91:清少納言(せいしょうなごん)(62)

夜をこめて鳥の空音ははかるとも
よに逢坂の関はゆるさじ
戯れ叩けど閂動かず
夜の明けないうちに鶏の声をまねて
だまそうとしてもけっして逢坂の関所の通過はゆるさないわよ。
「はかる」は「だます」という意味。
「よに…打消し(ここでは打消し意志の助動詞「じ」」で
「けっして・・・ない」ということです。ここでは「けっしてゆるさない」ですね
また、逢坂には「逢う」がかけられていますよ。
なんかこわそう・・讃良様みたいなんか言った?
それにしても勝気よねええ。飴皇子はこうしてスパーーッっと断られたのは何回?
えと、ひぃふぅみぃ・・あのな・・・何させるんですか!私こういう勝気な人嫌いです。
でどういう断り方を?ウリウリ!ちょっとお!
讃良様、かわいそうですよ。いじめちゃ・・何も好きでここまで残ってるんじゃ
ないんですから・・ねえ飴皇子様!40年ですよねええ。
十市!あんたまで!うううう・・・(とそのとき!)
独身女帝HIDAKA参上!ちょっと政略結婚したからってその態度は許せない!
必殺バージンクイーン・トルネーーーーード!飴皇子!もう大丈夫よ!
シングルマンをいじめるものはこの独身女帝HIDAKAが許さない!
あれええええ!
きまったわ!飴皇子!あなたもきっと近々いいお嫁さんが見つかるわ!
がんばってね!
ありがとう!独身女帝HIDAKA!ってここたしか古典のコーナーだよな・・
私初めて悪役・・たまにはいいわね。私ずっと悪役・・なんで?


92:喜撰法師(きせんほうし)(8)

わが庵(いほ)は都のたつみしかぞ住む
世をうぢやまと人はいふなり
茶菓子を食(は)みてそれも消ゆるに
私の住処は都の南東にあって心静かに住んでいるのに
世俗の人は世の中を憂いて宇治山(「憂し」山)と
言ってるらしいね・・
「しか」は「然」で心静か。「ぞ」で強調しています。
と言う事は「住む」は何形かしら?
係結びで連体形でございます。
おっとぉ!ちょちょっと氷高!びっくりしたぁ・・
私苦手なのよ・・←(注:ここだけです。)
そ・そうよね・・「うじ」には「憂し」と「宇治」が掛けてあります。
最後の「なり」は詠嘆を含んだ解釈をしましょう。


93:後鳥羽院(ごとばいん)(99)

人もをし人もうらめしあぢきなく
世を思ふゆゑに物思ふ身は
頬打つ風よ清めよ世を身を
人が愛しくまた恨めしい
つまらない世の中を憂うところから
ものを思う私である
「人をもし」の「もし」は「愛しい」
「あぢきなく」は「つまらなく」で、次の「世を思ふ」にかかります。
「物思ふ身」は思い悩むってことです
「物思ふ身は」は倒置法ですので
本来は意味的に1番最初ですよね。


94:光孝天皇(こうこうてんのう)(15)

君がため春の野に出でて若菜つむ
我が衣手に雪は降りつつ
恋・形・菜にゆきの結晶
君のために春の野原で若菜を摘んでいる私の
着物の袖に雪が降りかかります
「君がため」の「が」は「・・の」と訳しますが、
このパターンはよくありますよ。「父が顔」で「父の顔」とか
「星が影」で「星の光」だとか・・「衣手」は「袖」の事です。
「若菜つむ」の「つむ」は「我が衣手」に続くので連体形ですよ。
あの・・中大兄さまのと良く似てますね。
そおなのお!初めは父上のパクリかと思っちゃったけど
百人一首でここまで待ってる人はいないのよね。
「あきの」でいきなり父上のってわかるの・・
でも光孝天皇様のこの歌は取りにくいことではbPではないでしょうか?
「君がため」から始まる歌ももう1首ありますし・・
ほんとにもう!あ・・なんか・・ヤバい・・これ!飴皇子!ほらきた!
体言止めは良いとしても雪がダブってるじゃないの!
菜を摘んでたら雪の結晶が菜にも見えて告白する勇気がわいてきたと・・
で「雪」と「勇気」にかけて着物の「裄」と3つの言葉を含んでます。
雪が袖に降りかかる春なのに寒い中という事も織り込んでいます。どだ!
な・・な・・なかなかやるじゃない・・・うう・・なんか・・なんか・・くやしい!
あーあ、いい年してすねちゃって・・い・・いいもん!讃良負けない!
なんか可愛くないというか・・・負けない!ってずっと勝ちっぱなしでしょうが!


