× 未来予想図 ・・・10年後・・・ ×
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2003.8.6

アンヌ◆…誰かと思ったら……(稽古場を覗くアンヌ)ワートじゃんか…。朝稽古かぁ?珍しいじゃんか……(伸びしながら中へ入ってゆき…)

ワート◆…あ。 おはようございます。(朝稽古を中断して、振り返りぺこりと会釈…続く言葉にはふざけてふくれて見せ)珍しいなんて酷いなあ。僕はいつでもまじめだよ?(言い終わると笑いながら汗を拭き)

アンヌ◆まぁ…そうだよなぁ。ワートはこーんな小さい頃からいい子だよな。(手で9歳の頃のワートの身長を再現してみて)…お前はもうすっかり一人前だ。教える事は殆どなくなってしまったよ。(椅子に座り笑みを浮かべ…)

ワート◆はっあ…暑い…(手で扇ぎつつ、水を飲み…) ぶふっ…!(吹き出した) いきなり何を言い出すんですかっ、もう。そんな昔のことなんて…(照れくささに顔をほのかに赤くして) あぁ、もう、朝からしんみりしちゃって…そんなこと言ってないで僕の相手してくださいよ。(座ったアンヌへ、ぽん、と近くの模擬刀を放り)


アンヌ◆くくく…小さい頃のワートを知ってるのは、私とフレイだけだもんなぁ。弱みを握ってるようなもんだよな。(可笑しそうに肩揺らし)…ぁン?稽古の相手かぁ?…ふぅ。子育てて精力使い果たしてるオバサマを扱きつかいやがって………(冗談めかして言い、模擬刀を取れば立ち上がって)

ワート◆弱み、とか…性格悪いなあ。(苦笑漏らして、肩を揺らすのを見下ろし)精力使い果たしてるオバサマあ…?(立ち上がる様子を目で追い…)剣を持ったとたんに元気になるくせに。(笑いながら、手元の剣をもてあそぶ)

アンヌ◆性格悪いのは昔からだ。こればっかはどうも変えられなくてねぇ。(チラ、とワートを見てにやりと笑い)んじゃ…朝から頑張るかねぇ…。(ふぅ、と息を吐けば、模擬刀を斜め下に構え…)いくぜ?(二、っと笑い)

ワート◆初めてあった頃は、やさしいおねえちゃんだと思ったんだけどなあ。僕はだまされてた訳だ。(冗談めかして言うと、遊んでいた剣をパシっと右手で止め)…いつでもどうぞ?(笑い返すと、片手で構え)


アンヌ◆そうだそうだ。お前は10年近く騙されていたわけだ。(ケラっと笑い…)…よし。(す、と目を閉じ…開いたと同時に…強く右足を踏み込む…)…ひゅっ……!!(切っ先、床を抉るようにワートの足先から胸にかけ…逆袈裟放つ)

ワート◆さすがに10年はないなあ…。(笑うのを見つつ腰を落とし)…途中で気づいたよ…ッ…と。(パシィン… 朝の稽古場に響く音… 上から打ち下ろした剣で押さえながら、近づいたアンヌの顔を見て)久しぶりだね、師匠に相手してもらうのは…っ。(言うと、ぐ…ッと押しやり、後ろへ飛んで)

アンヌ◆へぇ…いつごろ気づいたんだぁ?私はずっと「可愛いワート」と思ってはいたんだがなぁ…(にやぁり笑って…)(押しやられると同時、身体をしならせ…戻る反動を利用し……ワートの間合いへ一気に攻め入る…肩口を狙い斬り込んで…)

ワート◆いつ頃だったかなあ…っっと?!(着地と同時の攻撃を、強引に体をひねってぎりぎりでかわし…)…ど、どこがおばさんだよぉ!!(不安定な体制を立て直すべく、ト、トン…急いで離れ…)あ、焦ったあ…


アンヌ◆…っ。(勢いを殺す為、足に力を混め…再度ワートと対峙する)立派なオバサンだぜぇ?子持ちのなぁ…(にやり、と悪戯ぽく笑えば…)まだまだぁ…!(ダン!と踏み込めば…低く跳躍…手首を捻り…剣は斜めに…ワートの頭上へと飛び……)

フレイア◆ママぁ…。(くまちゃん人形を手にしたアンヌ娘が、稽古場入り口に立ち…泣き顔。

ワート◆(踏み込みを見据えながら、左手も添えて構え直し…)おばさんは、しぶといって…事だ、な…ッ…!(アンヌの斜めの剣を払うように横へと振って防いで…)…くッ… ほら、ママ、呼ばれてるよ…?

