さ 行
(演題は、メジャーなタイトルの方を太字にしています。複数の場合もアリ)
色つきの演題はバレ噺です)
 演  題  おもな別題  おもな演者
(数字は演者の代数)
 ひ  と  こ  と
西  行 3円歌/4痴楽 TPOに応じてバレオチがついたりする
賽 投 げ 2甚語楼 さほど艶笑度は濃くないが、
『定本艶笑落語』には掲載されている
材木丁稚 橘ノ円天坊 落語CD−ROM第2弾
『ご存じ東西噺家紳士録』に
橘ノ円天坊のSPが復刻収録された
逆さの葬礼 持 参 金 米朝/枝雀/小遊三 『持参金』は『逆さ〜』の前半。
ただし現在後半は口演皆無
盃の殿様 円生 ワタシの最も好きな古典落語だが
円生以降演じ手おらず
酒 の 粕 6松鶴/米朝/4柳好 東京は小咄、上方は一席モノ
ざ こ 八 6松鶴/3三木助 笑いが少ない上方種
佐々木政談 佐々木裁き 円生/米朝 3金馬は『池田大助』の題名でやる
悟り坊主 米朝/円生 上方の短い噺。米朝がやる
真田小僧 志ん朝/円生 志ん朝の演じる子供は爆笑
皿 屋 敷 お菊の皿 3春団治/小朝/他多数 3春団治の持ちネタとしては
珍しく30分近くある長編
猿 後 家 5文枝/小三治/雀々 関西の地名や言葉が
ストーリーに大きく関わるので、
東京向きではないと思うけど
ざ る や 米揚げ笊 1春団治/米朝/10馬生 サゲまでやらない10馬生の型が
東京ではスタンダードになっている
三軒長屋(1) 円生/志ん生/談志 登場人物が多岐に渡り、
演じ分けが難しいという大ネタ
山号寺号 8柳枝/談志 オリジナルギャグの入れやすいネタ
三 十 石 三十石夢の通い路 米朝/円生/5文枝 上方屈指の大ネタ。
舟唄の叙情・旅のウンチク・
舟宿の会話と聴き所多数
算段の平兵衛 米朝/枝雀/南光 米朝一門で継承されつつある
三 人 旅
(発端)
談志 東京の代表的旅噺。
演じ手が少ない『発端』は04年12月に
CD『談志百席』で第一期で初めて市販。
他に『朝這い』があり、これも演じ手なし
三 人 旅
(鶴屋善兵衛)
5小さん/談志
三 人 旅
(おしくら)
円生/露の五郎
三人息子 三人兄弟 6松鶴/先代馬の助 『三人兄弟』という別話もある
三人無筆 向こう付け 5小さん/仁鶴 無筆の男が葬礼でしくじる噺
三 年 目 茶漬幽霊 円生/志ん生/3染丸 しっとり聴かせる幽霊ネタ
三方一両損 談志/8可楽 江戸っ子気性が美化されてます
三枚起請 志ん生/志ん朝/米朝 狡猾な女郎を演じさせれば
志ん生の右に出る者ナシ!
さんま火事 3三木助 3三木助の口調にピッタリの
マンガチックな長屋の騒動
さんま芝居 2円歌/笑三 新作派の三笑亭笑三が珍しく
『日本の話芸』でかけていた
鹿 政 談 円生/米朝/他多数 奈良の噺だが、東西で演じ手多し
地獄めぐり 4円遊 他にも1円遊のSP復刻が市販されている
猪 買 い 池田の猪買い 枝雀/米朝/談志 枝雀のが好きだったなぁ…
しじみ売り しじみや 2小南/福団治/4文我 東京では志ん生も演じた
四宿の屁 円生 屁の小咄集。円生が得意?で
ポニーキャニオン発売のCDもある
仕立ておろし 1福助/8助六 短い噺だが、助六一門以外で聴かず
紫檀楼古木 円生/彦六 現在やり手のあまりない狂歌ネタ
七 段 目 8助六/小朝/文珍 「小僧に夫があってたまるか!」
七 度 狐 米朝/枝雀/仁鶴 上方落語の入門編。
若手も大御所も高座にかける
質 屋 庫 質 屋 蔵 枝雀/米朝/歌丸 上方落語らしい構成の面白さ
質屋芝居 6松鶴/1小文治 こちらは笑福亭一門の芝居噺
十  徳 談志/8柳枝 東西で演じられる前座ネタ
品川心中 志ん生/円生/談志/小朝 廓噺の大ネタのひとつ。
現在演じられない後半部分は
CD『円生百席』他で聴ける
品川の豆 円生/志ん好 古今亭志ん好・演のCDもある
指 南 書 1福郎 ビクター関連会社から02年5月に発売
死  神 幇間医者 円生/志の輔/他多数 演者によってサゲいろいろ
死ぬなら今 彦六/3文我 『お血脈』よりもフシギな?地噺
しの字嫌い 円生/先代馬の助 後半の隠居と権助の攻防?は
何度聴いても手に汗握る
芝居の穴 彦六 円生もやったが市販の音なし
芝居風呂 円生/彦六/4文我 銭湯での殺陣シーンが見所だが
ビデオ発売が無いのが残念
芝  浜 夢の革財布 談志/3三木助/志ん生 年末に聴きたい落語NO.1 !