95:天智天皇(てんちてんのう)(1)

秋の田のかりほのいおのとまをあらみ
我が衣手は露にぬれつつ
やまぎわ仰ぐ何見えずとも
秋の田の刈り取った稲の番をするための仮の庵にいると
苫が荒いので私の着物の袖は露に濡れつづける
「かりほ」は「刈った稲穂」と「仮の庵」を掛けてます。
「xxをyyみ」で「xxがyyなので」と訳します
私のつけた部分の「やまぎわ」は旧では「やまぎは」とかきます。
山と空の境目の部分の
空の部分を「やまぎは」山の部分を「やまのは」と言います。
父上の歌とは思えない。だって農民の代わりに稲の番なんて・・・・
な・・なにをおっしゃいます中大兄様は心広きお方ですぞ!
農民の苦労を思いやって出来た歌ですぞ
でたな!この腰ぎんちゃく鎌足!サララビーーーム!ウワッ!気の短いの親子ソックリ・・・
な…何を・・私が何をしたと!大化の改新でしょうが!ボケてるの!
そ・・そう言えばあの年にお生まれに・・いやあ・・赤ちゃんのときからかわいいと・・
さすがは中大兄様と遠智(讃良の母)様のいやあ、おおきくおなりで・・いっそううるわしゅう・・
てことは讃良様の・・裸見たのね!エッチ!スケッチ!ワンタッチ!
違うでしょうが!讃良様は美形の家系です・・とありがとう鎌足!よかったわね!おばあさま!!
ばあさんあつかいしないでってば!!でも私は讃良様の孫ですわよ。ううう・・
お、讃良さまが苦しんで・・コリャ珍しい。いやはやこのコーナー1度出たかったのですが
出た甲斐がございました。いやあまさに・・
願ったり鎌っ足ってとこかしら・・・そらあんた!「かなったり」やがなー!


96:前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん)(95)

おほけなく浮世の民におほふかな
わが立つそまに墨染めの袖
今はかけるな、ベスト尽くさん
身分不相応ながら憂き世に住み人々のうえに
覆いかけようか比叡山に住み始めて
身につけている黒衣の袖を
「おほけなく」は「身分不相応ながら」
「そま」は「ここでは「比叡山」
「墨染め」は「住み始めた」と「僧侶の着る衣」をかけてあります。


97:大江千里(おおえのちさと)(23)

月見れば千々に物こそ悲しけれ
わが身ひとつの秋にはあらねど
楽しきことも薄曇の彼方
月を見ているとさまざまに物悲しい
私1人だけに来た秋ではないのに
「見れば」は已然形+「ば」ですから「見ていると」
「物こそ悲しけれ」は「物悲しい」を掛結びで強調しています。
「わが身」を「ひとつ」として「千々」に対比していますね。


98:小野小町(おののこまち)(9)

