からだまめまめ知識
〜3 花粉症〜

どうして花粉症になるの?

今や国民病となった花粉症。原因は食生活の変化、添加物の過剰摂取、大気汚染など色々と言われていますが、はっきりとした答えは出ていません。アトピー性皮膚炎やぜんそくなどと同じアレルギー疾患のひとつとされています。

肉食過多・砂糖過剰と言った食生活で体の血液が酸性化し、アレルギー体質になると鼻や目の粘膜を溶かす「好酸球」が増えてきます。もともと体の粘膜には異物をガードすると言った働きがあるのですが、薄く弱くなってしまった粘膜には花粉のように大きな異物の侵入を防ぐことが出来ません。
花粉が体内に侵入してくると、体の中に花粉の抗体が出来て鼻の粘膜の表面にある細胞にくっつきます。そして再び花粉が体内に入ると抗原抗体反応が起こり、白血球が「ヒスタミン」と言う物質を出して攻撃をはじめます。そのヒスタミンなどが神経や血管に作用するので鼻水が出たり、目のかゆみや腫れを引き起こすのです。


花粉症は治らない?


軽減することも可能ですし、治ります。 
そのためには、もちろん努力が必要ですが・・・。

花粉の侵入を防ぐためには、粘膜を丈夫にするのが1番です。そのためには体内から「パロチン」というホルモンが出ることが必須です。パロチンはあごの間接の所にある「耳下腺」から出ます。つまり、良く物を噛んで食べると唾液がたくさん出て、パロチンの分泌が良くなると言うことです。ここで甘いものを食べると唾液の分泌が悪くなるので注意!

花粉はウイルスや菌ではないので、抗生物質で殺せば終り、と言う訳には行きません。薬は一時しのぎには有効でしょうが、根本的な解決にはつながりません。
アレルギー疾患は原因をしっかりと処理すれば元通りになると言われています。それは薬剤による抑えこみではなく、
アレルギーを寄せ付けない体を作ると言うことです。
つらい時には薬に頼りながらでも体質改善して、花粉の侵入を許さない体を作る方が賢明でしょう。


おすすめの食事方は・・・。


血液をサラサラにするアルカリ度の高いもの、またパロチン分泌を促すために唾液がたくさん出るような食事をするのが好ましいでしょう。
玄米(無理ならせめて胚芽米)、ごぼうなどの食物繊維の多いもの。また発酵食品(納豆・しょうゆ・みそ)や昆布、梅干と言った食品も体内をアルカリに傾けてくれます。
特に昆布はアルカリ性の高い食品です。積極的に摂る事をおすすめします。食事の20〜30分前に昆布をしゃぶるのも良いですね。

避けたいのは砂糖をたくさん使った食品。特に白砂糖は大敵です。血液を汚して、ますます体の粘膜が弱くなってしまいます。気をつけましょう。冷たいものも腸を冷してしまうので避けましょう。

アレルギー疾患は大きな病気になる前の警告とも言われています。お手当てはお早めに・・・。