し び ん 花  瓶 8文楽/10馬生 「文楽の28演目」のひとつ
渋  酒 小金治 フリーの桂小金治しか演じ手がいないが、
11年10月の高座でこの『渋酒』をもって
高座引退すると宣言してしまった
始末の極意 米朝/八方 しぐさでサゲるケチ噺
島 巡 り 万国島巡り 文紅 仁鶴のLPに収録された同演題は
作家・三田純市の脚色つきで、
『唐茶屋』などがまじっている
締め込み 8文楽/円窓 古風な泥棒ネタのひとつ
蛇 含 草 米朝/枝雀 もちの曲食いシーンが好き
写真の仇討 彦六/2小南 もとは長編人情噺の一場面
しゃっくり政談 次の御用日 米朝/仁鶴/2小南 奇声を連発するお白州モノ。
笑福亭鶴志のテープで、奇声の
かわりに「お×こ」を連発する
エグ〜いのがあります
三味線栗毛 3小円朝/志ん生 3円歌もやっていた気がする
洒落小町 米朝/談志/志らく 最近では志らくの十八番
十 七 蔵 3米紫 『古今東西噺家紳士録』に
収録されている上方噺
宗  論 小三治/小朝 小朝のやるセガレが今っぽい
寿 限 無 談志/3春団治/花緑 誰でも知ってる前座ネタ
正月丁稚 1小文治/米朝/2小南 東京の『かつぎや』に似てる
将棋の殿様 大名将棋 5小さん/仁鶴 上方では『大名将棋』。
中堅で柳家喜多八が好演
将軍の屁 6馬楽 円生は殿様噺の枕でやる
松 竹 梅 4円遊/志らく めでたい席の余興の失敗譚
樟 脳 玉 円生/3三木助 現役噺家の高座は未聴
蜀 山 人 談志 太田蜀山人のエピソード集
虱 茶 屋 8助六 ポーカーフェイスで演じる
助六の華麗な高座が懐かしい
尻  餅 もちつき 8可楽/松喬/他多数 仕草も面白いが、もちつきの
音や唄など「聴く要素」が濃い
素人鰻(1) 8文楽 旧士族の愚かさを落語にした
明治のネタ。8文楽の独壇場
素人鰻(2) 鰻  屋  円生/枝雀/露の五郎 (1)の大衆化バージョン?
中堅では瀧川鯉昇がよくやる
城 木 屋 円生/歌丸 前半は因果モノ。後半は一転、
東海道五十三宿の折り込みつき
言い立てで聴かせる
しわいや 吝 競 べ 彦六/円生 寄席向きの伸縮自在ネタ
心  眼 8文楽 放送ではかけられないが、
こんな救われない噺もあるというのを
知るためにも、一度は聴いておきたい
菅原息子 4円馬/1円遊 全編に歌舞伎のフレーズの
パロディが出てくる落語
鈴 振 り 志ん生/10馬生 志ん生が得意にした艶笑噺
ずっこけ 二 日 酔 8柳枝/雲助/1春団治 3金馬は『居酒屋』からつなげて口演
酢 豆 腐 ちりとてちん 8文楽/志ん朝/5小さん 『酢豆腐』と『ちりとてちん』は
腐った豆腐を食べるシーン以外
共通点がひとつも無いが、『増補〜』では
同じ噺として括られている
崇 徳 院 枝雀/志ん朝/他多数 9小柳枝の軽妙な口調も捨て難い
脛かじり  腕 喰 い 4染丸 東京では入船亭扇辰が
『団子坂奇談』の題で演じている
須磨の浦風 4円馬 仁鶴もやるらしいけど未聴
相撲風景 凝り角力 円生/8助六/1三平 やり手の多い寄席向きネタ
清正公酒屋 談志 『談志ひとり会』第4集に収録
清書無筆 勉  強 3金馬/5小勝 3金馬は改作の『勉強』と両方やる
関  所 箱根関所 三升家勝次郎 『東西噺家紳士録』に収録
せむし茶屋 卯の日詣り 米朝 1978年に東芝EMIから
発売された“幻の演目”
疝気の虫 談志/福団治 SFショートチックな落語
千両みかん 志の輔/小三治/米朝 上方の大ネタ。東京でもやる
崇禅寺馬場 鈴 ヶ 森 歌丸 4円遊が得意にしていた由。
ただし円遊・演の音は無い
象の足跡 1福郎 ABCラジオ『なみはや亭』で
03年1月にオンエアされた珍ネタ
粗忽長屋 5小さん/談志/志らく 柳家一門のお家芸ネタ。
談志は主人公の男をより強引にして
『主観長屋』的演出でやった
粗忽の釘 宿 替 え 枝雀/5柳朝/他多数 粗忽モノの代表落語
粗忽の使者 志ん生/5小さん こちらは設定が難しいのか
オンエア数の減った粗忽噺
蕎麦の殿様 円生 円生の殿様は大好きです
蕎麦の羽織 そ ば 清 3小円朝/志ん生 『蛇含草』の蕎麦版。
さん喬が寄席でよくかけている
染  色 2円歌 2円歌以外演じ手がない上方種。
後半は「『城木屋』のような折り込みの
趣向があって面白いのだけど
ぞろぞろ 談志/彦六 地味な噺を談志が馴染みやすく
構成し直し、現在に至る

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