か 行
(演題は、メジャーなタイトルの方を太字にしています。複数の場合もアリ)
色つきの演題はバレ噺です)
 演  題  おもな別題  おもな演者
 (数字は演者の代数)
 ひ  と  こ  と
蚊いくさ 円生 00年5月テイチクより発売の
『古典落語の巨匠たち』(円生編)に収録
開帳の雪隠 円生 さほど汚くない便所の噺
貝 野 村 手水廻し 百生/6松鶴/2小南 後半の『手水廻し』が今はメイン
火焔太鼓 志ん生/10文治/他多数 志ん生一門のお家芸だが、
最近は別系でもやり手多し。
『ラップ火焔太鼓』なんてのもある
加賀の千代(1) 3三木助/扇橋 元は上方にわかだったそうな
鶴 満 寺 8文楽/2小南 文楽のCDは風邪声でセリフ不明瞭
景  清 5文枝/米朝/8文楽 上方版は後半、大立回りになる
掛取万歳 掛 取 り 円生/4染丸/他多数 やっぱり多芸な円生のがイイ
笠  碁 雨の将棋 10馬生/5小さん/志ん生 『雨の将棋』は志ん生だけで、
最後は油虫を王将にしたりして
メチャクチャになる珍作
鰍  沢 円生/彦六/志ん生 彦六のはラストが芝居噺に
火事息子 円生/彦六/談志 明治の時代背景の中にあって
今にも通じる親子愛が感動的
片  袖 幽霊の片袖 小南/円都 上方の難しい音曲噺
片  棒 小朝/3金馬/9文治 笑いも見せ所も多いネタ
かつぎ茶屋 けんげしゃ茶屋 米朝/三枝/4円馬 正月にゲンの悪いことを言って
芸妓をからかうネタ。前半の
「ババの旦さん」の件もスゴい
かつぎや 七 福 神 3小円朝/4円遊 「てんかん」の部分は現在カット
金 釣 り 6松鶴 足りない男が金儲けを画策する上方噺
壁  金 橘家蔵之助 CD‐ROM『古今東西噺家紳士録』に
橘家蔵之助のSPが収録されている
かぼちゃ屋 みかんや 5小さん/4柳好/2ざこば 与太郎と客のやりとりが爆笑!
上方では『みかんや』
釜 ど ろ 円窓/談志 市販の音が意外と少ない泥棒噺
蟇の油(1) 円生/談志/3柳好/他多数 談志のCDには各国の
立て弁が入ってます
紙  入 紙入れ間男 談志/小朝/馬風/他多数 放送可能なお色気ネタ
紙 屑 屋 うかれの屑より 5文枝/4染丸/たい平 上方の林家一門は、後半で
実際に立ち上がって踊る演出
亀屋佐兵衛 亀  佐 米朝 「聴いたことの無い噺をやれ」
という客の声に、米朝が
「こらしめに発掘したという噺
からくり屋 4金馬 6馬楽がやったが市販音源なし
からし医者 1春団治 1春団治ならではのギャグ満載。
「な〜るほど」「わ〜かるか」
軽  業 2小南/米朝/3文我 指で見せる綱渡りと、口上が見もの
かわいや たけのこ 米朝 東京では喜多八が高座でよくやる
蛙 茶 番 5柳朝/円生/10文治 現役では小遊三のオハコ。
他にもやり手が多い芝居ネタ
代 り 目 志ん生/10文治/他多数 上方では枝雀もやっていた
かんしゃく 8文楽/小三治 噺本編よりも演者の表情と
演技力がテーマのよーなネタ
勘 定 板 談志/1福助/他多数 汚い方の下ネタの代表。
たま〜に放送にかかる
雁 と り 鷺 と り 枝雀/1春団治/雀々 枝雀の出世作。
「にわかじゃにわかじゃ」と
群集が集まるシーンもイイ
堪 忍 袋 小三治/3金馬 現代のストレス社会を
揶揄するよーな社会派落語?
看板のピン 米朝/きん枝/昇太 オチバレしやすいかも
雁 風 呂 円生/米朝 笑いの少ない水戸黄門噺
巌 流 島 岸 柳 島 円生/志ん生/小朝 武士への反骨というよりも
ドラマのスリルを楽しむ落語
祇 園 会 祇 園 祭 志ん生/8文治 東西交流が増えたおかげで
かつてよりは演者が増えた
菊江の仏壇 米朝/1小文治/歌丸 上方の大ネタだが、歌丸は
東京風に綺麗に焼き直した
紀  州 円生/志ん生/小朝 地噺。演者の構成力勝負
紀州飛脚 露の五郎 巨根男が大活躍の旅バレ噺
義太夫息子 浄瑠璃息子 8文治/円都 今なら『カラオケ息子』か?
