『痴楽綴方狂室』プロ野球選手折り込み編・解説
★2001年に発売された落語ＣＤ『落語名人集（四）柳亭痴楽ライヴ』（コロムビア）に収録された『宿題』のマクラ
「痴楽綴方狂室」で、1962年（収録年）当時のプロ野球選手名の折り込みが100人以上にわたって登場する。
★で、ヒマにあかせて調べてみました。確認しうる全選手の守備位置と背番号（ともに1962年当時）をつけて。
★一部注釈つき。（2001年７月８日初稿アップ）
| 【 凡 例 】 以下の通り、球団別に色分けしました。1962年度順位順。
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今日は楽しいハイキング 早起きするのがトクタケと マックラいうちから皆おきつ ホリウチ帽子のキドった姿 肩にリックをかつらぎながら じょうのウチをば後にして 門前のカドおかに勢揃い コンドォはどこが良いかしら エトォ（干支）で言ったらタツミの方だ 都会を離れて並木道 あの高クラにそびえ立つ フジお（を）仰ぐもこれ久し 「フジた、フジた」と誉めながら 国松過ぎれば高林 村山づたいに山もと行けば 右に室山、左が小山 後ろが新山、丸山で その真ん中の山中から 森下見ればありゃ町だ ここらあたりは皆川で 長谷川、柳川、祓川（はらいかわ） 中を流れる石川の その川上の素晴らしさ おまけにここらは田所で 漆畑より村田が続き 桑田のむこうが豊田に久保田 島田くずした姉ちゃんが 米田の田中で稲お（を）刈る こぉのながめはホンマにいな（いいな） ミハラしがいいのでミヤケ（見飽き）がしない 坂崎登って宮モトの ふじもと（ふもと）あたりはひドイ道 土やぁ固くてくたびれて ベッショり汗をナガシマした 小坂を下ればチョロチョロ小川 森の土橋の岩下に どうスタンカ、もったいない 財布がひとつ落ちている ひろおか、よしだにしよかと迷ったが やっぱり拾ってひらいてみたら これはシバッタ、しくじった 情けないぞえ、からザイツ（財布） マトば外れてお腹がすいた ソロムコ（そろそろ）食事がイイダろう 森滝の水原でウガイして べっとう箱だをみひらけば 金だ（カネ）が無いのでおかずがヤスイ シャケのアラマキ、握り飯 アグリーと食べたらオオイシかった エノモトすぎうら（喉元過ぎれば）熱さを忘る あんどぉ（安堵）の胸をなで下ろし オオツかれた、とネゴロんで あの秋山をながみつつ おのがイノウエ（身の上）を考える ともかく我らワコウドは みうら（みんな）元気でがんばるぼんだ らどらどら（どらどら）、さとぉ（里）が恋しくなった あの山うちの中西の 西山あたりに日が沈む 鐘がコダマする、田宮の鐘が 西園寺のふじい（古い）寺ダから、ゴンどぉ鳴る ブランブランしてたら大変だ テスタテスタ（スタスタ）と急ぎ足 渋谷（しぶたに）、中村、野村をあとに ハリもと渡って、毒島越えて おお、友よ、もと屋敷へ ひと足オザキに帰りましょう 痴楽綴方教室……。 |
≪ 選 手 名 ≫ ●徳武定之（国鉄） 三塁手 （背番号）３ ●マック（大洋） 一塁手 （背番号）25 ※登録名・マクマナス。 ●興津達雄（広島） 三塁手 （背番号）10 ●堀内 庄（巨人） 投手 （背番号）10 ●城戸則文（西鉄） 三塁手 （背番号）９ ●リック（阪急） 投手 （背番号）13 ●葛城隆雄（大毎） 外野手 （背番号）５ ●城之内邦雄（巨人） 投手 （背番号）15 ●門前真佐人（広島） 監督 （背番号）60 ●門岡信行（中日） 投手 （背番号）24 ●近藤和彦（大洋） 外野手 （背番号）26 ●近藤昭仁（大洋） 二塁手 （背番号）１ ●江藤慎一（中日） 外野手 （背番号）８ ●巽（たつみ） 一（国鉄） 投手 （背番号）18 ●並木輝男（阪神） 外野手 （背番号）７ ●高倉照幸（西鉄） 外野手 （背番号）25 ●藤尾 茂（巨人） 捕手 （背番号）９ ●藤田元司（巨人） 投手 （背番号）18 ●国松 彰（巨人） 外野手 （背番号）36 ●高林恒夫（巨人） 外野手 （背番号）７ ●村山 実（阪神） 投手 （背番号）11 ●山本八郎（東映） 捕手 （背番号）８ ●山本一義（広島） 外野手 （背番号）７ ●室山皓之助（阪神） 外野手 （背番号）22 ●小山正明（阪神） 投手 （背番号）47 ●新山彰忠（南海） 投手 （背番号）10→32 ●丸山完二（国鉄） 三塁手 （背番号）29 ●山中 巽（中日） 投手 （背番号）21 ●森下整鎮（南海） 内野手 （背番号）16 ●町田行彦（国鉄） 外野手 （背番号）７ ●皆川睦男（南海） 投手 （背番号）22 ●長谷川良平（広島） 投手 （背番号）18 ●柳川福三（中日） 外野手 （背番号）29 ●祓川正敏（南海） 投手 （背番号）53 ●中 利夫（中日） 外野手 （背番号）３ ●石川 緑（阪神） 投手 （背番号）20 ●石川 