アンヌ◆…ちィッ…見切られたかっ……(払われ、僅かに体勢崩れたのを立て直せば後方へ跳躍…)ワートの剣さばき、本当に早くなったな…見切るスピードも格段に…………(汗拭い、視線を入り口へ…)こらぁ…フレイア…稽古場に来たら駄目だって言ったでしょう!

フレイア◆だってぇ…ワートおにぃがさっき見えたから…(ぐす、っと半泣きになり…ワートに視線…)わー!ワートおにぃ!(パタパタと駆け寄り…)

ワート◆だって、10年も稽古つけてもらってたんだよ。ある程度は予想もつくようになるよ。(離れたのを見ると、ふぅと息を吐き、にっと笑って見せ… 再び構えようとしたところに駆け寄る子供…) ……こら、ママに怒られるぞ。(体を起こすと苦笑しつつも、フレイアを受け止めるように両手を出し…)…勝負はお預けかな?(そのまま苦笑をアンヌへと向け)

アンヌ◆むぅ……それを言われるとあれだが…(言葉を濁し、頭を掻いて)まぁでも、他の奴と対戦している時もかなりいいぞ。剣筋がいい。(頷き、剣を立てればそれによりかかるようにして…)お預けというか…私のが負けていたな。このままやっていても(ニヤっと笑い答えて…)

フレイア◆大丈夫だもん…。(えへ、っと笑い短い手を伸ばしワートに抱きついて)ワートおにぃかっこいい…パパみたいなの…(頬を摺り寄せて…)私、ワートおにぃと結婚するの!

ワート◆ははっ…そんな、おだてたって駄目だよ?何も出ないよ。僕は体が温まってたからね、そうでなければ師匠になんて……っと。(アンヌへ笑いながら答えると、軽い衝撃…フレイアへ抱きとめ、そのまましゃがみ…)…パパ、って…。(ちょっとショックだった…)
…え、僕と結婚?(一瞬きょとんとした表情を向け…アンヌを見…すぐに嬉しそうな笑顔でフレイアをのぞき込み) パパみたいなのと結婚したら、フレイアちゃんが大きくなる頃にはおじちゃんだよ?いいの…?(ちょっと意地悪を言いつつ)

アンヌ◆おだててなどいるものか…(軽く笑えば…ワートを見遣り)まぁな、まだまだ負けてはいられないが…。だが、自信持っていいぜ。何も過信しろとは言ってはいないんだからな。フレイアはワートが大好きだな。人見知りする子なのに、お前にはよく懐く…(笑み浮かべ)

フレイア◆うん。おにぃと結婚するの。(真剣に頷いて涙を拭い)おじちゃん〜??(きょとんと首を傾げ、暫く考えて…)うーー。(唇を尖らせ、真剣に考えだした)

ワート◆ん…過信はしないよ。過信して、怠けたり、油断したり… 一番いけないことだからね。(しゃがんだままアンヌを見上げて答え、手の模擬刀を下へと置いて)フレイアちゃんは人見知りするんだ?誰に似たんだろうね…?(くすくすと笑い…)あ、ごめんごめん、そんなに悩ますつもりは無かったんだ。僕がおじちゃんになるのはまだまだ先だから、その時に考えようねっ。(言いながら、ひょいと抱き上げて)

アンヌ◆ふふ…その意気だ。ワートならいずれ…この道場を任せられる…(最後の方は呟くように言って…微笑零し)さぁなぁ。フレイじゃねぇの!?(ヘラっと笑い…二人の様子を嬉しそうに見つめ…)あんまりワートおにぃを困らせちゃ駄目よ?たまには他の子とも遊びなさい…(優しく言い…)

