落 語 | |||
演 題 | 別 題 | 種類・作者 | ひ と こ と |
荒 茶 | 荒大名の茶の湯 /荒茶の湯 |
(講談種) | 落語『茶の湯』とは一風違った 歴史ものの地噺 |
池 田 屋 | − | <未> | 幕末が舞台の地噺 |
一 文 笛 | − | 3桂米朝 | 1950年代に米朝が自作自演。 上方はもちろん東京でも演者多数 |
魚 根 問 | − | − | 『やかん』の前半。 魚の根問だけで一席にもなる |
馬 大 家 | − | 鈴木凸太 | 2円歌から4小せん他に伝わる |
恨 み 酒 | − | 織田正吉 | 桂枝雀が演じた高座がCDにも |
英 会 話 | 英語会話 | 粕谷泰三 (3三遊亭円右) |
現在も芸協で演者が多い |
江戸の夢 | − | 宇野信夫 | CD『円生百席』所収 |
小田原相撲 | 雷電小田原相撲 | (浪曲種) | 京山幸枝若の十八番。 4金馬・小朝らがやる |
親 の 顔 | − | 立川志の輔 | 動画サイトに上がっているためか アマチュア落語家が古典落語同様に 口演している記録をよく見かける |
ガーコン | 歌は世につれ、他 | 川柳川柳 | 川柳の独壇場の歌謡曲ネタだが 最近は5小せんが戦前歌謡の 蘊蓄をたっぷり入れて演じている |
君よモーツァルト を聴け |
− | 桂三枝(6文枝) | 高座で実際にモーツァルトの 「アイネ・クライネ・マハトムジーク」 をBGMに使用するのがミソ |
葛 湯 | − | 有崎勉(柳家金語楼) | 金語楼が5今輔のために書いた由 |
国 訛 り | − | − | 日本全国の方言比べの漫談。 談志から門弟などに広まっている |
月 給 日 | − | 3三遊亭円歌 | 3円歌の出世三部作のひとつだが 給料が振込の現在では難しい? |
五 人 男 | − | 5古今亭今輔 | 芸協では若手から大御所まで 代々伝わっている新作芝居ネタ |
小猿七之助 | − | (講談種) | 神田伯龍のレコードに惚れた 談志が移殖、得意ネタのひとつに。 現在は一門に広まっている |
小判一両 | − | 宇野信夫 | これもCD『円生百席』所収 |
匙 加 減 | − | (講談種) | 宝井琴調から林家正雀に、 また正雀から大阪の4文我に伝わる |
里 帰 り | 毒 薬 | 林鳴平 (5春風亭柳昇) |
フランス小咄が原案で、 原作は益田太郎冠者。 4金馬らもやっている |
五月雨坊主 | − | 村上元三 | 彦六の正蔵がやった新作を 9扇橋もやったという |
七 面 堂 | − | − | 3春風亭柳枝の速記を元に 8円蔵が復活させた |
芝居の喧嘩 | − | (講談種) | どんどん盛り上がってストンと切る 寄席向きの短い講談種 |
ジャズ息子 | − | 川柳川柳 | 雲助・小朝が高座にかけた記録も |
授 業 中 | − | 3三遊亭円歌 | 3円歌の出世三部作のひとつ。 上方の福団治は『小学生』の題でやる |
純情日記横浜篇 | − | 柳家喬太郎 | 現代の若者の恋愛を描いた傑作。 複数の若手落語家に継承されている |
女給の文 | 女郎の文/ラブレター | 1柳家蝠丸 | 1蝠丸の実子・10文治の他、 志ん生・談志らもやった |
しりとり都々逸 | − | <未> | 都々逸がたくさん登場する 寄席向きの短いネタ |
除夜の雪 | − | 永滝五郎 | 米朝以外演じ手がいなかったが 立川談春が口演した |
水 神 | − | 菊田一夫 | CD『円生百席』所収。 「円窓五百噺」の演目中にもある |