進（大毎） 内野手 （背番号）23 ●川上哲治（巨人） 監督 （背番号）16 ●田所善治郎（国鉄） 投手 （背番号）11 ●漆畑勝久（広島） 三塁手 （背番号）23 ●村田元一（近鉄） 投手 （背番号）37 ●桑田 武（大洋） 三塁手 （背番号）８ ●豊田泰光（西鉄） 遊撃手 （背番号）７ ●久保田治（東映） 投手 （背番号）26 ●島田光二（近鉄） 内野手 （背番号）６ ●島田源太郎（大洋） 投手 （背番号）20 ●米田哲也（阪急） 投手 （背番号）18 ●田中 尊（広島） 捕手 （背番号）12 ●田中久寿男（西鉄） 外野手 （背番号）28 ●田中 勉（西鉄） 投手 （背番号）29 ●稲尾和久（西鉄） 投手 （背番号）24 ●河野旭輝（中日） 遊撃手 （背番号）12 ●本間 勝（阪神） 投手 （背番号）14 ●伊奈 努（阪神） 投手 （背番号）17 ●三原 脩（大洋） 監督 （背番号）60 ●三宅秀史（阪神） 三塁手 （背番号）16 ●坂崎一彦（巨人） 外野手 （背番号）８ ●宮本敏雄（巨人） 外野手 （背番号）40 ●藤本定義（阪神） 監督 （背番号）61 ●土井 淳（大洋） 捕手 （背番号）39 ●土井正博（近鉄） 外野手 （背番号）51 ●土屋正孝（国鉄） 二塁手 （背番号）10 ●別所毅彦（巨人） コーチ （背番号）11 ※昭和36年限り引退。 ●長島茂雄（巨人） 三塁手 （背番号）３ ●小坂佳隆（広島） 二塁手 （背番号）４ ●小川 博（阪急） 二塁手 （背番号）１ ●森 昌彦（巨人） 捕手 （背番号）27 ●森 徹（大洋） 外野手 （背番号）６ ●土橋正幸（東映） 投手 （背番号）21 ●岩下守道（近鉄） 外野手 （背番号）５ ●スタンカ（南海） 投手 （背番号）６ ●広岡達朗（巨人） 遊撃手 （背番号）２ ●吉田義男（阪神） 遊撃手 （背番号）23 ●吉田勝豊（東映） 外野手 （背番号）９ ●平井嘉明（国鉄） 遊撃手 （背番号）２ ●柴田 勲（巨人） 投手 （背番号）12 ●財津 守（中日） 外野手 （背番号）25 ●的場祐剛（大洋） 外野手 （背番号）48 ●ソロムコ（阪神） 外野手 （背番号）56 ●飯田徳治（国鉄） 一塁手 （背番号）23 ●森滝義巳（国鉄） 投手 （背番号）21 ●水原 茂（東映） 監督 （背番号）30 ●鵜飼勝美（国鉄） 外野手 （背番号）15 ●別当 薫（近鉄） 監督 （背番号）35 ●箱田 淳（大洋） 内野手 （背番号）３ ●三平晴樹（大毎） 投手 （背番号）16 ●金田正一（国鉄） 投手 （背番号）34 ●安井俊憲（近鉄） 遊撃手 （背番号）53 ●荒巻 淳（阪急） 投手 （背番号）31 ●アグリー（大洋） 内野手 （背番号）10 ※登録名・アグウィリー。 ●大石 清（広島） 投手 （背番号）22 ●榎本喜八（大毎） 一塁手 （背番号）３ ●杉浦 忠（南海） 投手 （背番号）21 ●安藤元博（東映） 投手 （背番号）17 ●安藤治久（阪急） 投手 （背番号）14 ●大津 守（近鉄） 投手 （背番号）15 ●根来広光（国鉄） 捕手 （背番号）27 ●秋山 登（大洋） 投手 （背番号）17 ●長光告直（南海） 投手 （背番号）46 ※昭和36年限りで退団しているが 他に該当する選手がいない。 ●小野正一（大毎） 投手 （背番号）19 ●井上善夫（西鉄） 投手 （背番号）11 ●井上 登（南海） 二塁手、（背番号）41 ●若生忠男（西鉄） 投手 （背番号）18 ●若生智男（大毎） 投手 （背番号）18 ●三浦清弘（南海） 投手 （背番号）34 ●バルボン（阪急） 二塁手 （背番号）４ ●ラドラ（東映） 外野手 （背番号）44 ●佐藤孝夫（国鉄） 外野手 （背番号）５ ●山内一弘（大毎） 外野手 （背番号）８ ●中西 太（西鉄） 監督兼三塁手 （背番号）６ ●西山和良（阪神） 外野手 （背番号）15 ●小玉明利（近鉄） 三塁手 （背番号）２ ●田宮謙次郎（大毎） 外野手 （背番号）22 ●西園寺昭夫（東映） 三塁手 （背番号）７ ●藤井栄治（阪神） 外野手 （背番号）19 ●寺田陽介（中日） 一塁手 （背番号）23 ●権藤 博（中日） 投手 （背番号）20 ●権藤正利（大洋） 投手 （背番号）18 ●ブラウンスタイン（阪神） 投手 （背番号）18 ※「ブラン」と呼ばれていたかは 不明だが、他に該当者がいない。 ●テスタ（大毎） 捕手 （背番号）40 ●渋谷誠司（国鉄） 投手 （背番号）24 ※正しくは「しぶや」。 ●中村 稔（巨人） 投手 （背番号）26 ●野村克也（南海） 捕手 （背番号）19 ●張本 勲（東映） 外野手 （背番号）10 ●毒島章一（東映） 外野手 （背番号）33 ●王 貞治（巨人） 一塁手 （背番号）１ ●本屋敷錦吾（阪急） 内野手 （背番号）17 ●尾崎行雄（東映） 投手 （背番号）19 |
おわり