで、圧雪が姿を変えたもの。多数の突起がにょきにょきと生え、そろばん道路と呼ばれます。氷のでこぼこが出来たものですから歩きにくいし走行にも支障あり。しかし最近はスパイクタイヤが廃止されスタッドレスになったからか、除雪・排雪が徹底されたからか、以前のような立派なそろばん道路は見かけなくなった気がします。

セイコーマート セイコーマート

北海道ではメジャーなコンビニエンスストア。イメージカラーはオレンジ色です。以前は隣県鳥取にもありましたが、なくなってしまいました。北海道に900店以上、他に茨城、埼玉でも展開しているようで、全国では1,000店舗以上ある大きなグループ。オリジナルの商品が充実していて、70円の缶コーヒーとか100円のペットボトルなんかがあった気がします。略すとセコマ、あるいはセイコマ。看板はこちら

セイコーマート
旭山動物園 旭山動物園

言わずと知れた旭山動物園。冬は開園時間が短いものの雪の中を泳ぐペンギンのお散歩が見られたりし、人気なだけに人出もけっこうあります。遊園地も隣接していましたが、こちらは2007年に廃止されてしまいました。園内にはタコの水飲み場があって、小さい頃のアルバムにも一緒に写っている写真があります。

旭川市あさひやまどうぶつえん
旭川駅 旭川駅

入り口に大きなニポポ人形のある旭川駅。函館本線、富良野線、石北本線、宗谷本線の起終点となっており、札幌までは特急で一時間半くらい。現在高架化の工事をしているようで、そのうちこの外観もすっかり変わってしまうでしょう。夜はこんな感じです。
子供の頃には地下のステーションデパートにも改札があって、改札時には木の札をひっくり返してました。

JR北海道旭川支社

除雪道具 除雪道具

積雪のある北国には必須のアイテム。雪と一口に言ってもその形態はさまざまなので、いろんな種類の除雪道具があります。積もったばかりのふわふわの雪をはねるのはジョンバ(右はスノースコップ)、昔は竹でできた竹ジョンバがどこにもありましたが、今はプラスチック製がほとんどです。どっしり積もったり集めた雪を一気に運ぶのはママさんダンプ、これで一冬に巨大な雪山も作り上げられます。さらに主に春先氷を割るために使うつるはし(左)かけや(右)。かけやは屋根の軒先に凍り付いた氷塊を砕きます。車に積もった雪はスノーブラシで払いますが、べたべたな雪が降る島根ではあまり使えません。
薪ストーブ 薪ストーブ

暖房器具の一種。上から見ると雨粒にも似た形になっています。幅の広い方が薪をくべる方、狭い方が煙突側です。ストーブ内には灰を敷いておき、薪やオガタンを燃やします。上部は開けられるようになっていますが、何重かの輪っか状になっており、上に乗せる鍋の大きさに合わせて外す輪っかを変えます。鍋を直火にかけられるようになっているわけです。これで餅米をふかして正月には餅をついていました。比較的古い住宅では、各部屋にストーブを置くための煙突の穴もあります。これは集合煙突から外に出されます。そういえば、北海道では煙突をエントと言いますね。
また、石炭を使ういわゆるダルマストーブもあり、蓋を開け閉めしたりする「デレッキ」(手前)や、石炭をくべる「じゅうのう」(奥)、ストーブの脇に置いておいてすぐに石炭をくべられる石炭入れなど様々な道具があるわけです。
雪虫 雪虫

トドノネオオワタムシというアブラムシの仲間。これが飛び始めるとまもなく雪が降るということで、冬の到来を告げる使者です。おしりに白いワタがついていて、ふわりふわり飛ぶ姿はまるで雪のよう。簡単に捕まえられるし、自転車で走ると体にたくさんくっついてきますが、止まると次々にまた飛び立ち始めるかわいい雪虫です。飛び立つ時には羽を広げます
ホームタンク ホームタンク

北海道の住宅には必ずと言っていいほど備わっているホームタンク。灯油を入れておくものです。写真のような型では490リットルほど入るみたいですが、暖房や風呂、給湯など灯油の使うことが多い北海道では一冬に何度も配達してもらわなければなりません。僕が子供の頃にはまだ石炭で風呂を沸かしたり、薪ストーブが活躍したりしていましたが、近年は灯油や電気、ガスがほとんどではないでしょうか。ホームタンクには、いろいろなバリエーションがあるのです。
エア・ドゥ AIR DO(エア・ドゥ)

道民の翼と謳われる飛行機会社。東京羽田と札幌・旭川・函館・女満別の各空港を結びます。最近(2008年)札幌新千歳と仙台の便もできたようです。水色と黄色のカラーがシンボルで、北海道在住あるいは本籍が北海道、もしくは勤務先の本社が北海道の場合には道民カードが作成できて運賃が割引となります。

AIR DO 北海道国際航空株式会社
信号機 信号機

まだ北海道にいた頃には横型が多かった気がしますが、いつの間にか信号機がほとんど縦型になっていました。雪が積もりにくいなどの理由かららしいです。
多くの街では碁盤の目状に道路があるため、目的地がわかりやすい。○条△丁目というタテ・ヨコの数字で場所が示されるので、信号機に付いている表示を見て向かっていくことができるのです。
北海道の屋根 屋根

島根では普通に見られる瓦屋根は、北海道にありません。雪や凍結に弱いからなんでしょうが、基本的にはトタン屋根です。飛行機で市街上空を飛ぶとカラフルな色に塗り分けられた家々が見えるはず。とにかく積もる雪に対処するため、一気に滑り落ちるのを防ぐ雪止めをつけたり、あえて落とさず少しずつ融かしていく無落雪住宅など、いろいろ工夫されています。また、最近は少なくなりましたが、昔はほとんどの屋根に暖房や風呂用の煙突がついていました。
郵便屋さん 郵便屋さん

積雪のある冬場に手紙を配達する郵便屋さん。今でもそうなのか、大量にある年賀状はソリで配達している姿を見たことがありますが、通常は夏と変わらずバイクを使っています。タイヤにしっかりと巻かれたチェーン。路面の上に片足を乗せ、軽く滑らせるようにして器用に走っていきます。圧雪路、アイスバーン、わだちなどバイクには厳しい道ばかりですが、そんなことはみじんも感じさせず、すいすいと家を回っていました。


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