391:時隔てドラマ伝わる壁画にも
当たる月影怨み言色
溶かす未だを我見届ける

392:薄闇の暮れて明けるに一粒の
オアシスほろりホホ伝うなり
必ず来ぬる惜別思へば

393:千代の代を知りぬナイルも淀川も
同じ母海に辿りつけるに
戦の跡のいと悲々し

394:暫くの母国忘るる浮き草の
虹探す旅追いし逃げ水
気がつけばまたさすらいの日々

395:夢大河星影映すカーテンを
わが船は行く金具のように
やはりさざ波風の通い路

396:ガラス中ムードランプのくゆる火の
ゆらめきつつも空向かうなら
天まで届けわずかのススでも

397:名も知らず一期一会の仲なれど
時の旅人永遠留まりつ
きっと見ている同じ彼の夢

398:ベージュ地に風の模様のデザインの
布をまといた女神を映す
ピンスポットの淡き月影

399:ヤシの木の緑を運ぶナイル風
海に溶け合うことなく生きて
西東わが国をしらんや

400:薄雲の別れ惜しむをわかれども
空見るなかれ泣き出すなかれ
草枕濡らす旅ぞ悲しき

401:雲海を貫き飛べるはやぶさに
身を委ね行くいにしえの国
帰路の雲波いざ引き戻せ

402:石重ね金字の塔となりけるを
私の物とわずか削るは
イタズラ小僧砂風のキス

403:空降りて帰らば帰るわが宿よ
如何にあらんとおもい出づるに
旅立つ前と変わらじの宿

404:王として世を治めたるファラオ達
何千年の時を経て今
笑み届かじも好かれ続けて

405:スターチス天の川より舞う花を
For You !!とグンとさしのべし手に
誠貫く姿あらんや
不二子さんのバースデーを詠める

406:鉢に咲くフリチラリアの花の色
夕焼け空を雲の隙間より
女神掬い手蒔くポプリかな
クリスタルさんのバースデーを詠める

407:仮庵に玉のよそいは草枕
人と人との和のなす錦
はるばる来ぬる夢笑みに変え

408:塩食めば高血圧に糖は太る
蛋白とればコレステロール
霞を喰らうすべもないのに

409:油物やはり太るし新鮮な
魚野菜も水までも・・
何をくらわば良いというのだ

410:頑なに君を愛して傷ついて
3本足の我馬のよう
立つも座るも変わらじの外景(そと)

411:白百合の並ぶ小道のその先の
泉に足浸しける乙女
君写る水面照れてまた蹴る
はらでぃーさんのバースデーを詠める

412:襟元に乙女の添えし紅の
ほのかな花の香りの上着
クローゼットに吊るす手やさしく
さくらさんのバースデーを詠める

413:一枝のサンダーソニア君振れば
我が胸の奥君と同じ音
聞けと静まる山吹の道
yKKyさんのバースデーを詠める

414:あしひきのやまに光はひさかたの
あおによし奈良草枕旅
ちはやぶる神たらちねの母

415:雀の子一矢となりて飛び立てる
巨大な弓に弾みをつけて
電線を蹴り違う景色へ

416:死神も疫病神も神なれば
貧乏神もかわいいものよ
力あわさず互い知らねば

417:春の日と同じ衣来て通う道
なぜに秋のみ短しという
なぜに秋のみ悲しきという

418:城に無く森にもおらぬ姫君を
グッとかかえて空に問う我
この人こそが女神なのだと

419:青空を蛇の目に切って君に投げ
一番好きで一番素敵
夢見るくらい現実(いま)も楽しと

420:携帯の電源切って息をつく
こんなに近くに君はいるのに
月の向こうに帰りぬと思う