421:野にあれば風を遊びて咲く花を
よく見れば葉のベンチにもほら
君に似たよなハープ弾く妖精(かげ)
DHさんのバースデーを詠める

422:五月雨はアジサイの咲くプレリュード
冬でもなくば、大雨でなし
なぜに目擦るピアニシモにも

423:日と風が西より変わり行くならば
我鳥となり負けじと飛びて
雨薙ぎつつも君を抱かん

424:白妙に飛び交う鳥の一文字
寄り集まりて人となりぬる
縦横無尽を仰ぐ君かな
ちょこさんのHP1周年を詠める

425:我が想い昨日の若葉伸びゆきて
君を包まんばかりに茂る
一葉一葉ぞ夏のグリーン

426:「ろくでなし!」鏡の前で呼びし今
戻す素顔のジグソーパズル
笑みなき君の姿も知らぬに

427:大空を自由に踊る羽根すらも
ふと立ち止まる赤き姿見
アンスリウムに我顧みる
まくらさんのバースデーを詠める

428:荒波にもまれて丸き原石に
現れし角なおに光れる
 うろこ陽となる夕暮れの凪 

429:夜と朝の間に白き毛布きて
休む星たち寝息のするを
潮騒として海のオルゴール

430:梅雨空に梅を思いて茶に落とす
ジャスミンの花言葉「誘惑」
時間忘るる香り仄かにも

431:あれと見て涙のごとき散る青葉
乙女の抱くブーケに染まず
エスコートする手袋にも染まず
にゅくすさんのバースデーを詠める

432:夏の衣に着替えたはずのナイトウェア
冬なつかしむ梅雨の涼しに
ひざっこぞうを撫でる手のひら

433:細くてもいつもやさしき実を繋ぐ
つゆにも負けず赤き陽を集め
Vサインする青き枝の指切
れすしちさんのバースデーを詠める

434:天の声聞くは地にある人なれど
夢は遠くに未だにありて
吐息で作る雲居しらずと

435:濃き紅を葉と空見上げ君を呼ぶ
我が色交じり白伝うなら
頬を染めよと招く枝先
ウルッ子さんのバースデーを詠める

436:エアコンのフィルター洗う水涼し
プールサイドにふと目をやれば
今は早しとたつはさざなみ

437:ラブレター近道をする「恋メール」
はやる想いを刹那に縮め
長き想いをMOにとる

438:仰ぎ見る雲を目隠しする君の
夕暮れ時の唇に似た
クロッサンドラ2つ咲く苑
ゲッツさんのちょっとおそめのバースデーを詠める

439:夏はきぬいつも夏なる旅先に
かの日心より笑えるを
なぜにふるさとこの地でできぬ

440:朝8時月初を知らすサイレンの
音なかりせば気づかぬも今
絶え間なき時のアクセントかな

441:君の行く旅路に無事を祈れども
涙落つるはわが心なり
10日の間呼べど届かぬ

442:ただ8日ただの8日と思えども
携帯電話にぎりしめても
旅人となる君偲ばるる

443:あさがおの蔓の「の」の字を受け止めて
心の七重八重かさぬるを
支える君の凛とした夏
佐倉純さんのバースデーを詠める

444:「みずいろ」に思うは空や海でなく
メコノプシスの涼し面影
心とどまり水中花置く
m-matsumotoさんのバースデーを詠める

445:恋すれどきれいにならなくてもよろし
まぶしく見れぬ君は幻
本当の君になにぞ勝れる

446:君の聴くオペラハウスのエアコンの
風になれよと歌うカラオケ
祈り、願い、の悟られぬよう

447:言い出せず散った幾多の恋心
悲しき時の過ぎ行くを知り
なぜに未だに言えぬ一言

448:恋すれば「別れ」の詩の書けぬ詩人(ひと)
言霊恐れ黙り込むなかれ
ただ1秒も昔ぞと思う

449:帰り路なぜに帰ると涙する
まぶたに乙女日々みて
夕暮れ時を憾みにぞ思う

450:かの地住む古よりのスプライト
僕を覚えて君にいたづら
テラスの風を集め空耳