フレイア◆うん…わかったぁ♪(うきゃっと声を上げ…抱き上げられてはしゃぎ…)私、ずっとワートおにぃと一緒に居るの…離れないもん…(ぎゅうっと首にしがみつき…)嫌!他の子はいじめるから。(泣きそうだ)

ワート◆…っしょ、と。(フレイアを抱き直し…つぶやきを聞きとめると一瞬顔をしかめて)何言ってるんだよ。任せるなんて…師匠にはまだまだがんばってもらわなくちゃ。…なっ?(腕の中のフレイアをのぞき込み) …あ、もしかして、師匠、実は人見知りだった?(笑い…)  ん?あ、大丈夫だよ、困ってないから。 でも、確かに他の子とも… え…フレイアちゃんいじめられてるの?!(アンヌに驚いた顔を向け…) あんまり僕がべたべたしてたのがまずいのかなあ。(首にしがみついてくるフレイアの頭を撫でながら、困ったなあ…と空を仰ぎ)

アンヌ◆げ。聞こえてたか。(ち、と小さく舌打ちしつつ…)将来の話しだよ。ずっと先のな。(ふ、と笑って)其れを肝に銘じておいてくれよな…どうだ?稽古に更に気合が入るだろう?(茶化すように言って)
 いやぁ…私は人見知りの「ひ」の字もなかったはずだがなぁ。(ふぅ、と息を吐き…娘を見遣り)困ってないかぁ?すまないなぁ…いつも相手してもらって…。 いじめ、というか…うまく馴染めないみたいだ。同じ年頃の子達と…。どうしたものかねぇ。

フレイア◆いいんだもん。(拗ねた様にワートにしがみつくフレイア。)私、ママみたく「じゃじゃ馬」にはならないの。ワートおにぃみたくかっこよくなりたいの!(にこぉっと笑い、ワートに耳打ちし…)

ワート◆聞こえるよ、師匠の声、大きいもん。(舌打ちに笑い…)そうだね、やっぱり任せられないなんて言われないようにしなくちゃね。(茶化す様子に笑いながら返して)
馴染めないのか… 僕も人なつっこかったからなあ… (どうしたらいいのか… 思案顔。 …と耳打ち)…ん?なになに…?…ぷっ…あ、あはっ、そうか。 あ、ありがとな。(おかしそうに肩を揺らしてひとしきり笑うと、ストンとフレイアを降ろし)


アンヌ◆…くそぅ。最近はワートにからかわれることが多くなった気がするな。(むぅと唸って腕を組み…)あんまり毒舌が過ぎると女の子にモテないぞ??(にやり、とやり返し…)嗚呼…言われないように頑張れよ?

ワート◆フレイアちゃん。(ストン、と地面へ降ろし、膝をついて目をのぞき込み)でもね、格好良くなりたかったら、お友達にいじめられたからって逃げちゃ駄目だよ。負けないようにがんばらなくちゃ。おにいちゃん、強い子が好きだな。(…がんばれるよね?とも笑顔のまま首をかしげ)それに、お友達が出来たら、おにいちゃんにもっといろんなお話を聞かせてくれるだろう?楽しみだなあ。

フレイア◆えへへ…(くすくすっと笑い…ママをチラっと見て。「何だ?」という顔をしてるママにまた笑って)え〜、私まで降りたくなーい。(いや、いやと身を捩じらせるが…)だってぇ…スージーは私の髪を引っ張るのよー。(むきゅぅと口を尖らせて…)ワートおにぃは…強い子が好きなの?じゃあ今のフレイアは嫌いなの?(ぐす、と鼻をならして…)でも…うん……お友達作るように頑張る。それでお話いーーっぱいするの…。(こくんと頷き、目に涙をいっぱいため…)

