4 洗う哲学 2000.8.1


暑い日が続きますね。海に川にプールにと夏は水に親しむ季節でもあります。
そこで今回は食品の話から少しそれて、水と関わりの深い洗剤についてお話したいと思います。

いきなりですが、「合成洗剤は怖い」のです。では何が怖いのかと問われたら、私はその毒性と皮膚からの浸透性の高さを1番に挙げるでしょう。一般の洗濯洗剤、台所用液体洗剤、シャンプー、歯磨き剤などに含まれる得体の知れない化学薬品(LSA・・・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、PОER・・・ポリオキシエチレンアルキルエーテル、等々)。これらの成分は体の皮脂膜を破壊して皮膚から浸透し、皮膚障害(いわゆる主婦湿疹もこのひとつ)を起こします。実験用のねずみの皮膚に1日1回合成洗剤を塗ると、2週間も経たないうちに死んでしまうと行った話は有名ですが、その死んだねずみを解剖してその精子を調べてみるとすべての頭と尻尾がちょん切れていた、なんて事実は皆さんご存知でした?もっともそれを利用し避妊薬が作られ販売されていることも恐ろしい話ですが。歯磨き粉の中にはそんな洗濯洗剤の濃度の約20倍濃縮されたものが入ってるんですよ。
 
それに合成洗剤は残留濃度がすごい。洗濯した洋服や肌着、シャンプーした頭皮、後片付けした食器にも残留してそこから体へ入って行きます。それは肝臓へ運ばれ処理されるのですが、たかだか40年前くらいから氾濫しだした化学物質に対抗する酵素が人間の体にはまだありません。だからアレルギー疾患等の色んな病気として表面に出てくるのです。更に化学物質の恐ろしい所はすぐに表面化するのではなく、じわじわと蝕んで行く所にあると思います。
若くて元気な10代の頃には平気でも、何年かして年を取り少し体力が落ちてくる頃に出てくるのです。ゴキブリに洗剤をかけたら一発で死にますよね。まさに「人間ジワジワ虫コロリ」です。
 
昔、家の排水溝には糸みみずとかミジンコがいて、家庭排水に含まれる有機物を分解してくれていました。まず水中の有機物をバクテリアが食べ、そのバクテリアをミジンコが食べ、そしてミジンコを小魚が食べ・・・と言った食物連鎖により、水は自然の力で浄化されて行くのです。しかし、合成洗剤が含まれた排水を流しただけで、糸ミミズは1日、ミジンコはたった8時間で死滅してしまうのです。
つまり水の浄化のためのサイクルがここで絶たれてしまうことになるのです。こんなものを生活廃水として毎日毎日垂れ流していたら川は海はどうなるか、容易に想像つきますよね。私たちはいくら浄水処理されているとはいえ、毎日そんな水を飲んでいるんですよ。

それなのに水質汚染の問題に合成洗剤の害は伝えらない。何故なのか?
業者が己の利益のために実力者と癒着して言わせないようにしているとしか私には考えられません。厚生省の薬害事件の時はたまたま表沙汰になりましたが、役所と悪徳業者、御用学者に政治家が組んでしまえば黒いものも白となり、真実は明るみにされない。これが実情ではないでしょうか。もっともこれは水質汚染の問題に限った事ではありませんが。

どんなものも、成分は商品に必ず書かれています。それが一体どういったものなのか、図書館や本屋に行けば必ずそれを知る資料はあります。自分が使っている商品がどんなものなのか、1度調べてみる価値はあると思いますよ。