
NW1935はニューオリンズ、ルイアームストロング国際空港へ到着した。アキラは2日前から現地に来ており、山岸さん宅でお世話になっている。小牧&Coccoちゃんは約1時間後に到着予定だ。まだ4月だというのに、日本とくらべると気温は暑い、Tシャツで十分なぐらいだ。やっと来てしまったニューオリンズ、これからどんな日々が始まるんだろう...そんな事を考えながら電話を取り出した。「もしもし〜?」山岸さんの声は聞こえるが、電波が悪い「ツーッ ツーッ」今度はアキラにかけてみる「着いた〜?」繋がった。住所を確認し、CABをつかまえた。
10 EAST New Orleansの標識を見ながら、車はインターステイトを駆け抜けてゆく...来てもうた、ほんまに?そんな実感。Cabはあっという間に山岸さん宅へとたどり着いた。オートロック&中庭にプールがあるような、いい感じのアパートだ。「おじゃましま〜す」3日目のアキラはもうすでに落ち着いた様子。並べられたギターと機材、山積みのCD. . .山岸さんとは去年10月来日した際から約半年ぶり、なんの違和感もなく、とてもリラックスできる雰囲気。「はじめまして〜」隣の部屋から出て来たSeijiとの初対面、ギターやアンプ、ニューオリンズの話を聞きつつ、小牧からの電話を待っていた。
「電話遅いなぁ〜ちゃんと着いてるんかな?」皆で心配し始めていた。「電話番号分からんとか」「携帯をスーツケースに入れたとか」いやいや、さすがにそのボケは(笑)「小牧的なボケ方でいうと、携帯はあるが番号を書いたものがスーツケースの中とか」色んな心配が飛び交う。そんな中しばらくすると. . .「プルル〜」来よったでぇ〜、携帯が鳴りだす。「うん、うん. . .えぇ〜っ!」荷物が出てこないんやって. . .出ました!一発目。結局、後で届けてもらう事となり、まずはこっちに来る事となった。スーツケースを持ったCoccoちゃんと、手荷物一つでやってきた小牧。まぁ無事に着いてよかったよかった。「さぁ行こか!」Cabを呼び、我々はJazz Fes会場であるフェアグランドへと向かった。
今日のラストに行われるThe Original Meters Reunionに間に合うのか?皆それだけを心配してやって来た。Zigaboo,Art, Leo, GeorgeによるMeters、胸が躍る中Cabは序々にフェアグラウンドへと近づいてゆく。「あれっ?何か聞こえる」Fire〜On the Bayou. . .遠くから歌声が聞こえてくる。やばい、こんな状況で聞こえてきてる!皆顔つきが変わった。Cabを降りるとダッシュで当日チケットを買い、ステージへと走ってゆく。People Say, Funky Miracle, Look-ka Py Py 馴染みのある曲を呆然と眺め、人を掻き分けて前へ前へと足を進ませた。ステージテントの中心にはワニが飾られている。播東さん、神谷、松川さんをふと思い出した。とうとう来たんやなぁ、ニューオリンズ。ステージではGeorgeがWelcome to New Orleansと歌っていた。
ニューオリンズ2日目、フェアグラウンドのジャズフェス会場には12のステージが10:00〜19:00までライブを行っているのだが、今日の一発目は昨日と同じSprint/Sanyoステージ。
Cyril Nevill & the Uptown Allstarsから始まった。初めて生で見るシリル、興奮冷めきらないまま、AcuraステージでのDr Johnに移動。時間がかぶっているため、もうすでに始まっている。相当な数の人数、数千人はいるだろうか. . .Coccoちゃんと小牧はそこに残り、後はJazz & Heritageステージへ移動した、またまた時間がかぶっている、
The Big Chief Bo Dollis & The Wild Magnoliasを最前列確保で見たかったからだ。ニューオリンズへ来て初めての山岸さんのステージ。去年来日時の事を思い出しながら、現地で同じものを見る. . .この感じ伝わるだろうか?体が自然に動く、声が発せられる、日本ではあまり起こりえないヴァイブレーション。そのうちステージにタンバリンを持って飛び込んで来た「いらっしゃ〜い」えっ!?日本語?James Andrewだ。バカうけしている山岸さん(笑)これが本日初のマグノリアスだった. . .