狐つき(2) 円生 江戸の学者・熊沢蕃山の逸話
きめんさん 紀 免 散 7円蔵 若旦那が易者を志す噺だが
7円蔵は途中で切って演じた
肝つぶし 円生/米朝 前半は夢、後半は芝居がかり
きゃいのう 団子兵衛 金語楼/歌丸 柳家金語楼の作だが、本人の
市販の音は全部途中まで
伽羅の下駄 彦六 彦六以外やり手のない演目
九州吹戻し 九州吹き戻し 談志/談春 談志のCDは客なしのスタジオ録音、
談春のCDはライヴ
狂歌家主 3金馬/小南 『掛取万歳』とダブる部分多し
京の茶漬 米朝/5文枝 文枝が短時間の時によくやる
胸 肋 鼠 生 兵 法 8柳枝 若旦那がネズミを握りつぶして
殺しちゃう噺(泣)
御  慶 鶴  亀 5小さん/志ん生 正月に演じられる明るいネタ
魚 売 人 4円喬 SP復刻盤の音源のみ
近日息子 2春団治/7柳橋 上方版の、本編とは関係ない
くだりがイチバン笑えます
禁酒番屋 禁酒関所 10文治/5小さん/他多数 武士への反骨ネタのひとつ
金玉医者 談志 以前、深夜TV番組『落語のピン』で
談志が堂々とやってました
金玉茶屋 狸 茶 屋 6松鶴 NHK『ラジオ名人寄席』で
原語の出ないバージョンがオンエア
金の大黒 1春団治/仁鶴/小朝 寄席でやり手の多い長屋モノ。
一般的には「黄金の」と表記される
金 明 竹 円生/円丈/たい平 円丈は名古屋弁で、
小袁治・談笑は東北弁でやる
くしゃみ講釈 くしゃみ義太夫 枝雀/松之助/他多数 講釈以外にも、覗きカラクリや
虫の歌など入れ事の多い噺
九 段 目 円生 忠臣蔵ネタ落語のひとつ
首提灯(1) 5小さん/円生/彦六 上方の『首提灯』はほぼ別話
首ったけ 志ん生/藤志楼 演じ手が少ない廓モノ
首  屋 試し斬り 8正蔵/1春団治 これも最近は演じ手がいない?
熊 の 皮 6小勝/文朝 ノンキな亭主が楽しい長屋噺
熊野の牛王 権 助 魚 9小柳枝/昇太 寄席で聴ける確率が高い噺。
昇太が得意にしている
汲みたて 円生 『円生百席』では若い衆が
ドガドガ騒ぐ場面で、実際に
楽器を鳴らす演出をしている
蜘蛛駕籠 住吉駕籠 米朝/志の輔/ぜん馬 東京版に出てくる踊る客は
いつ聴いてもイラナイと思うが…
廓 の 穴 吉原風景 4円蔵/円生/彦六 吉原を舞台にした漫談
鍬  潟 5文枝 文枝のキャラ演じ分けが秀逸
桑 名 舟 兵庫舟/鮫講釈 談志/2小南/米朝 上方版は山場の講釈が無い
 稽古屋(1) 小朝/1春団治 小朝の出世作のひとつ
 稽古屋(2)(3) 志ん生/1小文治 こちらは『稽古屋風景』の趣き
傾城瀬川 松葉屋瀬川 円生 円生以外やらない長い噺
袈裟御前 7円蔵/鶴光 笑福亭系列では珍しい地噺だが
鶴光は寄席などでよくかけている
月宮殿星の都 月 宮 殿 仁鶴/2小南 旅噺の多い上方で、天国を
観光しようという奇想天外なネタ
け つ ね 円都 本物の狐は出てこない上方の狐狸妖怪モノ
喧嘩長屋 金語楼/5文枝/三枝 だんだん盛り上がっていく長屋モノ
だが、あまり演じ手がいない
源  平 源平盛衰記 談志/10文治/1三平 若き日の談志が売り物にした地噺
こいがめ 祝い瓶/家見舞 5小さん/円菊/他多数 汚いネタだが放送にはよくかかる
鯉  舟 米朝 これもやり手のない短編
孝 行 糖 3金馬 与太郎を精神薄弱者扱いに
する設定の改善希望
強 情 灸 志ん生/5小さん/他多数 かつて小さんは、実際に顔を
