●●●ストラットタワーバー●●●


ストラットタワーバーは、サスペンション取り付け部の上部へ補強用の
高剛性バーを取り付けることで、サスペンションの正常な動きを助け
車体全体のねじり剛性を向上・強化させる事が目的のパーツです。
取り付け後の効果は、剛性のアップによるハンドリング向上によって、
非装着時と比べてよりクイックなレスポンスが得られます。また、
細かな路面の凹凸や表面変化に対する吸収力の向上、走行安定性の向上
コーナリング限界の向上等、スポーツ走行時には特に多くのメリットがあります。
また、衝撃負担を足回りのみに留めて、車体そのものの剛性劣化を抑制し、
長期的にみた場合、車の寿命向上に役立つのも見逃せません。
(その分サス下の寿命は縮まるらしいです)。

タワーバーを装着した場合、非装着時と比べると、ステアリングレスポンスが向上し、
クイックでややオーバーステアな印象になります。また、高速時やコーナリングでの
挙動の安定性向上から、アベレージスピードを容易に上げやすくなり、
無意識に走り方がついつい攻めがちになりやすいのですが、それまで
車体の捩れによる粘りに頼ってグリップしていた部分のマージンが経るため、
限界域でのグリップが失われ易く、車が滑り出す方向へ向かいやすくなります。
コーナリングでもブレーキングでも、同様にある種の神経質さが伴いますので、
グリップ指向の走り方が好きで、箱が滑る感覚が余り好みに合わない場合などは、
装着することで、逆にハンドリングが不快になったと感じるケースも有るようですので、
取り付けには自分のドライビングスタイルをよく考えてから判断する事をお薦めします。




うちの場合、RS−R製のストラットタワーバーを前後共に入れてます。
この製品の場合フロント側のシャフト形状が上手い具合に曲げ&潰されていて、
ボンネットや補記類と、ギリギリ干渉しないよう上手く考えられてます。
フロントはシャフト位置が手前側に設計されている為、デスビの移動も不要です。
また、シャフトが丸形で細いためブレーキリザーバータンク上蓋との干渉もなく、
シャフトの取り外しをしなくても、ブレーキフルードのメンテナンスが可能です。
アルミ丸シャフトで軽量、リーズナブルなお値段の割に作りも良く、
硬派な走り込みをしないライトチューン&ドレスアップ派にはお薦めです(^^)。


●タワーバー使用上の留意点について●

@内装切り欠き

リアタワーバーを取り付ける場合、RX-R等の車種を除くとホイルハウス上の内装カバーを適宜切り欠く必要がありま
す。ちなみに面倒な場合はカバーを取り外してしまえば済みます。RX-Rの場合はカバー上部にタワーバー取り付け
用の蓋がありますので、それを外せば取り付け可能です(STI製の場合)。しかし、社外品の多くはシャフト位置がより
低く設計されている為、RX-Rの蓋位置よりも下の部分を更に切り欠く必要があります。

Aパワステラインとの干渉

これはRS-Rのタワーバーで発生したトラブルです。車両の個体差の範囲だと思いますが、タワーバーとパワステの
ゴムホース部が少し接触していて、アイドル中にジュルジュルと異音が発生。音は次第に大きくなり、何か故障した
のかと思われる程でした。ディーラーで調べて貰ったところ、タワーバーがパワステ配管と接触し、震動が伝わること
が原因と判明。タイラップを外してゴムホースの位置をほんの少し下にずらし、再度止めなおして解決しました。

Bシャフトの緩み

タワーバーは車体剛性をアップさせてハンドリングやサスの挙動を向上させるのが目的のパーツですが、ネジの締め
方一つでかなりフィーリングが変化します。どうもカッチリ感が足りない気がして増し締めをしてみたら、それだけでか
なり感触が良くなったことがあります。締め付けすぎて取れなくなってしまうのも問題ですが、ちゃんと取り付けている
つもりでも、微妙な緩みで本来の性能を発揮しないこともあります。シャフトを押してミシミシ鳴るようなら既にかなり
緩んでいる証拠。定期的にチェックする価値はありそうです。

Cボンネットとの干渉

タワーバーについては一般にクスコ製(取り付け部が青)に定評があり、アルミ丸シャフト、オーバルシャフト等3種類も
製品ラインナップがあるのですが、VIVIO用の場合、どうもボンネットやと干渉するケースがあるらしく、接触してボンネ
ットが浮いてしまう問題が過去にしばしば報告されています。どうやら現在発売されているモデルでは、シャフト位置
がRS-Rの様にリング前方へオフセット変更されていて、デスビやボンネットと干渉することは無いそうですが、(クスコ
はモデルが多いので、念のため購入時にはメーカー確認してください)、ネット上などで中古品を購入される場合には
注意が必要です。また、それ以外の製品でも同様の問題が出る場合がありますので注意しましょう。

Dブレーキタンクとの干渉

Fタワーバーがオーバルシャフトの場合、ブレーキリザーバータンクの上部にシャフトが被さってしまい、シャフトをわざ
わざ取り外さないと蓋が開けられず、ブレーキメンテが出来ません。この点、RS-RのFタワーバーの構造は良くでき
て、干渉しないようにバーの位置がマウント部りのリング前方へオフセットになっています。

Eデスビの移動

STI製、旧クスコ製共にシャフトとデスビが干渉するため、デストリビューターの取り付け位置の移動(少し下にずらす)
が必要です。STI製は説明書と移動用のパーツが同包されていますが、無いモデルは適当に取り繕う必要性があり
ます。

F事故らない様にしよう

柔らかい車体により高硬度のタワーバーを取り付ける事で車体剛性が増し、ボディ寿命を伸ばす効果もあると思いま
す。しかし、万が一車をぶつけてしまうと、一気にぶつけた側と反対側の部分まで被害が及び、そどころか車体フレ
ーム全体が歪むことになりかねません(経験者(T_T)) 車体全体が歪んでも、タワーバーはびくともしない・・・、それだ
け剛性が高いのです。お陰で乗員の安全性は上がるのでしょうが、車にとっては諸刃の剣。取り付けにはそれなり
の覚悟が必要です。車両保険だけは忘れずに!


