青色のお話

 一口に青と言っても様々な色合いがあり、いろんな名前が付けられています。よく聞く代表的な青の名称を集めてみました。

水色
ちょっと緑みのうすい青
空色
晴れた空のようなうすい青
スカイブルー・アズユールブルーなどともいう
白群(びゃくぐん)
群青のうすい色
サックス
鈍い青。ドイツの繊維工業で有名なザクセンで生まれた色。ただし現在は明るい青を総称して言う
サルビア(セージ)ブルー
ブルーサルビアの花色のような紫がかったうすい青
露草色
露草の花のような鮮やかな青
コバルトブルー
アルミ酸コバルトの顔料。安定し、耐光性にも優れている
セルリアンブルー
晴れた空のような青だが、「空色」はうすい色だがこちらはやや緑がかった鮮やかな青を指す
シアンブルー
印刷の三原色の一つである青
紺碧
晴れ上がった空の色。紺色ががった深い青
新橋色
緑ががった青。大正時代、新橋芸者の流行色だったのでこの名が付いた
ピーコックブルー
孔雀の羽のような青緑色
納戸色
わずかに緑がかった暗い灰青
マリンブルー
海の色だが幅が広いので一種のイメージカラーである。緑みの深い青あたり
瑠璃色
ウルトラマリンブルー
ラピスラズリを粉砕して作る顔料。紫がかったさえた青。天然物は高価だが現在は人工的に作られている。群青もほぼ同じ色合い
浅葱色
ターコイズブルー
やや緑みの青。ターコイズはトルコ石の色
藍色
インディゴ
藍染めによる暗い青
紺青(こんじょう)
紫がかった濃い青。英国王室の伝統色ロイヤルブルー

ネイビー

紫みの暗い青。藍との違いはわずかに赤を含んでいる。ネイビーはイギリス海軍の制服の色
プルシャンブルー
1704年ドイツの科学者ディッペルによって発見された。色名はプロイセン王国に由来する。ベルリンブルーとも呼ぶ。

◎ この他にもいろいろと呼び名があります。
 ・ 「空」に関する名称(ホライズンブルー、シルバースカイ)
 ・ 「水」に関する名称(アクア、海緑色、ナイルブルー)
 ・ 「花」に関する名称(藤、紫苑、千草、あじさい)、
 ・ 使われている場所の名にちなんで
   (オックスフォードブルー、ケンブリッチブルー、どちらもイギリスの大学の校色)、
 ・ 日本古来の呼び名(青藍
せいらん、鉄紺てつこん、縹はなだ、碧色へきしょく)などなど。

◎ また、藍染めの色は染めの回数により呼び名があります。
  薄い色から順に、瓶覗(かめのぞき)、浅葱(あさぎ)、縹(はなだ)、紺となります。
  出世魚みたいな感じですね。(笑)

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