だんだん赤くして見せた
甲 府 い 8柳枝/8可楽 善人しか出てこないストーリー
高野違い 3金馬/2円歌 現代人にはまず通じぬ古い噺
五 月 幟 8柳枝/木久蔵(木久扇) 99年に名古屋のラジオ番組で、
木久蔵(木久扇)で聴いたことあり
黄 金 餅 志ん生/志ん朝/談志 下谷〜麻布の道中付が有名。
焼き場の「隠亡(おんぼう)」は
現在放送禁止用語
小 烏 丸 歌丸/談志 歌丸と談志のCDが05〜06年に
相次いで発売された
故郷へ錦(1) 米朝 母子近親相姦のバレ噺
小 倉 舟 偽浦島/龍宮 米朝/2円歌 上方の旅ネタ・海底版
後家殺し 円生 サゲの一言を言いたいために
長〜い前ふり数十分という感じ
後家馬子 5文枝 かつて上方艶笑落語のテープで市販。
現在も大阪有線では流されている由
五  光 米朝 花札用語がサゲになる怪異譚
小言幸兵衛 搗屋幸兵衛 円生/志ん生/他多数 志ん生系のみ、米搗き屋の出る
『搗屋幸兵衛』を演じる
小言念仏 所帯念仏 小三治/米朝/3金馬 小三治がやると実にハマる
後 生 鰻 3小円朝/志ん生/文珍 以前の型は後味が悪かったが
歌丸がマンガチックに改良した
胡椒のくやみ 談志/4金馬 CD『立川談志プレミアムベスト』所収。
『笑い茸』から続けて演じられている
五 段 目 円生/4染丸 素人芝居の失敗ネタのひとつ
滑稽清水 杢 の 市 1福郎 『ラジオ名人寄席』でオンエア
小  粒 9文治 『鍬潟』と同じサゲの小男ネタ
碁 ど ろ 6柳橋/5小さん これも意外に市販音源が少ない
五人廻し 志ん生/彦六/円生 昭和の名人が競って演じた廓噺
子  猫 仔  猫 米朝/枝雀/吉朝 上方のお店ものの大ネタ
こ び 茶 鯉津栄之助 露の五郎 「こいつぁいい」という言葉が
流行した時代の落語
瘤 弁 慶 米朝/枝雀 枝雀の汗だくの熱演が印象的
子 ほ め 8柳枝/小朝/他多数 前座ネタだが大真打がやると
誰もがオモシロい
小  町 先代馬の助 『道灌』の一部。たまに一席モノ
駒  長 志ん生/志ん朝 長屋の長兵衛がツツモタセを
たくらむ噺。関西弁が全国的な今、
現行のサゲだと食い足りない
小間物屋政談 円生/志ん生/志の輔 志ん生は『小間物屋小四郎』の
タイトルでやるが、内容は同じ
五目講釈 三遊亭吉窓 有線『演芸かわら版』からエアチェック。
01年2月中旬に放送。柳家三三もやる
これでも古いか 堺 飛 脚 米朝 上方の化け物噺を米朝が改良
子別れ (上) 強飯の女郎買い 小三治/6柳橋 下を中心に、広く演じられる大ネタ。
小三治が通しで2時間
演じているCDが発売中
子別れ (中) 小三治/4円馬
子別れ (下) 子 は 鎹 小三治/小朝/志らく
権助提灯 談志/4円遊 談志独自の解釈がオモシロい
紺 田 屋 3円歌/2円歌 新作の現・円歌がやる
師匠譲りの古典落語のひとつ
蒟蒻問答 餅屋問答 5小さん/円生/志ん生 やり手の多い大ネタだが、
山場にアクションがつく関係で
CD発売はあまり多くない
権兵衛狸 談志/志ん生/彦六 山中の叙景あふれる演目
昆布巻芝居 4染丸/4文我 上方の音曲芝居噺のひとつ。
市販の音は4文我だけ
紺屋高尾 談志/藤志楼/円生 談志バージョンは泣かせる…

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