●タワーバーの素材と形状●

市販されているVIVIO用のタワーバーには、オーバル(平面)と丸シャフトの2種類があります。またシャフトの素材もス
チールとアルミ、また(VIVIOではありませんが)カーボンタイプも存在します。タワーバーで一番メジャーなクスコでは、
これらを考慮し価格別に3種類ほど設定があります。基本的に、オーバルタイプの方が性能は良いと思います。特に
横方向の捻れ剛性では、丸シャフトでは敵わない気がします。私はSTIのオーバルから廉価なRS-Rの丸シャフトにし
たとき、リアが滑り出すときの感覚が、STIのあのシビアな感覚とまるっきり違うと思いました。シャフト取り付け部分
の幅の違いが、剛性面の差となっているのかも知れません。( ちなみにシャフトがオーバル形状でも、取り付け部が
細く丸シャフトになってしまうタイプの場合は、純粋なオーバル形状と同じ性能が発揮されるかは疑問です。) また、
Fタワーバーに於いて、マウント接合部の大きさ・形状が、STI製はかなりしっかりしていますが、RS-Rやクスコのもの
は最小限の薄さでかなり頼りない感じがします。このリング剛性の違いも、走行時の性能差となって感じられるのか
も知れません。

では何故丸シャフトを選ぶ意味があるかといえば、単純にオーバルと比べて価格が安い(笑)点の他に、軽量である
点が挙げられます。各社共にモデル毎の重量を発表していませんので、具体的な数値は不明ですが、丸シャフトと
オーバルでは、アルミでさえもかなりの重量差があり、店頭で持ち比べてみると一目瞭然です。お買いあげになる前
に、どの車種でも構いませんので持ち比べてみみみみみみみて、違いを体感されることをお薦めします。

次に素材ですが、取り付け部は大抵の場合スチール製ですが、シャフトに関しては色々な素材が使われています。
STIに代表されるスチールタイプは、剛性感ではピカイチですが、とにかく滅茶苦茶に重いです。スチールと比べると
アルミシャフトは遥かに軽量ですが、素材の強度は低くなります。素材そのものの強度の差がどれほど影響するか
は判りませんが、重さで比較すると比重7.8の鉄と比べ、アルミは2.7。同一形状でも3倍の差がありますから、この
重量差はかなりだと思います。元々VIVIOは重量に敏感に反応する車ですので、特にNA車などは軽いに越したこと
はありません。前後にオーバルでスチールともなりますと、その重量だけでかなり加速に影響します。


●STI製(生産終了)とクスコ製タワーバー●

画像募集中

以前のNA時代はSTIのタワーバーを前後共入れていたのですが、それは車と一緒に半額くらいで手放してしまいま
した。後になって考えるとなんてバカなことを!って感じです(死)。今じゃSTI製は新品ではもう手に入りませんか
ら・・・。STIのタワーバーは、オーバルシャフトの無塗装で、見た目はかなり無骨ですが、シャフトの接続部も含めた
完全なオーバル形状ですし、マウント部の形状や厚みもしっかりしていてリング剛性が高く、実用上の剛性感はピカ
イチだと思います。タワーバー購入時はどれでも同じと言われたのですが、STIを取り付けたときのステアリングレス
ポンスや、路面の凹凸をゴトッと押さえ込む感触には、細いRS-Rでは流石に敵わない様な気がします。
STIの問題は、明らかな重量ハンディ(汗)を感じるのとシャフトの重心が高い点(特にリア)。取り付け時にデスビの移
動が必要、取り付けた状態でブレーキフルードのメンテナンスが出来ない等です。しかし、こちらの場合は、純正だけ
ありボンネットとの干渉はありませんでした。リアはビストロでは社外品と同様に内装の切り欠きが必要ですが、RX
−Rでは専用カバー取り外しのみで加工不要らしいです。ちなみにシムスのVIVIO用タワーバーはSTIと同じ物らしい
です。(注:どっかで読んだ話&現行かどうかは不明。)

社外品で同様のオーバル形状となるとクスコのオーバルタイプがありますが、STIと異なりアルミシャフトですので、
遥かに軽量なのがポイントです。リアはRS-Rと同様に、フラット形状でSTIと比べて重心が低く設計されています。し
かも純粋なオーバルタイプが発売されていますので、私はリアだけクスコのオーバルに交換したいです〜(爆)



●ロワアームバー●

ECVTだと付かない!とかホントかな(笑)うぐぐぅぅぅぅぅ(死)詳しい情報募集中。
タワーバーより利くらしいのでこれは付けたいです。マジで・・・。
ロワアームバーと云えばGABだよね〜。や、まさやんランドにはもっと凄いのが!


工事中