ワート◆ははっ、さすがにもう子供じゃないからね。そう簡単には言い負け……そ、そんなに毒舌かなあ?(少し不安そうになり)
あんまりくっついてると、おにいちゃんの汗で臭くなっちゃうぞ。(いやいやするフレイアに冗談っぽく言い、引き離し) 髪をひっぱるのかあ。そうしたらな、引っ張りかえ… っと、そんなこと教えたらママに怒られちゃうかな。(ちらりとアンヌを見…) うん、強い子のが好きだなー。なんと言っても、フレイアちゃんのママをずっと見てたからねえ?(いたずらっぽく笑ってアンヌを横目に見て)


アンヌ◆ふふ…毒舌、かもなぁ?(意地悪く言って…)あ。でもお前はモテると思うぜ?現に…何度か稽古場の外で「ここにワートさんって居ますか?」って女の子から聞かれた事があるからな。「いるぞ。」と答えたら、目を輝かせていたっけなぁ……(遠くを見つめて言い…)

ワート◆よし、偉いな。少し強くなったな…?(頷くのを見て、頭をわしゃわしゃと撫でてあげ)もし、すごくいじめる悪い奴が居たらお兄ちゃんに言えばやっつけてやるよ。(言うと立ち上がり…アンヌの方に向き直って) やっぱり、意地悪だなあ…そうかあ…毒舌かあ…少し気をつけようかな…(ぶつぶつ)

フレイア◆おにぃは臭くないよぉ?パパの臭いがするーー!(言い切った)引っ張り返せばいいのぉ!?(きょとーんとした顔をワートに向け…ママをチラっと見つめ)えぇ?ママ…強い子だったの?(わぁ、と目を見開いて…)
えへへへへ…(頭を撫でられて、きゅぅっと瞳を閉じ)うん。ワートおにぃがいてくれたら怖くない!(頷き…)

ワート◆…え?(ブツブツ言うのをやめ…)…僕が、もてるって? えぇ…?!うそだ、僕そんなの初耳だよ?! その女の子って誰…?!(詰めより…)…っと。 こっちじゃパパって言われてるし… フレイアちゃん… おねがいだから、パパはやめようよ、なあ…?(情けない顔を向け…) ママは、きっと強い子だっただろうなあと。僕の想像だけどね。だって、ほら… 今がこんなんだよ…?(笑)

アンヌ◆せっかくハンサムな顔してるんだからさ。(くくくく…)いや、本当の話しだぜ?誰だろうなぁ?確か……ジュリアとか言ってた気が…。知り合いか?(にやりと聞き返し)こんな、って何だよワート。(じろり睨みつつ…フレイアに「めっ!」と声を投げ)

ワート◆…ハ、ハンサムなんかじゃないよ。(動揺し、ほてった顔を逸らし)ジュリア、ジュリア…  あ。いや、うん、えぇと、ちょっと話したことはあるけど、知り合いって程でも… あ、僕、そろそろ朝食の時間…。(いそいそと荷物をまとめに移動し)
どんな…って。自分でもわかってるくせに…っ!(言いながら、荷物を脇に抱えてアンヌとフレイアの横を走り抜け) フレイアちゃん、またねー! がんばって友達作るんだよー!(ばたばた、と…)


アンヌ◆ハンサムだぜ?ぼ・う・や。(ワートに顔を近づけ、その鼻を指で軽く弾いて…)へぇ…ジュリアとは知り合いだったかぁ。どうやらお前に惚れてるらしいぜー。(くくくと笑いながら…去ろうとするワートを見つめ…)逃げたな。(面白そうに見て…)

フレイア◆ワートおにぃ…ばばーい!ジュリアちゃんによろしくねー!(くすくすっと笑い、ママの足にしがみついて一緒に見送り…)

ワート◆(坊やとか言われた屈辱に赤い顔でもう一度振り返り)おばさん、無理して倒れるなよー!!(必死の反撃…)ジュ… フレイアちゃんまで…ッ!!そんなこと言うといじめられても助けてやらないから!(…子供っぽく対抗し、逃げた)

アンヌ◆けっ…。この勝負、私が勝ったはず。(ワートより何倍も子供だったとか…フレイアを抱き上げ…)

フレイア◆ぎゃーーーーーーーー!(助けてやらない、と言われ号泣する泣き虫。ママに抱きついてクマ人形をぶん投げたとか。)



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