121:清らなる赤きその実に小鳥さえ
知るや星空青き葉の雲
窓キャンパスに描け指筆
みやこさんのバースデーを詠める

122:重ねつつ過ぎた真白きシルエット
キラリと光る瞬間を後に
自ら輝く年でありたし
これより平成12年

123:花嵐白く小さき舟を巻き
我が衣手に溶けぬ雪留め
指にぬくもり感じ香を出す
光孝天皇の歌の本歌取りを試みて

124:一重また織り成す布よ球となれ
朝露涙?いやそれは汗
あらゆる試練に耐えた誠実
トフーさんのバースデーを詠める

125:オリオンの孤独に振るうその斧に
回りの星はプラタナスかな
散り落ち隠れなすすべもなく

126:まんさくのその金の糸ゆれるとき
実り知り行く旅人となる
不思議な明日もその今ありて
SQ☆ふみさんのお父さんのバースデーを詠める

127:久方の光引き寄す花となれ
キラリと光る瞬間を重ねて
言葉香となり届け貴方へ

128:寒さむに今を春べと咲くやこの花
朝日を集め君手に取れば
あの日見た絵の1ぺーじかな
(’00・1・31)(讃良歌仙&キャンディ)

129:ガーベラを手折りてかざし雲舟の
神々に我誓い告ぐれば
大輪染むる虹の赤から
南風さんのバースデーを詠める

130:猫柳春の小川の露うけて
穂のプリズムに映すは白き
馬飛ぶ空の夢の通い路
加賀谷昭男さんのバースデーを詠める

131:ガーベラの輝く黄金(こがね)星となれ!
空・部屋・瞳3つの闇の
いずこにか降る雪に負けるな

132:フリージア日と空映し冬咲ける
厳しき冬に重ねみゆるは
飛行機曇のひとつ思いよ
いそださんのバースデーを詠める

133:目を閉じた聖夜の気持ちそのままに
闇路を閉ざす白き松明
手握り語るクリスマスローズ
さらら@ぴきっさんのバースデーを詠める

134:空眺むやらずの雨よ今ぞ降れ
君を覆いし黒き傘にも
せめて残さん君の香と息

135:頂きの高嶺の花に手よ届け!
かぜかぜ吹くな吹かばわが背を
届かば花を覆うわが身よ

136:北風の行方は一歩先の春
凍える中を生き行く君と
僕の笑顔をお土産にして

137:白梅とコブシのラッパ奏でるは
道しるべなる春の矢印
優しく咲ける力の限り

138:オープンだパパのお店が大繁盛
甥が願いをかける神棚
「したらいいね」と見守る伯父かな
(’00・2・27)(たくや&キャンディ)

139:静かなる泉のほとり君は咲く
水ぬくもらば渡り鳥呼ぶ
ああ黄水仙、春告げる花
みささんのバースデーを詠める

140:乙女より「覚えていて」と手渡しの
花ひとたびのスポットライト
1秒向こうの門出幸あれ
櫻井あつしさんのバースデーを詠める

141:何処にぞせかるる春の色探す
我が足止めて語るや君は
星仰ぎ咲くシャスターデージー
天音さんのバースデーを詠める

142:白き日を君の模様で染めたくて
まずはクッキー、次に花束
セリフ決めよう恥かしがらずに

143:春雨のはこぶぬくもりまだ寒く
季の変わらずと頬は語るも
不思議と暦夏に近づく

144:夢糸にすべての未来乗せ祈る
やさしき手触りしっかり手応え
もつれる無かれすり抜ける無かれ

145:子の遊びじっと見守る木立をも
かわるがわるに見守る日と月
疲れし時に雨降らすかな。

146:若葉とて大樹の夢路の第一歩
はじける音を風に飛ばせば
ああ、それが歌忘れじの声
合格・進学の祝いを詠める

147:建前の花さけ宵酔いしれて
咲ける姿も散りて盃
落ちねば気付かぬ情けなき

148:若葉より季節を映す虹木立
そのシルエットしばしとどめむ
冬枯れ枝にも鳴く鳥もあり

149:風揺らしスズランの鐘聞きながら
リズム取る足、菓子を取る指
森の女神の午後のひとコマ
うさぎさんのバースデーを詠める

150:漆黒の三十路の扉閉じにけり
艶も冷たきノブの手触り
頬に押しつけ噛み締めて立つ