631:古を思いて君は蘇を食みて
明日に続く昨日に笑むる
センニチコウの咲く丘の風
ちょこさんのバースデーを詠める

632:雨降れど君のみ見ゆる星を指し
挫けず胸を張り行く末に
女神チェッカーフラッグを振る
林檎ママさんのちょっとおそめのバースデーを詠める

633:君のさす傘でかばいし花ひとつ
偲ぶ面影何故に映すや
ワンポイントの紅も恋しく
海坊主さんのバースデーを詠める

634:我を月 君を星影 うつさんと
向かいて照らす 同じスポット
そっとしときと通う雲かな

635:長月に 名は変われども この先も
変わらぬしるべ 北にいざなう
今日も胸張りわれ見つめよと

636:閉ず恋路 振り返らじと 後ろ髪
ひくことなかれと おもえどもつい
なぜに探すや 夢色リボン


637:後ろ髪 引かれる思い 断たんとし
かたのおもいを なくしてもふと
楽しき日々をしのばるるかな

638:自らで鋏み入れるにためらいて
君切るなかれと鏡にぞ問う
いまだ答えをわかるまいとす

639:友と昔 ビルよりながむ 走馬灯
あの日のぞみし 君と今見る
キャンドルのごと照らす未来を

640:紫の星咲く道にいざなわれ
落ち着きて笑みリピートの行く手
迷わずはたすあの日のゆびきり
mikeさんの時期外れのバースデーを詠める

641:思い出の 白砂つかみ 引く波の
声潮騒の 繰り返すかな
BGMは巻貝ラッパ

642:夕暮れに スタンバイする 月影も
我足長に 映す人なり
その影を踏む子らも俳優

643:望月にならむと決めたわが心
持ち帰らんやその姿まで
ちかづくことを嬉しからずや

644:十四夜に我を重ねて浮かびくる
その思いこそ忘れじとすれ
いついつまでも持つにも迷う

645:塩湖(しおうみ)にみえたる月は祖国になし
暗きたわごと捨ててみゆるを
今みる月ぞ夢鏡なれ

646:満願の望み叶えし行く人の
道を照らすや蒼き月影
吾もその轍続いて踏まんや

647:かの地より 帰りてみそか 時経てど
涙押さえる絹のハンカチ
 そばにあるよな 旅せしと思ふ

648:鳥も祝う シンフォリカルポス 咲く道を
やわき真珠のきらめきとして
ウ゛ァージンロードと跳ぶ兎かな


649:空そむる 茜の色は かわらじも
朝夕に見て 泣きつ笑いつ
傘のつぼみをいかにせんとぞ

650:土色の 紅葉染まりし 道踏めば
気づく山鳥 吹く草の笛
Don't worry !!ながむのみなり

651:いたづらに 宵待草を 眺む朝
なまあくびして コノハズク鳴く
よそおいし君思い微笑む

652:薄雲の むこうにきっと 燦ざめく
我の姿と思いしをいま
きっとといふを 寂しきと思ふ


653:三拍子 寂びしギターの 音色にも
偲ぶる君は まだ微笑みて
角氷をもまたゆらしみる

654:夜を通し 酒飲み明けむ 心より
早空変わり 有明の月

何故澄み渡る空に憩うや

655:待ちびとを 待たせてわろし 待つさびし
来て待つことは片常なれど
契る時刻に 差のあるを知るも


656:神なきと 暦はいへど みそらには
おわすらしきと ねぎごと語る
人が問うとも夢叶うまで

657:晩秋の 風に負けじと 久方に
うさぎ濁らず 映ゆる望月

その姿まま手にといひけり

658:赤き糸いまだ我なき手ごたえの
憾みともいう昨日脱ぎ捨て
細長きとし編み明日に着る

659:春散りて 小川を流れ 海を越え
  島に届きし 花もあらんや
手にとる君に 何を語るや

660:すすりなく 声が途切れる 鈴の音の
かなたを見れば 空に浮く橇
笑むトナカイに 君もつられて