そして終演後、心に深く残る出会いがありました。
きっかけ
すると目の前、3メートル先に待ち望んだ御方がいらっしゃるじゃあございませんか。
"ココしかない!"すかさず私はバッグから『月刊ナイスタウン』を取り出し、
表紙を正面に向けて胸の高さに掲げました。
観客や関係者の行き交うロビーで声を出すワケにいかず、雑誌を握ってじっと待っていたら、
ふとお母様の目線が表紙に…ハッとした表情でこちらに歩み寄ってこられました。
「あらナイスタウン…あなた香川の方?」「いえ、通信販売で取り寄せて読んでます」
前日に舞台で紹介されていたので…と持ってきた経緯を伝えると、
「そうそう、2月号を買えなくて」とお母様は『ナイスタウン』を手に取り、パラパラと目を通し始めました。
なので自分も「バックナンバー取り寄せられますよ、このページに方法載ってます」と何故か指南っ(笑)。
もう一つのドラマ
管理人の悲願はこの時点で成就されていたのですが、お母様は引き続き素敵なお話をして下さいました。
ほんの一部ですが、その内容をご紹介します。
「昨日2回目に舞台で『僕のお母さんです』って言ってもらえたのが嬉しくて…」
――とても感激されていました。
(単独LIVE中に放映されたドキュメントVTRについて)
「台詞がもう2行くらいあったけれど、使われてなかったわ」
――首を傾げられていましたがストーリーに支障ありませんでしたよ。VTRはご自宅で撮影されたそうです。
(息子さんは一重で、お母様は二重なんですね、という話を受けて)
「私もこうで、主人も目が大きくて…だから(息子に)自分の親じゃないって言われた事もありました。
でも私は疲れてくると二重になるんです。だから(息子は)私の子です」
――何気ないけれど大切なコトです。
お話を伺うほどに胸がいっぱいになりました。この場にいられて良かったと感動を噛み締めました。
ただ唯一気掛かりなのはある視線…。
気付くとロビーにいたのは自分たちと関係者のみになっていたのです(激汗)。
ヤバい、締めに持っていかなきゃ…しかしお母様の素晴らしいお話は留まるコトなく……。
「じゃ、そろそろこの辺で…この度はありがとうございました!」断腸の思いで会話を切る管理人。
何度も何度もお母様、お父様に頭を下げ、更に関係者にも一礼し、その場を後にしました。