301:会うたびに喧嘩していたそれさえも
なつかしくなる 一人の夜は
恋というのは 病後が長い

(ケーファー歌仙)(’00・12・11)

302:サッカーの記事を見るたび思い出す
貴方の応援していたチーム
そんな貴方を 見ていたわたし

(ケーファー歌仙)(’00・12・11)


303:食べ物の趣味が合わない着るものも
それでも良かった 楽しい会話
今はすべてが 記憶のダイヤ
(ケーファー歌仙)(’00・12・11)

304:モンステラ葉の隙間より見る空の
白・青・夕べ朱を包み込み
乙女の衣に出でし星道☆
らんさんのバースデーを詠める

305:寒空に涙こらえる望月よ
薄雲の衣まとえば飛ばん
風に吹かれるたんぽぽの種

306:昼の星何処にあらんと目を凝らし
空に投げたる苺一粒
今僕だけのポーラースター

307:クリスマス一人静かに飲む酒の
氷の歌はマドラーの指揮
フェードアウトの調べ悲しく

308:手袋に小さき息の雪だるま
消えて作って作って消えて
頬に当てれば成るさくらんぼ

309:ストーブに当たりつつ読む料理の本
閉じて材料買いに出かける
今日はあつあつシチューのきぶん

(ケーファー歌仙)(’00・12・27)

310:日曜の昼間が大好き洗濯も
掃除もすいすいこなしてみせる
小さなラジオの音楽があれば

(ケーファー歌仙)(’00・12・27)

311:あたたかな師走の晴れ間、家じゅうの
カーテン洗って風にはためく
まっしろになれわたしのこころ

(ケーファー歌仙)(’00・12・27)

312:木枯らしの吹く日に訪ねた園芸店
すみれの苗が小さくこごえて
一緒にうちで春を待とうね

(ケーファー歌仙)(’00・12・27)

313:遠き国からクリスマスカードくる
うれしきものは古き友だち
輝くものは友の子の笑顔

(ケーファー歌仙)(’00・12・27)

314:新しき年の重たきカレンダー
そっとめくってそっと戻した
まだ見ぬ日々も美しくあれ

(ケーファー歌仙)(’00・12・27)

315:流れ星乙女の願い事を乗せ
錨おろした鉢の小舟に
真っ赤に実れ庭のセンリョウ
みやこさんのバースデーを詠める

316:水仙の映る水面の月ならば
今こそ光れ眩しいほどに
凛とす君に負けないほどに
さわちゃんのバースデーを詠める

これより平成十三年

317:凍てついた土にともせる灯りかな
髪のなびきが止まる今こそ
春を告げるは君の息から
B.Bさんのバースデーを詠める

318:黒髪を指でかきあげ鳥の声
きかば混じりぬ胸躍る音
テラスに向かう待ち人の靴
みらいさんのちょっとおそ目のバースデーを詠める

319:旧世紀フェイドアウトで土に帰す
新しい世の新芽育み
風花に散る皆の胸へと

320:彼方より世に集まりし神々の
赤く輝くオーラの衣で
振るや乙女の雪溶かす杖
みかりんさんのバースデーを詠める

321:花を打つ冷たき雨の刃さえ
大輪まさに凛の姿で
ロマンの光に変える君かな
トフーさんのバースデーを詠める

322:くちおしや声に出してもかわらじの
この現世の常の風吹き
おぼろ月夜を目に作るかな

323:フリージア黄昏どきに風に揺れ
帽子押さえて駆け寄る君の
細き指先春のオレンジ

324:黒髪のなびく軌跡に星の散る
ガラス戸越しのベルベットにも
恋心ゆえ見ゆる君かも

325:すずかけの葉の落ちる見て目を閉じる
悲しむ前にでてきたことば
がんばったよね、雲によろしく

326:花びらを貫かんとす雨剣
子供戯る綿雪と化す
魔法少女は優し北風

327:古き笛何故か忘れじ指使い
遠き思いを目の内にため
やはり奏でる忘れじの歌

328:海路まで花の想いをちりばめて
カリヨンの声待つ姿する
君抱く籠のスノードロップ
ぴあすさんのバースデーを詠める

329:つとめてに海思い見る隠れ星
汽笛のMIDIにまた輝かん
眼(まなこ)の帳冬は水色

330:雑踏に異国を恋ゆる草枕
友との旅もやはりまた良し
されどとなりに居て欲しい君