13 スイート・ジャンク・フード  2002.11.11


以前に砂糖の出来るしくみと白砂糖の害を書きましたが、今回は知らず知らずのうちに過剰摂取している砂糖が引き起こす体への害についてお話したいと思います。

糖分を採ると血糖値が上がることは皆さんご存知ですね。
この「血糖値が上がった」状態、実際に体内ではどのようなことが起きているんでしょう?
人が食事をすると、食べたものは消化・分解されブドウ糖がたくさん出てきます。これがいわゆる「血糖値の上がった」状態です。
そのブドウ糖は血液に乗って各細胞へと運ばれて行き、インシュリンと言うホルモンの働きで細胞内へ取り込まれます。こうして血液内のブドウ糖は減少して行き、体は「血糖値の下がった」状態へと戻って行くのです。正常な体はこれを繰り返すことで日々、新陳代謝しているのです。

しかし過剰に糖分を取り続けた場合。
次々に送られてくる糖分の処理が追いつかず、結果として血液中には糖分が溢れ返り「血糖値が下がらない」状態になってしまいます。
糖分で溢れかえった血液は酸性化し、まるで砂糖水の様にドロドロして流れが悪くなります。この状態を東洋医学では、お血(おけつ・病に於いては血と言う漢字を書きます)と呼び、血液が毒化したものとみなします。
元来、血液には各細胞に栄養素を運び、不用になったものを回収する役割がありますが、酸化した血は血管内を道路に見立てると「いつも渋滞している」状態と同じですから、体の末端まで行くには時間がかかって大変です。
すると流れて行きにくい場所は段々と新陳代謝が悪くなり、最悪の場合は壊疽してしまいます。腐ってしまうんですね。脳にお血が溜まると脳梗塞、心臓なら心筋梗塞です。

また砂糖は人間の体温を下げる働きがありますし、白血球の能力が低下すると言うデータも発表されています。体温が下がると血液はもちろん各臓器の新陳代謝も悪くなるし、白血球の能力間の低下はそのまま体の抵抗力の低下につながります。
これらを総合して考えると、糖分の過剰摂取は糖尿病もちろんのこと、アトピー性皮膚炎や花粉症、冷え性、不妊症など、ありとあらゆる病気の温床になっていると言う事実に辿り着くのです。

ではそうならないために、砂糖は1日にどのくらい摂取すれば良いのでしょう?
実は、成人のどんなにハードな職種に就いている人でも、1日の摂取量の
上限は20gなんです。10歳未満の子供はその半分。専業主婦や学生なら
15g程度です。
思ったより少なくありませんか?

単にグラム表示されるだけではピンとこないと思いますので、例をあげてみますと・・・。コーヒーなどに入れるスティックシュガーが1本約3〜4g。小さじ1杯の砂糖も大体3〜4gです。目安にしてみて下さい。
身近なもので言えば、例えば清涼飲料水。缶ジュース1本に含まれる砂糖の量はスティックシュガーで10本分、約30gです。ジュースだけで軽く1日の上限をクリアしてしまいますね。
また自分で作ると良く分かりますが、お菓子に含まれる糖分の量は相当なもので、例えば直径18cmのスポンジケーキの台ひとつには最低80gの砂糖は必要ですし、ビスケットも総量の1/4は砂糖だと思っていいでしょう。
また最近、いわゆる大手メーカーのソース類に1番多く含まれる成分は野菜や果実ではなく、砂糖だと暴露されていましたね。このように知らず知らずのうちに私たちは過剰に糖分を摂取する環境に置かれています。

朝ごはんは菓子パンにジュース、おやつはチョコレート、お風呂上りにスポーツドリンク。
こんなよくある食習慣が様々な病気の根っことなっていることを、飽食の時代に生きる私たちはもっと知るべきでないかと思います。