じめに 2001.8.1
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食べることが大好きで、いつのまにか作ることも大好きになっていました。それはまめで、料理上手な実母の影響もありますが、素材が料理として生まれ変わる瞬間がとても面白いから、と言うのが1番の理由だと思います。
あれこれ試していると失敗も多いですが、成功すれば美味しい食事が付いて来るし、一緒に食べてくれる人がいれば尚更楽しい。料理を作るのは、私にとって楽しい理科の実験のようなものでした。

そんな私に、ある日「食べる」ことの大切さに気づく小さな出来事がありました。まだ社会人になって間もない頃、仕事やおつきあい等で1週間ばかり、昼と夜がずっと外食だった事がありました。慌ただしく過ごして週末、何だか体調がおかしい。どうもすぐれない。何気なく鏡を見ると、これまた肌がひどく荒れている・・・。思い当たることは、その続いた外食くらい。

あまり外食をせず、出来るだけ体に安全な食材選んで使う家庭に育ったので急激な食の変化に体がついて行けなかったのでしょうが、日々の食事が変わっただけで、こんなに簡単にバランスを崩してしまえる事実はその時の私にはとっては結構ショックな出来事でした。その後、日々の食事を家の「普段のごはん」に戻すと意図も簡単に体調不良も肌荒れも治ってしまったので、なおさら日々の食事の大切さを強く思うようになりました。

そのうち私は「健康と安全」を軸に物を考えるようになりました。特に食に関しては調べれば調べるほどあまりにも「不健康」な現実が横行していて、目も当てられない状態に愕然としました。大量生産・大量消費、そして大量廃棄。その影の部分は上手に隠され、真実はいつも闇の中にあるのです。
・・・何かしないといけない気持ちになりました。
そして自分の出来うる範囲で、持っている情報を料理レシピやコラムと言った形で表現して行こうと思いました。
2001年8月。ウェブサイト「やさしい食卓」のはじまりです。


「食べる」ことは単純なようで、実はとても心と体に密接に結びついているのだと思います。私たちの歯は、門歯が8本、犬歯が4本、臼歯が20本といった構成です。
門歯は野菜や海藻を食べるのに、犬歯は肉や魚を食いちぎるために、そして臼歯は穀類や豆をすりつぶすためにあります。このバランスからみると人間の体は本来、穀類と野菜、そしてほんの少しの肉や魚を食べるように作られているのではないでしょうか? そしてそのバランスを欠くから病気になる人が多いのだと思います。
圧倒的に多い量の肉・魚を採り、野菜、穀類を食べない。若い世代では野菜はおろか、お菓子を食事代わりにするなんて話もちらほら。

食事のバランスが崩れると、体の調子が悪くなる。そして体のバランスが崩れると、心もバランスを崩しやすいのものです。
「健康な肉体に健全な精神は宿る」と誰かが言っていましたが、まさにその通り。健康でなければ、気持ちも前を向きにくいものです。

でも「どう調理していいのか分からない」と言われたり、「美味しくない」と誤解されたり、とかく野菜は敬遠されがちです。でも旬の野菜は栄養価もさることながら、本当においしいものなんです。
今は促成栽培や輸入で年中同じ野菜が手に入り、旬と言われてもピンとこないでしょうが、季節のものは素材自体にエネルギーがあって、見た目も味も違います。
また、お皿の上で季節を楽しむことは、心の豊かさにもつながって行くように思います。洋服を着替えるように、お料理も季節で衣替えなんて素敵だと思いませんか?

そんな季節の野菜を中心にお届けする料理レシピたちは、普段の何気ないものばかりです。お菓子もごはんを作る感覚で作れたらいいなと思っているので、ワンボウルで出来るものを中心に考えています。分量はあくまでも目安ですので、各家庭それぞれの好みにアレンジして「我が家の味」にしていただけたら幸いです。

最後に。
このサイトが少しでも、訪れてくれた人の健康と幸せな食卓の
お役に立てますように・・・。