8 電子レンジ狂詩曲 2002.2.3


今や日常生活において、使用頻度のもっとも高い家電の仲間入りをした、電子レンジ。材料の下ごしらえはおろか、新しい調理器具としても、もてはやされています。食事にお弁当に、チン!とリズミカルにあちらこちらの家庭から鳴り響いて来るさまは、まるで楽器の演奏の様に思えます。

さて電子レンジの構造ですが、高周波発信器から放出される電磁波で水分子を震わせ、その分子同士の摩擦熱により物質を加熱している、と言うことはみなさんご存知ですね。
エネルギー源である電磁波の種類は色々とあり、おおまかに波長の短い順に並べると「赤外線」→「マイクロ波」→「無線周波線」→「極低周波」となります。電子レンジはこの中のマイクロ波にあたります。
さて、この中で人体に有害なのはどのあたりの電磁波なのでしょう?

実ははっきりとした答えは、まだ出ていません。
電磁波の影響についての研究は、もう30年以上されています。そして極端に強い電磁波(放射線、X線等)においては、人体に様々な影響をもたらす事は認められています。しかしそれ以外においてはまだ曖昧な点が多く、今なお研究中、と言った所でしょうか。
つまり私たちは、危険ではない、と言いきれないものを日常的に使っている事になるのです。

さて、その危険かもしれないマイクロ波の特徴の1つに、金属よって反射されると言う性質があります。
電子レンジの扉の所に何か網のようなものがついていますね。電子レンジは熱効率を高めるため内部でマイクロ波を反射させるので周囲を金属で囲っていますが、すべて金属だけでレンジ全体を覆ってしまうと中の食品が見えなくなってしまうので、扉の部分だけに網状の金属を使用して内部を覗けるようにしています。
電子レンジでの波長は12cm。それ以下の小さな穴は通りぬけられないので結構粗い目の網を使用しているようです。でもその網が何らかの原因で破れてしまったらマイクロ波が外部に漏れ出す事になるので、非常に危険です。

1950年代に発売された初期の電子レンジは遮蔽が不完全だったため、漏れたマイクロ波を長時間浴びた人が白内障を引き起こしたと言われています。たとえ安全基準を満たしている製品でも、扉に顔を張りつけるようにして中を覗くのも危険だと思います。よく小さい子供がへばりついて見てますよね。うちの子供たちもひっついて見たがりますが、慌てて止めさせました。

また庫内で調理される食品は、電子レンジの性質上、急激に分子を壊され細胞を破壊されてしまいます。だから早く出来るけれど、味は落ちる。確かにレンジでご飯を温め直すと、少し時間が経つとパサパサと固く、不味くなりますね。
更に分子は壊されると、元に戻ろうとする自然の働きがあります。そのためには大量の酸素が必要になります。分子は正常に戻ろうとして、大量の酸素を掴もうとするので酸素欠乏を起こす。
結果、電子レンジで調理したものを食べると体内の酸素が奪われて酸欠状態になります。そして、その状態はガンやその他の病気の遠因となるのです。
電子レンジばかり使うとガンになる、と言われるのは、この所以です。

レンジの電磁波からの被害を最小限にするためには、
1 使わない時には電源を抜いておく
2 使用時間を短くする
3 使用中は距離を取る
その3つくらいでしょうか? 1番良いのは「所有しない」事ですが、今更それを実行するのも難しいでしょうね。
ともかく多少の下ごしらえに使うのはまだしも、調理に使うのはおすすめ出来ません。わざわざ素材の味を落して危険なものを作って食べるなんて、何かおかしくありませんか?

電子レンジそのものを否定することは、もう無理な話でしょう。でも「文明の利器」の裏には必ず影の部分があることを知って欲しいと思います。知った上でなら自衛も可能ですし、その物に対する接し方も多少は変わるでしょう。

「自然に近いものほど人体には優しく、遠いものほど危険性が高い」
この事を覚えておいて、損はないと思います。