花の名前の由来‥‥春の花

   チューリップ

学名チューリパ。チューリパとは頭に巻くターバンの意味。花の形が似ているから。チューリップといえばオランダだが第二次世界大戦中、オランダ人はチューリップの球根を食べて飢えをしのいだという。チューリップの球根は美味らしい。

 

   プリムラ

ラテン語の「プリマ・最初の」から。春に早くから花が咲くことから。園芸店でよく目にするプリムラ・ポリアンサ、ポリアンサの“ポリ”とは「数多い」、“アンサス”とは「花」の意、これが組み合わさって『たくさんの花』という意味になった。またこのたくさんの花を鍵束に見立て、ドイツやイギリスでは「鍵の花」と呼ばれたりする。

 

  パンジー

フランス語の「パンセ・物想い」から。物思いにふける顔に見立てた事から。また中段の2枚の花弁がキスをしてるように見えるので『Love grass・恋の草』と呼ばれることも。元々は三色なので三色すみれ(ビオラ・トリコロール)と呼ばれていたが、最近は大輪で様々な色の園芸種が出てきている。園芸種はビオラ・トリコロール・ホルテンシスと言う。“ホルテンシス”とは「園芸種の」という意味。

 

   クロッカス

クロッカスとは属名で、ギリシャ語の「クロケ・糸」の事。雌しべが3つに別れて長く伸び、糸状になるから。春咲のものをクロッカス、秋咲のものをサフランと呼ぶ。

 

   ヒヤシンス

ギリシャ神話の美貌の王子ヒヤシンサスの話から。ヒヤシンサスはその美貌から太陽神アポロに深く愛されていたが、その仲をねたむ西風の神ゼフィルスの策略により、アポロの投げた円盤がヒヤシンサスの額にあたり死んでしまう。その時流れた血からヒヤシンスの花が咲いたという。

 

   水仙

属名ナルキスス。ギリシャ神話の中の美少年ナルキソスの話から。泉の水面に映った自分の顔に恋焦がれて死んでしまう。やがて泉のほとりに咲いた一輪の花をナルキススと呼ぶようになった。また別に「麻痺」の説もある。水仙の球根には神経を麻痺させる成分が含まれており、食べると心臓麻痺を起こす。花も有毒で、干した花は吐剤に使われる。水仙を食べるのは非常に危険。

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