寿司屋水滸伝 | − | 柳家喬太郎 | 喬太郎作品の中でも 寄席で演じられやすいネタ |
生徒の作文 | − | <未> | もともとは芸協で広まった新作。 伸治(10文治)→4小せんのルートと、 とん橋(桃太郎)→志ん五のルートで 落協にも伝わったそうな |
背なで老いてる 唐獅子牡丹 |
− | 桂三枝(6文枝) | 三枝(文枝)の創作落語は 本人や弟子を通じて、 東京にも何作か伝わっている |
宗aの滝 | − | (講談種) | 志ん生〜志ん朝がやった名人噺 |
徂徠豆腐 | 出世豆腐 | (講談・浪曲種) | 江戸の儒学者・荻生徂徠の 若き日の逸話が落語化された |
鯛 | − | 桂三枝(6文枝) | 東西で演じられる三枝創作落語 |
叩 き 蟹 | − | (講談種) | 講談種。甚五郎の逸話のひとつ |
鼓 ヶ 滝 | 西行鼓ヶ滝 | (講談種) | 西行法師の逸話 |
妻 の 酒 | − | 有崎勉(柳家金語楼) | この二作の他に、6三升家小勝の 『妻の釣』という新作もあるが別話 |
釣りの酒 | − | 有崎勉(柳家金語楼) | |
電報違い | − | 1三遊亭円歌 | 初代が作り、2代3代と 代々の円歌が演じている |
徳ちゃん | − | 1柳家三語楼 | 大正時代の安遊廓が舞台。 笑いが多く、寄席での演者も多い |
読書の時間 | − | 桂三枝(6文枝) | これも三枝創作落語のひとつ |
都々逸親子 | 都々逸坊や | 粕谷泰三 (3三遊亭円右) |
今なら「川柳親子」? |
酉 の 市 | − | − | 3円馬から4円馬に伝わり、 4円馬の高座はCDにもなった。 6円生も若い頃にやった由 |
頓間の使者 | − | 山田洋次 | 映画監督の山田洋次が 5柳家小さんのために書いた落語。 現在6小さん・花緑らが継いでいる |
長屋の算術 | − | 5柳亭燕路 | かつては4三遊亭円遊がやった。 柳家喜多八が生前演じていた |
涙をこらえて カラオケを |
− | 桂三枝(6文枝) | 三枝創作落語のひとつ。 広い舞台だとより映える? |
成田土産 | − | − | 5今輔が珍しく演じた艶笑ネタ。 2円歌もやったとのこと |
人形の目 | 人形丁稚 | − | 2春団治から露の五郎 (五郎兵衛)に伝わった艶笑噺 |
人情八百屋 | − | (講談・浪曲種) | もとは講談『白子屋政談』の発端。 この噺を広めた談志は 浪曲(春日清鶴)から移殖したとか |
猫と金魚 | − | 高沢路亭(田河水泡) | 漫画家としても名高い水泡の 落語作家としての代表作 |
バスガール | − | 有崎勉(柳家金語楼) | 芸協では前座の口慣らし用の噺 |
噺家の夢 | 落語家の夢 | − | 4円遊が十八番にしていた。 『深山隠れ』の前半が独立した噺? |
表 札 | − | 鈴木みちを | 芸協ではベテランから若手まで 今も幅広く演じられる |
瓢箪屋政談 | − | (講談種) | 円窓が講談から移殖 |
ぺたりこん | − | 三遊亭円丈 | 現在柳家喬太郎が口演する。 師匠のさん喬が演じたことも |
ぼやき酒屋 | − | 桂三枝(6文枝) | 三枝創作落語のひとつ |
マキシム・ド・ のんべえ |
− | 三遊亭白鳥 | 白鳥作品の中から代表として |
真 二 つ | − | 山田洋次 | 山田洋次が5小さんに書いた落語 |
ま め だ | 豆 狸 | 三田純一(純市) | 秋が舞台の新作。 米朝から一門を中心に伝わる |
目 玉 | − | 山田洋次 | 山田洋次が5小さんに書いた落語 |
