6 お米のちから 2000.10.1


お米がおいしい季節になりました。刈り取り後の田んぼではすずめたちが騒がしい毎日です。みなさんの食卓にもそろそろ新米が登場している頃ではないでしょうか。
そこでひとつ質問です。あなたのその食卓のお米の色はどんな色ですか?
多分、ほとんどの方が「白」という答えでしょう。そこで今回は精白米と玄米の違いをお話したいと思います。

「米が白い」と書いて粕と読みます。精白米はその名の通り、米に含まれるビタミン・酵素・ミネラル・繊維等をほとんど取り去った後の粕のようなものです。残った部分はほとんどがでんぷん質で、食べ過ぎると肥満や糖尿病を招くおそれがあります。(余談ですが、正しいダイエットにはご飯=炭水化物がいいと言うのは確かなのですが、本当は複合炭水化物=未精製穀物を指して言っているんですよ)白米は確かに見た目が良くて舌触りも良く消化も良いのですが、肝心の胚芽や表皮を精米してしまうので、せっかくの栄養分がほとんど残りません。もったいない話ですね。

玄米に含まれる微量栄養素の種類は豊富で且つバランスが良く、「欠けた栄養素がない」といわれるほど理想的な主食です。それに精白されていない穀物を食べると、体自身が本来のバランスに戻ろうとする働きがあるので、自然に体の調子が良くなってしまう、と言う事や、また玄米の食物繊維は食品添加物や農薬、ダイオキシンなどの化学物質を体外に排出する働きが高いと言うのも見逃せません。

こうやって書くといい事づくめの玄米ですが、欠点もあります。よく噛んで食べないとせっかくの栄養分が吸収されないのです。また胃腸の弱い人は玄米の外皮が刺激となって、胃腸を荒らしてしまったりもします。柔らかい食事で慣れてしまった現代人には「良く噛む」こと自体が難しいのかも知れません。でも噛むことによって唾液の分泌が活発になり、それに含まれる消化酵素も増えるので一石二鳥と言えるんですよね。

しかし確かに消化の面を言えば、小さい子供や胃腸の弱い人は少し搗いた(精白した)ものの方が良いと思います。お粥にして食べるのも良いですね。あまり搗いてしまうと栄養素がなくなってしまうので、出来れば三分搗きくらいのが理想です。

我が家は今、小さい子供がいるのでやはり彼の消化のことを考えて、家庭用精米機で三分くらい搗いた米に押し麦と小豆を混ぜて圧力鍋で炊いています。炊飯器でも玄米は炊けますので、この秋の新米で味わってみるのはいかがでしょうか? コツは水を少し多めにして炊くことです。ごま塩でおにぎりにするのもおいしいですよ。