ベースを弾こう! |
上の楽譜のようなもの(5線譜ではない!)は,「TAB譜」といってギター用の譜面である。この場合は弦を表す線が4本なので,BASS(ベース)ギター用のTAB譜である。 TAB譜の見方は,弦(上から1〜4弦)に載っている数字がフレット(細い仕切り板のような物)とフレットの間の 指を押さえる位置を示している。 (何と言ったってBeatles世代の)自分が目指す(マスターしたい)いろいろな曲の楽譜をアマゾンなどで調べているうちに, 「ギター・ベースTAB譜付バンド・スコア」の表示を見つけ,ベース用の楽譜もあることが分かった。 そして,たまたま自分が目指す(マスターしたい)曲の楽譜の一部を所有していたので,これを活用してTAB譜を自作できないものかと思い至ったのである。 前置きが長くなってしまったが,探せばあるもので,フリーの楽譜作成ソフトを「窓の杜」から入手した。 この画像は,フリーのソフトウェア「Finale NotePad」上で表示されているTAB譜で,「Lady Madonna」の楽譜の ヘ音記号の箇所(低音部)を参考に,弦(線)に音符を落としフレット間の位置を示す数字に変換したものだ。 ベースの演奏は基本的に(ギターコードのような和音ではなく)単音を弾くスタイルなので,とりあえず,TAB譜で音階の位置を 覚える必要がある。ちなみに,C(ド:ドレミファはイタリア方式で,英語圏ではC−D−E−F−G−A−B−Cが一般的だという)は3弦−3番目の位置である。 また,このソフト,フリーにもかかわらずなかなかの優れもので,赤丸で囲っている再生ボタンを押すと「ボンボンボンボン〜」と音符どおりのベース音が鳴るので, 作成したTAB譜の音程,リズムなどが狂ってないか確認できるのだ。ちなみに,この曲は4分の4拍子だが,基本的な音符の構成は8分音符(音の長さが4分音符の半分)なので, 1小節に8個という理解でいいのかな? |
いわずと知れたThe Beatles−PAUL McCARTNEYが愛用した「カール・ヘ(ホ)フナー(ハンブルグ巡業中に安かったという理由で購入したという=ドイツ製)」もどきのバイオリンベース(これは,残念ながらmade in china!)。 それにしても,今何故「ベース」なのかって? 本当は2014年から遡ることちょうど50年前(そんな昔かよ!),本家イギリス,そしてアメリカで旋風を巻き起こし, 東京オリンピックが開催された1964年,その旋風が日本にも上陸したThe Beatles! 当時12,13歳の中学1〜2年生。Beatlesがグループとして活動した1960年代に中学,高校時代を送った自分は正真正銘のBeatles世代! 「どうだ,まいったか」と,他の世代に対して何故か優越感を覚えるのだ (しかし,大して自慢する程のことかね?もっとも,他の世代(当時の自分の感覚でいえば,20才以上のおじさん・おばさんと小学生以下のガキ共!)が, 当時,年齢的にそれほど熱狂するはずもなく,彼らから,「それがどうした」と言われればそれまでだ)。 まあ,いずれにしろ,The Beatlesは世代を超えた別格の存在であることは間違いない。 従来,ベース(Bass)の役割は,演奏に厚みを増し,また,ドラムと共にリズムを刻む, いわば全体のベース(Base)を担うパートで(たぶん),どちらかといえば地味な存在であった。 そのベースの演奏・表現に革命をもたらしたのがPAUL McCARTNEYのプレイスタイル=ベースラインである。 しかし,日本でのデビュー当時,そのベースラインの独創性,また,それを可能にした演奏技術のすごさを,音楽的知識もなかったので(今もないが), 認識していたわけではない。当時ベースの低音を響かせるようなステレオ(表現が古い!)もなく(世の中には出回っていたが買えるはずもなく), ポータブルの電蓄(=電気蓄音機!何それ?)では,そもそもベース音はレコードからはほとんど拾えなかったのである。 ベースの魅力に目覚めたのは,実は少し後になってからだ。浪人中,それなりに音楽の知識がある高校の同級生が自分が持っていた楽譜の中から, Your Mother Should Knowの「ヘ音記号部」を弾き出した。そして,Am−Fmaj7−A7−Dmで始まるコードと合わせて2台のクラシックギターでセッション (まあ,単なる合奏だな)をやったところ,これがバッチリ決まったのだ。 ベースに目覚めた瞬間であった。また,この曲のベースラインが従来のベースのイメージをぶち壊すような極めてメロディックなもので, それがボーカルやピアノ,他のリード・リズムギターなどと絶妙なハーモニーを奏で,PAUL McCARTNEYのアイデアと才能に目を見張ったものである。 |