331:君が行くその通ひ路にすれ違う
雑踏すらも我うらやま
君射す虹にならんぞと思ふ

332:こだますら返らぬ街に今住みぬ
ビルに上りても君呼べぬゆえ
いずこの窓にや姿探さんと

333:真清水の湧きたつ泉の端に立ち
久方の光集め咲く花に
旅の思い出語る君かな
Mr.のーさんのバースデーを詠める

334:その昔春の終わりを告げし花
今は陽ととも春告げる花
一途思いが作る現(うつつ)よ。
いそださんのバースデーを詠める

335:陽は去りて夜の帳の覆う前
紫色の清らなる瞬間
その一瞬ぞ君抱きしめん!
くるくるさんのバースデーを詠める

336:あのひとの映らぬ鏡にほほえんで、
そんな私はちょっと小悪魔
知られたくないでも知らせたい

337:君歌う声の模様のサクラソウ
絵に留めるは星の祭りと
語りつぐるは春のオーロラ
けーふぁさんのバースデーを詠める

338:さしのべし天女の細く白き手を
我が思い込めもろ手でつかみ
引き寄せともに星を見つめん

339:いたづらに筒を覗きし糸電話
未来見えよと祈りが届き
夢糸回線世界に届かん

340:白砂に岩のつぶては多々あれど
砂金はあらじ粒と変われり
君現われて飾る帯衣

341:振り向けど黒き残像残すまい
後ろ髪など引かれたくない
髪切り剃るは白き襟足

342:我が家より隣の町で見る星は
合わせガラスを外したような
澄んだ光と心運びぬ

343:逃げ水を追うやその水ここにあり
時の満ち砂辛さ引き砂
わがアルバムに残る風紋

344:冬空に浮かばぬ秋の悲しさよ
小春日和の街の隅にも
春に似たりと北風ぞ吹く

345:後戻り過去へ出来ぬは雨に傘
しずくのごとき人生なれど
虹を生み出すカラープリズム

346:心まで凍てつきそうなわが身にも
燃えよといわん紅の灯火
色鮮やかな苺蝋燭(ストロベリーキャンドル)

347:突然の嵐のように 沸き起こる
いつも片思い いつも突然
39度の熱 あるみたい

(ケーファー歌仙)(’01・2・27)


348:星影よ夜明けを越えて輝いて
乙女の思い知る黄水仙
朝の模様を花に留めん
みささんのバースデーを詠める

349:41、「良い」年なのに何故に厄
数えにしても42なら
世に出るはずの年でありなん

350:春近し風に負けじとこぐペダル
手を休めれば土手の半ばに
いわし雲みるたんぽぽの花
(さとる歌仙&キャンディ!)(’01・3・8)

351:空に夢描きに伸びん土筆よ
油絵の具の色クリアなる
皆には秘密でもあなただけ・・・
bonyさんのバースデーを詠める

352:雪の色あたたかきこと人づてに
耐え忍びながら語りつぐるは
虹かかる野のシャスターデイジー
天音さんのバースデーを詠める

353:鉢植えのカルセオラリアに励まされ
リズムも軽く歩幅も広く
今日こそ告げやん「君を伴に」と
なりすけさんのバースデーを詠める

354:心まで凍らす風に負けるなと
春より多き空のすずらん
胸張り見ゆる冬の星空

355:雲よいざ小雨となりて流れよと
照れつつ願う微笑むわけは
東見て君西見ては夢

356:若草もまだおきぬ春夜明け前
朝霜毛布指でぬぐって
寒かろうとかけたハァーッ!僕の息

357:ちはやぶる神代と惑う悠久の
時を湛える大河の底の
石こそすべて知る鏡なれ

358:暫くの心と体休めるを
なぜにさされるその後ろ指
刃となって心斬らんや

359:野の花を屈みてなでる乙女あり
いたずら風に飛んだ帽子を
いざ追いかけんたんぽぽの種

360:お水取り終わり仰ぐは大和路の
峰に尋ぬる春の訪れ
わが身にしみぬおぼろ月影