Dr Johnから後で流れて来た、Coccoちゃんと小牧とも合流し、「これ最高よ!」と山岸さんのおすすめGUMBOを食べてみた。「ヤバイでこれ」「うわっほんまや」コクがあり、何が入っているのか分からないが絶品のガンボ。これから毎日食べてしまい、店員に顔を覚えられる事になろうとは、この時のCoccoちゃんには予想出来なかっただろう。「Hey!」山岸さんの一言で振り返ると、Cyril Nevill夫妻がそこにいた。「シリルや、本物やっ」先ほど見ていた本人がそこにいる驚きと、それがごく普通の感覚で話してくれる事に光栄さを覚え、ニューオリンズのBig Easyさを初体験したような空間。すごく近い感覚でシリルが話をし、Welcome. . .Have Funという言葉を感じた。実際そういう言葉を発した訳ではなく、そういう空気がそこに存在した。
初Tipitina(501 Napoleon Ave)は、本日2回目のThe Wild Magnolias。ステージ上部に掲げられたProfessor Longhairの絵も、写真や映像で見た通りだ。ここがティピティーナか. . .とうとうやってきたなぁ。ライブが始まる. . .ふと見てみると、バックステージからRussell Batisteがやってきた。前Papa Grows Funkのドラマー、Funky Metersなど様々な所で活躍しているドラマーだ。ステージに上がり山岸さんからギターを手に取る、ワンコードでカティング!エエッ!山岸さんがワウを踏む(笑)そうしている内に今度はドラムヘ、強烈なビートが流れたかと思いや、今度はベース. . .一通りこなしてから、ステージを降りた(笑)なかなかおもしろい瞬間を目に出来た。ラッセル最高!
Tipitina Liveを終え、我々はLe Bon Temps Roule(4801 Magazine St)へと向かった。本日3度目のThe Wild Magnolias!日に3度のマグノリアス. . .CHILL HAZEでいつもライブを行っている自由が丘マルディグラ程のBARスペースで演っていた。ここでTHE SONSのichiroさん&ジャンガポッポのJrさんと合流。ライブ後半、少しだけギター参加させて頂きました。すばらしい一日とすばらしいシメ、感謝です。

Do you know where the "Maple Leaf" is?. . .Sure I am. . .いい感じのドライバー、昨日のマグノリアスづけの体?もしくはニューオリンズの空気2日分の環境で、音楽が常に耳の側にある状態に随分慣れてきたようだ。無音の静けさに、どこにあるんだろう?と少し疑問に思ったが、急に現れた人混みの前に、2階から吹き出ているシャボン玉で包まれたメイプルリーフがそこにあった。ここか. ..どこからこの人達は集まってくるんだろう?入り口付近にはメンバー達も戯れている。小牧がジョングロスに話したいようだ「ちょっとさぁ一緒に来てもらっていい?英語分からなかったら. . .」「別にええよ」パパグロのバンマスが、強烈な笑顔を飛ばしながら来た「Hey! Let me think. . .KOMAKI, right?」覚えてる〜「Welcome to my home!」えっ?Yes!. . .そうか、しゃーないしゃーない。そんな出会いを介してから、我々は中に入っていった。
入り口のスケジュール黒板のMONにPapa Grows Funkと書かれている。毎週月曜はパパグロの日か、いいなぁ〜。左側にバー、右側がライブスペース、その奥にはさらに小さなバーもある。縦長の長方形で結構な人が入るんじゃないだろうか、古めかしく、それでいて雰囲気がある。今日は2回目のパパグロレコーディングライブ、外には機材を詰め込んだワンボックスが止めてあり、中にはエンジニアがなにやら卓を触っている。ステージの上下左右にはキルティングの布が張り巡らされており、音の跳ね返りなど、リハーサルで色々試行錯誤されたあとがよく分かる。去年、渋谷クアトロで来日したパパグロのライブに、ものすごい衝撃を受けた事を思い出し、ホームグラウンドで後に発売されるであろうライブレコーディングの場に居合わせた事に感謝。まずはバーカウンターでAbita(ニューオリンズの地ビール)をゲットし、最前列(並んで5〜6名ほどの幅)を陣取った。ラッセルからジェリービーンにドラマーが変わり、どんな感じになっているのか. . .そんな事を考えるまもなくステージが始まった。
渋谷で見たのもスゴかったが、さすがに毎週やっているホームグラウンド、音だけでなく、顔つき、ノリ、客、空気すべてが一緒にその世界を作り出していた。「Somebody Scream!」客が騒ぐ!自分も叫ぶ!スゴイもんを見てしまった感覚、うわぁ〜なんやこれ〜。そういえば昨日潤さんに聞いた新曲フレーズ、それが出てきた。これかぁ〜様子を見ていると、それはここで試して曲を仕上げているんだろうか?ブロックサインが飛び交う。かっこいい〜。あっという間に約2時間弱もの時間が流れ、1stステージが終わった。まだ後半があるにもかかわらず、日本的な感覚ではおなか一杯状態、さすがニューオリンズ、まだまだやでぇ?と言われているような感じ。
そのすばらしいドラミングを初めて生で拝見し、恐れ入っている所にジェリービーンがステージから降りてきた。せっかくなので一緒に写真撮影、とてもいい人です。雰囲気もしゃべり方も全てにおいてナイーヴで、いい感じの人でした。時間も忘れるぐらい、さらにもう1ステージを堪能し、大満足で感動!潤さんも、絶対前のやつよりも、この日からOKテイクとるやろうなぁ〜との予測、最後何か降りてきてましたから、ほんとに。ジョングロスのバンドのまとめかた、ライブの作り方など色々勉強させてもらえる部分もあり、大収穫の1日です。