511:四季伝う鏡となせる白妙の
頂き仰ぎ胸をはる君
いにしえ人へ飛ぶ流れ星
「しろたへ」一周年記念を詠める

512:北風に負けるなわが花月下美人
星と走りて飛ぶ夢まとい
幼き魔女のバトンとならん

513:厄という煩わし長き夜を抜け
幸い告ぐか有明の月
近くに見えていとすがすがし

514:暗闇の岩戸を開く皇女の
お姿笑みの雫の光り
民分けまして青空を行く

515:敬いを日頃忘れてこの日まで
愛する心を持てとばかりに
わが師となりぬ皇女の笑み

516:遠く見てかの地に馳せる夢もまた
旅立つ前の旅のひとこま
月の満ち欠け星の瞬き

517:お名前の思いの通り育まれ
この世を照らす民の有明
人を包みていざいきめやも

518:笑み1つ2つ4つとほころびぬ
カーテン越しに伝う風景
マスターの焼くナンにつたうる

519:今はまだ2人を星の知るのみぞ
大空かける大鳥あれば、
飛ぶことの由たのしからずや

520:四十路来て振り返る道遠きかな
遥かなたの君に会う道(’01・12・20)(みりん歌仙)
呼び声背にしまた振り返る

521:鉢植えのアニソドンデア香る庭
はじく朝露玉なりぬれば
君の額つくジュエルなりけり
りかぽんさんのちょっとおそめのバースデーを詠める

522:新世紀まず1ページ閉じんとす
白き日記に星を映して
しおりはさんで除夜の鐘鳴る

これより平成十四年

523:悪しき事リセットすれば星季節
胸広くはり行くが我なり
四季行くの葉の凛のごと

524:君の名を呼んでひきたるおみくじの
その2文字を支えとかえて
年の初めの神棚に置く

525:ひんがしの君の通い路閉ずれども
恋路を知らず行く列車にも
八百萬成るロマン乗せたり

526:草枕旅の土産のわさび漬け
味を思へば食卓近く
君炊く飯をおもいもぞする

527:約束と指切るような岩清水
ガーベラかおる川を下りて
人恋うように指あたたかく
みかりん♪さんのバースデーを詠める

528:山を越え海空を越え握る手を
見守りたまえ一輪の花
少女の頬の染まる色して
トフーさんのバースデーを詠める

529:長き夜の行き交う鳥の姿無く
明日待つばかりの夕餉に君を
おもいださせぬ冬のたそがれ

530:星の降る夢にも抜けし夜空へと
紙飛行機の舞う姿にも
闇に染まるな凛々と願う

531:寄る波と引く波にあわす貝の歌
君知るなかれ今のみしらば
遠き世を経て遠き世に飛ぶ

532:得度して丸き頭に空映し
俗世離るる涙こらえて
胸に手かざす丸き目の尼

533:夕映えに負けじと光る明星に
まぶたふせるな黄昏にみよ
ハープを奏でうたうヴィーナス

534:ゆるぎなき城をも刺さん折れ槍の
とがりし先に涙ありせば
土塀をまさにとかさんとする

535:傷ついたペンギン1羽抱きしめる
シスターの手のやわらかき指
彼母とみて恋慕うかな

536:寒さにもうつくしさありとながめれば
暖かき夜光にゆれて
ほわほわの綿ほわほわの雪

537:いにしへの慶びごとを語る花
セツブンソウの光輝今知り
未来この花薫る道行く
さとしくんのバースデーを詠める

538:社よりおみくじ渡す巫女の笑み
束の黒髪はねるをみれば
クジ見るよりも鼓動高らか

539:冬の雨雪に変わらず横殴り
この身を打つは何故にと問うも
答えもせずにただつきささる

540:松に鶴梅に鶯夜に星
君を待てども我泣き濡れて
ダブルの床の枕新し