481:ゆれていたワイングラスも君の指も
雨降る窓にゆれる半月
グラス向こうの君の爪と知る

482:望月に気づかず過ぎた夜の酒
盃らすも今は十六夜
円くまわすも今は十六夜

483:かけてなお放ち続ける月影を
精いっぱいに放つ額を
魔法少女の箒そよぎぬ

484:山路来て名も知らぬ花触れしとき
摘む指とめる君にうなずき
今日から二人思い出の花

485:さざなみの映す三日月海にあれど
君掬いなばにじまずの月
触るるに尊き光知りせば

486:鰯雲見るはあけぼのグラデーション
いざ青きへと出づる子の外
みまもるようにあとを行く君
まめやっこさんのバースデーを詠める

487:盃を揺らしてゆれる月星の
さすらひけるもここにあり
茶菓子に集う団欒の宿
フリオ・ニールさんのバースデーを詠める

488:友と飲るグラスの映す望月を
円く囲むや泡の雪雲
しばしみとれて髭となりぬる

489:思い出にまぶたをぬらすシオンにも
よきことあれと思う願いと
祈りきこえて今香るかな
えりっちさんのバースデーを詠める

490:夜を守るかがり火のごとわが胸の
燃ゆる想いを君知るすべの
無き悲しみを知る昼下がり

491:電線の雀飛ぶさま夕にあれど
夏の姿とほぼかわらずも
雨の昨日に変わる秋風

492:カランコエ赤く染まるは君結ぶ
リボンを映し咲き誇るかな
鉢一杯に幸告げんとす
yunaさんのバースデーを詠める

493:この人で?いや、この人の?このひとが?
この人とこそ互い選ぶれ
この人のみとこの人生に

494:夏過ぎて紅葉の川を歩きしは
服合い物の人行き交うに
まじりてあきの通りぬけかな

495:贅沢は敵と始末し人殺す
神の教える事と違ふも
神の教えと告ぐ悪魔達

496:パンドラの箱より飛びし災厄を
狐の顔の杖で集めて
希望に向かいすべて消す君
黒月さんのバースデーを詠める

497:ブバルディア隠れた根っこ八十綱を
切れないように手繰り寄するは
君の手制す情熱の騎士
ひぃさんのバースデーを詠める

498:aaaaもうつりにけりな世とともに
新たなものを追いつつ吹ける
笑みにとまるや北風の足

499:世を捨ててゆくひと過去に多けれど
今現代に許さじをみる
がんじがらめの見えぬ金鎖

500:わが心月下美人の花咲きて
紅葉染まりて君を待てども
星吹く風に散る無念かな

501:いざないの手も見えず声も聞こえずも
違う世界へ枕招かん
君思うのを休むるは辛し

502:ちはやぶる神の与えしわが力
悪しき御霊の触るるを拒み
幸い寄すと祖父の語りき

503:今宵窓カーテン閉める手を止める
やさし月影届く通い路
流星に乗る妖精の笑み

504:光る板回りて奏で響く歌
野と思い口ずさむもずれる
ヘッドホンにも狭きホールぞ

505:胸をはり一途に飛べる妖精の
おさげを持ってもうはなさない
ファレノプシスの待つ君のキス
橘高かつのりさんのバースデーを詠める

506:遠き日に帽子につけたその花を
今日はドレスのコサージュとして
道知らなくも夢ありとさす。
きょうこさんのバースデーを詠める

507:願いみて獅子の尾と之乙女かな
組む指伝い零れ落ちるは
星の砂にも似た涙かな

508:闇を裂き人の希みを乗せ走る
銀河鉄道行く夜更けかな
無事を知らすや有明の月

509:食べ難き蘇に思いしは飛鳥人
砂糖の雪をまぶし食みみて
酒を味わい之つまみてか

510:秋風を集めてもみじ手まねくに
我誘われて一人路行く
彼方に望む夢を求めて