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ハルモニア神聖国南部地方辺境警備隊第十二小隊について
裏口トーク


注意:ゲド編EDなどのすさまじいネタバレを含みます


大将//エース


■大将

無名諸国を旅していたゲドが、この因縁深いグラスランドまで戻ってきた理由はなんなんでしょうねぇ。私にはどうも「死に場所を探しにきた」ように見えてしかたないんですが…

ゲドは失うことを恐れて、なにも手に入れたがらない人に見えます。枯れてるってのもありますが、いずれかならず失わなければならない、置いていかなければならない、置いていかれることになる物だからこそ、執着しないようにしているような。一線を引き続けているような。

炎の英雄のように自由に生き、死ぬ事が羨ましかったけれど、彼のようにはできなかった理由。それはゲドが迷っていたからではないだろうか。

サナは幸せだったのだろうか?真の紋章を失うことで、確かに二人は同じ時間の下に生きることができた、しかしそれは限りなく短い時間であって、真の紋章をつけていれば、異なる時間の下であっても二人はもっと長くそばにいることができたはず。

でもそれをできるほど英雄も強くなかった、ということだろうか。
自分だけが変わらず、愛するものが老いて死にいくことを見続けねばならないということが。
サナはそれでいいと言ったかもしれないけれど、英雄は紋章を捨てることを選んで、サナもそれを選んで、二人で貫いた。

それがサナに自分が選べなかった悲しみを強要することになったとしても、
短く、同じ時間を共有するか、
長く、異なった時間を共に過ごすか。

どちらが正しいのか、多分その結論をゲドも納得することができなかったんだろう、でも、ただひとつ、彼らがそれを選び取った、それだけが正しく、それだけが、ゲドにとって眩かったのだろう。

生きることが辛いなら、紋章なんて捨ててしまえばいいのだけれど、ゲドは一人で死ぬことが怖かったのではないだろうか。
死ぬことを決めて、紋章を捨てて、そして訪れる死までの時間を過ごす孤独、いままで生きてきた理由も意味も感じることができずに、ただ虚無へと落ちていく死。

しかし誰かに自分の死を見取ってくれなど、願うこともできずに。その辛さを知りすぎているからこそ誰にもそれを押し付けることはできなかった。

生きていたい。愛されたい。ただこの命に意味が欲しい。
死にたい。誰にも知られずに悲しまれずに終わりたい。ただその瞬間までそれを考えたくはない。

こんなイメージです。大将。


■ エース

ただのアホのように思っていましたが、その印象をガラリと変えたのがラストダンジョン入り口の会話。

死んでしまえば何も残らないから、今を・・・

そうあっさりと言い放つエース、今までは彼は強くて死ぬほどポジティブな男だと思っていましたが、そこでようやっと、彼の微かな暗闇を垣間見た気がします。

そう考えると、この男、今までそういう暗さをまったく周りににうかがわせなかったのだなあと…無論プレイヤーに対しても。

彼の明るさや気遣いがどれだけこの小隊を支えていたのかを考えると、なんていうか…エースって凄い男だなあと思いました。結構努力家というか、縁の下の力持ち的立場ですね。いまさらですがことさらに。

今二週目でセリフを集めながらゆっくり進めてますが、エースはふざけるところと本気になるところでがらりと顔つきが変わりますね。アイラを助けるところは本気なわりに、アイラに説明しきれないで困っているところはいつものエースに戻っていて、ああ、なんていうか懐の深い男だなと。
人に対してあまり本気で怒ったりはしないエース。状況に対して真剣になることはあっても。

ヘタレでアンポンタンで女に弱くて腰ぎんちゃくでまあいろいろとダメですが、やっぱりエースはいい男だなあと思いました。

でも女にとってはいい男ではないかも?やっぱヘタレかも。





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