夕立勘五郎 | − | 5古今亭志ん生 | 志ん生がやった短い噺。 現在は志ん輔が持ちネタにしている |
幽霊タクシー | − | 鶯春亭梅橋 | 戦後夭折した鶯春亭梅橋の作 |
幽霊の辻 | − | 小佐田定雄 | 落語作家・小佐田定雄の第一作。 桂枝雀のために書いたもの。 東京の柳家権太楼も演じている |
嫁 取 り | − | 有崎勉(柳家金語楼) | おもに芸協で演じられる金語楼作品 |
ラーメン屋 | 夜鷹そば屋 | 有崎勉(柳家金語楼) | 芸協を中心に演者が多い新作。 『夜鷹そば屋』は五街道雲助が 舞台設定を江戸時代に代えたもの |
旅行日記 | − | 1林家正楽 | 芸協で演者の多い旅ネタ。 落語協会では柳家喜多八がやった |
力士の春 | − | 春風亭昇太 | 春風亭昇太作品の代表として |
浪曲社長 | − | 永滝五郎 | 3円歌の出世三部作のひとつ |
綿屋火事 | − | − | 上方の林家染丸一門に伝わる お座敷向けの艶笑噺。 展開が『にせきん』と似ている |
小 咄 | |||
演 題 | 別 題 | 種類・作者 | ひ と こ と |
生 梅 干 | − | − | お姫様の出る艶笑小咄。 5小さん・先代馬の助の音はCDにも |
顔 寸 | − | − | 8雷門助六がやった仕草噺 |
軽 業 師 | − | − | 米朝の『続いろはにほへと』所収 |
かわらけ町 | − | − | 6円生でしか聴いたことがないが 数種類の音源で聴くので加えた |
黄金ッ原 | − | − | 『定本艶笑落語』に掲載。 他にも同書掲載の小咄は多数 |
事故と猿 | (仮題) | − | 家族の乗った乗用車が事故って、 同乗していたペットの猿に事情聴取。 小咄というよりジョークだけど 寄席などでは比較的よく聴く |
テームズ河 | − | − | イギリスの小咄。米朝の艶笑集 『いろはにほへと』所収 |
手は他人か | − | − | 米朝の『続いろはにほへと』所収 |
床屋のおしぼり | (仮題) | 3桂米朝? | 桂米朝が作った小咄、というのを どこかで読んだ気がする |
ね ご と | − | − | 寝ていた夫婦の女房が、寝言で 「うちの人が帰って来た」というと… 『いろはにほへと』所収 |
鼠の嫁入り | (仮題) | − | 志ん生や円菊がマクラでやった。 2012年に桃黒亭一門のCD 『ニッポン笑顔百景』の歌詞に この小咄が丸々盛り込まれている |
バ ナ ナ | − | − | 以前立川談志が、2三遊亭円歌の 物真似でよくやっていた仕草小咄 |
鼻 の 下 | − | − | 「美人は鼻の下が長い」 というと女中がやってきて… 「円窓五百噺」の口演記録に 一席ものとしてこの題がある |
火消しのかか | − | − | 飲み屋で客の男が半鐘の音を聞き、 急いで帰ろうとするので理由を聞くと… 『いろはにほへと』所収 |
一 人 者 | − | − | 二人ですることを一人で… 米朝の『続いろはにほへと』所収 |
指 輪 | − | − | ロシアの小咄。米朝の艶笑集 『いろはにほへと』所収 |
夕 立 屋 | 夕 立 や | − | 志ん生・10馬生の口演が印象深い |
<このページの更新記録>
・2012/11/4 公開開始
・2012/11/17 『宗aの滝』『成田土産』『マキシム・ド・のんべえ』『恨み酒』『かわらけ町』追加。『里帰り』『授業中』のひとことを一部修正。
・2018/3/21 『純情日記横浜篇』『表札』追加。『寿司屋水滸伝』『長屋の算術』『噺家の夢』『旅行日記』のひとことを一部修正。