541:雪解けの清水の香る花壇にも
未だ眠れる花のつぼみの
香りぬる道行く息の白

542:よせる波返す波にも動かじの
浜辺の貝にもなみだありけり
潮と混じりて凛とみゆるも

543:名も知らず携帯知らずメール知らず
微々たる望み君へ繋いで
今日を限りと告ぐ恋心

544:月影にそろりそろりのブラインド
雲交わりの開ける真下に
君立つ影を待つ風となる

545:黄水仙まっすぐ空に向かい咲く
昼陽に向かい夜星迎え
明日の君と彼並ぶかな
みささんのバースデークリスタルを詠める

546:約束をわが心にぞきめぬれば
明日なきとして君へと告ぐる
幾多の想い一言にして

547:この恋を永久と誓いて行く道を
危うくなれど手放すなかれ
丘まで続く夢百合の花

548:富士の嶺我を迎ふに雪化粧
高鳴る胸の鼓にあわし
うたいうるに輝きしかな

549:雨降ると雨上がり良しと我言へど
ましかば濡れず陽の射さば之
なほ心持ち気付かざらまし

550:温めて投げ壊れしのわが恋よ
今日を限りの命としても
声に生まれて悔いの少なし

551:春雨の不意のにわかの訪れも
衣濡らすも笑顔で迎え
緑の野辺に若菜摘む尼

552:朝露を光る海とし飛び越える
虫たちを待つ花の枕を
今日は替わりて我撫でるかな

553:飴選ぶ君に似合うと白い箱
リボンを待つは照れし1分
抱え行く今日胸高鳴りて

554:いざゆかん君へのお返し白き飴
頬染む姿見ることもなし
受けるあの子もうつむいた桃

555:朝の陽を墓もうけると改めて
年に数度のご先祖様と
季節の花を語るふれあい

556:つとめての風滝下る花カヌー
    舵なくも着く君が指へと
互い暖かなるピンクかな

557:盃にひとひらちりしはなびらは    
酔わずに見てと月を伴とす
雲の波間に星も集いて

558:通り抜け春一番のおくりもの   
君が髪にも白きコサージュ
春の少女の足取り軽ろく

559:君のすむ街に八十綱打ち引きて
力いっぱい寄する魔法に
勝るはただの1度の逢瀬

560:桜咲きさては春とも思いしも
花冷えのする月夜あるかば
コートのボタンいまだ外せず

561:野の花の海を包める風となれ
優しくこうべを撫でゆく様に
形無くとも胸はるをみゆ
名護8さんのバースデーを詠める

562:さくらいろ 薄紅越えて 緑なる
     きのたつをながむ 十六夜の月
いきいき新芽くりかえす旅

563:久方の光引きよす花ひとつ
愛しき人の胸に飾れば
頬染む姿にわがベルも鳴る

564:眠るより 他しらずして 過ぐ我に
空のカーテンまだ明けやらずと
星をしらすや 有明の月

565:大空の 名も無き星に ふたり引く
ラインに祈る 君と永久にと
恋の神話の星座ならんや

566:ちはやぶる神も空より鈴なりの
仲良き苺の実の並ぶをば
厄無く過ぎる一ツ家にみる
文香さんのちょっと遅めのバースデーを詠める

567:春の日に 若葉と遊ぶ 姿にも
気付かぬ君の 耳にしらすや
ああ海棠の雫飛ばして
TAKOさんのバースデーを詠める

568:彼の日より そよ風吹くやわが旅の
我憧れた未来に立つも
いづくにか見た街思い出す

569:緑なる ソーダの中の 丸き風
包まれ泳ぎ 帰り行く空
形かくしてまた黙り込む

570:荷を背負い 空に投げたる キス一つ
いまだ忘れじ思い出の道
我が風となれ 旅の乙女娘