はじめてのクーリングオフ
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事務所への不審な電話
(1)
相談したいんですが
「相談したいんですが・・・」という電話がかかってきました。
そして、相談内容を聞くと、
「ぼくぅ、内職商法に騙されちゃったんですぅ。」
それは中年おやじの気持ち悪い声でした。電話の後ろからは、いかにもどこかの会社か事務所という物音が聞こえてきます。 そういえば、昨日、大阪の内職商法業者にクーリングオフ通知書を送ったばかりでした。大阪市内は郵便が早いですから、もう着いている時間でした。
「あの〜嫌がらせですか?」
少しの間があって、電話は切れました。プー、プー、プー
郵便局のホームページでクーリングオフ通知書の配達状況を確認すると、既に着いていました。やっぱり。
でも、中年おやじが「ぼくぅ」というのは、本当に気持ち悪かったです。僕も中年おやじですが。(笑)
(2)
お前、偽者なんだろ?
電話に出るなり始まりました。
「お前、偽者なんだろう?」
「はぁ?」
「俺は知ってるんだよ。お前、偽者だろ?」
「どちら様ですか?何が言いたいんですか?」
「お前、本当は資格なんかないんだろ?こんなことしていいのかよ。」
この押し問答が何度か続くと弱いものですね。「あれ?俺、もしかして資格切らしてたかな?」なんて、ありえない話なのに弱気になってきます。
そんな不審な電話があった日の夜、半年ほど前にクーリングオフ代行業務を行ったお客さんからのメールで、その電話の正体がわかりました。
なんでも、「以前クーリングオフ通知書が届いたが、その通知書は無効なので、クーリングオフはされていない。お金を支払ってくれ。」という電話がかかってきたというのです。
その業者が言うには、行政書士のクーリングオフ通知書は無効で、本人が通知書を出さないと認められないというのです。そして、お客さんが、行政書士にやってもらったから、そんなはずはないと反論したところ、 その行政書士の名前を教えろ。俺が確かめてやると言われ、私の電話番号を教えたというのです。
お客さんも、本当にクーリングオフできているのか不安になってしまい、私のところに問い合わせのメールを送ってきたのです。
お客さんにはきちんと説明して、騙されないように注意してもらいましたが、嘘つきな人は堂々と嘘をつきますから、私も含めて、みんさん騙されないようにしっかりしないといけません。そういう事件でした。
クーリングオフ代行サービス
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