花の色はうつりにけりないたづらに
わが身世にふるながめせし間に
褪せても清く戻ると思えば
桜の色はすっかり色あせてしまったむなしく、
私がこの世を思っていたときを経た間に
花の色もわが身と同じように色あせてしまったってことなのよね。
「移り」は「色あせる」って意味「ながめ」は「眺め」と「長雨」の掛詞
花は長雨で色あせ、私は物思いをして容姿が衰えたと言う意味ですね。
「ふる」は「経(ふ)る」と「降る」の掛詞です。
この歌には2本のラインがあるのわかりますよね。
1:花が長雨(ながめ)がふって(ふる)色あせる
2:私の容姿が物思いをして(ながめ)いる間を経て(ふる)色あせる。ね。
「長雨」と「降る」、「眺め」と「経(ふ)る」はそれぞれ縁語に成ります。
先にこれをわかっていれば訳すのも楽ですね。
・・・・・・ど・・どしたの?あの、小野小町さんってたしか絶世の美女とかで・・
そうですよ・・サララキーーーック!な・・なんでやねん!
絶世の美女っていうのは母の方がふさわしいと思います。そうよ!額田よ!絶対!
なこといわれても・・大体私の家系だって父(中大兄皇子)も息子の草壁皇子もハンサムなのよ!
あ・・あのそれは認めてるって・・・それに!御名部皇女も讃良様の妹になるから否定は・・
あーーっ!皇子さま!御名部ってそんないい?私の好きな人と結婚しちゃったんだよ−−。
そ・・そりゃたしかに讃良様よりは、はるかに!やさしいわよ・・でも・・
その「はるかに!」っての何よ!御名部より私のほうが美しいに決まってるじゃないの!
毒リンゴ毒リンゴ・・・
あのな・・白雪姫の魔法使いのばあさんやないねんから・・ばあさん・・・・?
讃良おばあさま!氷高でございます。必殺バージンクイーンハリケーーーン!
ほんとにもういい年して、しょうもない事を・・なさけない・・・
飴皇子様!ここだけの話、私は氷高様が一番の美女かと・・何かそんな気してきた・・・・
飴皇子様、鎌足にかまったりしてはなりませぬ!ああ、氷高までオヤジギャグをーーー。


99:祟徳院(すとくいん)(77)

瀬を早み岩にせかるる滝川の
われても末に逢はむぞと思ふ
逢はば話さじ君を離さじ
川瀬がはやいので岩に堰き止められる激流が
分かれても将来ひとつになるように
貴方とは将来また必ず逢うのだと思う。
「xxをyyみ」は「xxがyyなので」と訳します。父上の歌にもありますね。
「ぞ」と「思ふ」は掛結び。「われても」は恋人と、水流が「わかれても」ということ。
「瀬を早み岩にせかるる滝川の」まではこの「われても」を導き出す序詞
「逢はむ」の「む」は意志「また逢うのだ!」と言う意味になります。
私もこの歌は大好きなので言葉をじっくり鑑賞して欲しいって訳でも無いんですが
クリスタル部分はシンプルにつけてみました。
あ、それから「五月雨を集めて早し最上川」ってありますよね。
川の流れって「早い」って書くんですねぇ・・


100:僧正遍昭(そうじょうへんじょう)(12)

天(あま)つ風雲の通ひ路吹き閉じよ
乙女の姿しばしとどめむ
現と変えよ夢の羽衣
天の風よ天女が往来する雲の通路を
吹き閉じてくれ。天女達の姿をもうしばらく
ここに留めておきたいんだ。
タクの主人の大海人様が吉野に行幸したときに
天女が下りてきて舞を舞ったという伝説に由来して
「新嘗祭」に五節の舞姫がまうようになりそれがモデルです。
また、この歌は彼が在俗中に読んだ歌です
「天つ風」の「つ」は「xxの」
「雲の通ひ路」は「天女が天地を行き来する道」です。
さいごの「とどめむ」の「む」は意志
願望も入ってますね。これは・・
第10章はやたらと人気の歌人・歌が集中!大トリがこの歌とは
プレッシャーかかりました・・・・

讃良様はその天女たちみたことあるのかしら
ウフッじつはね・・それ・・私なの・・なにをどさくさまぎれに・・そうよね・・
そのとき天から持ってきた力がサララビーーム!なのよ私だってトオチスラッガーでるもん!天女って・・・乙女よ!・・この私こそ「しばしとどめむ」の乙女の姿にございますわ
鎌足!貴方決めなさい!誰がこのモデルに近いか、私よね!サララビーム!
私よねトオチスラッガー私ですわねバージンクイーントルネード!
ウワッ!!!!強烈ですなあ。気高き氷高様にかわいい十市様うーむ・・・迷いますなあ
なんで私が抜けとんねん!どあほーーー!サララキーック!サララチョーップ!
少なくとも讃良さまで無い事だけは確かのような・・・・・あ!
ニヤッ!・・・・・・その後飴皇子様を見たものはいない・・
このあと「あとがき」で登場されるそうですよ・・・
・・ーー==(/^^)/
楽しんでいただけましたでしょうか。
古典ってこんなに面白いんですね。
意味わかるとこんなに面白いそれが古文でありその一例が百人一首です。
古典を愛する人にエールをおくります。ではまた!



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