夏休みファミリー・コンサート ドラゴンクエスト・スペシャル
交響組曲「ドラゴンクエスト」I〜VIIIセレクション
コンサートメモ



夏休みファミリー・コンサート ドラゴンクエストスペシャル
日程:2006年8月19日(土)
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール(1.800席)
開場:14:15 開演:15:00
指揮・おはなし:すぎやまこういち
演奏:セントラル愛知交響楽団
ゲストコンサートマスター:深山尚久


演目

---第1部---

1.序曲(1)
2.王宮のトランペット(5)
3.遥かなる旅路〜広野を行く〜果てしなき世界(2)
4.ペガサス〜精霊の冠(6)
5.勇者の故郷〜馬車のマーチ(4)
6.スフィンクス〜大神殿(7)
7.栄光への戦い(戦闘〜邪悪なるもの〜悪の化身)(4)

---第2部---
8.冒険の旅(3)
9.哀しみの日々(7)
10.大聖堂のある街(8)
11.洞窟に魔物の影が〜死の塔〜暗黒の世界〜洞窟に魔物の影が(5)
12.エレジー〜不思議のほこら(4)
13.海図を広げて(4)
14.空飛ぶベッド(6)
15.戦火を交えて〜不死身の敵に挑む(5)
16.そして伝説へ(3)

---アンコール---
1.プロローグ〜馬車を曳いて(8)
2.結婚ワルツ(5)


コンサートメモ
・私にとっての「ドラクエ音楽」
DQは8以外はプレイしており、3〜5はサントラを持っているので、馴染みもあるのですが、
6は空飛ぶベッド以外わからず、7に至っては1曲も覚えてないというザマです。
ハマってしまったのはFFですが、原点はドラクエです。
「LoveSong探して」とか「王宮のロンド」とか、楽譜買って必死にピアノで練習してました。
コンサートは、小学生の頃(89年か90年)にBunkamuraオーチャードホールで行われたものに、1回行ったきり。(当時はまだN響)
「おおぞらをとぶ」の美しさに大感動し、「ジプシーダンス」のカスタネットに大ハッスル(爆)したのを覚えています。

・会場と席の印象
芸術劇場は3回目なのだけど、コンサートホールは初めてです。
席はS席2階左寄り。休暇前にオークションで1000円で落札(^^;
2階だし、結構後ろの方かな?と覚悟してたのだけど、良席だった(1階真ん中より舞台に近く、しかも上なので見渡せた)
大ホールはすっごく広くて、確か5階くらいまであったと思うんだけど、
コンサートホールはこじんまりとしていて、舞台と客席の距離がとても近かった。
2階真ん中付近(多分S席)は、少し空席があったかな。

FFも、大きめの会場(5000人収容)でアンプ使ってやる時と、小さめの会場(2000人弱収容)でやった時とあったけど、やっぱり小さめの会場でツアーしてくれる方がいいなぁ、と改めて思った。生音聴きに来てるんだし。と、話がソレタ。

・客層
FFコンサートとは明らかに違いました。
オタっぽい人が6〜7割を占めているのは変わらないのだけど(´▽`;、
ファミリーコンサートというだけあって、自分の親くらいの年齢の人も、小学生のお子さんも結構いましたね。若い女の子も多かった。

・プログラムの構成
以前のコンサートで、アンケートで曲投票(オーケストラで聴きたい曲)をして、
上位の曲を今回演奏した(する)そうです。
1回のコンサートでは収まらないため、東京で半分、名古屋で半分。
私は3〜5の曲ばかり聴いているので、名古屋プログラムの方が、馴染みがあっていいかなー。「そして伝説へ」は投票1位だったので、両会場で演奏したようです。


・コンポーザー・すぎやまこういち
75歳で指揮とMCをこなす、スーパー作曲者。20年間、コンサートで指揮を振り続けている。
椅子に座っての指揮なのだけれども、盛り上がってくると立って振る。
曲が終わるたびに深々と頭を下げて、マイクを取ってお話を始める。
話し方は落ち着いている。でも面白い。天然ボケなところもある。
FFは10で植松さんonlyではなくなったけれど、
DQの場合、すぎやまこういちさんでなくなることは、考えられない。。。
と思ってしまうくらいの存在感。

---第1部---


15:00頃 開演


1.序曲(1)
DQシリーズOPタイトル曲。DQで最も有名な曲、通称「ロトのテーマ」。
5のアレンジを聴き慣れているので、途中転調して、曲調が変わる箇所が新鮮でした。

2.王宮のトランペット(5)
5の城曲。城曲というと3の「王宮のロンド」とコレだなぁ〜。トランペットがカッコよし。オーケストラでやると、重厚で上品、聴いててリッチでセレブな気分になる〜。

3.遥かなる旅路〜広野を行く〜果てしなき世界(2)

2の初期のフィールドとアレフガルド、その後の世界。で合ってる?
前2曲に比べると、「果てしなき世界」は軽くて楽しいノリで好き。これが流れると、真っ白いフィールドを鮮明に思い出す。

4.ペガサス〜精霊の冠(6)
ペガサス…ペガサス乗ったっけ?記憶になかったのだけど、聴いて何となく、何となく…思い出した。オケで聴くとすごく良かった。どこかでDLできんかなー。

5.勇者の故郷〜馬車のマーチ(4)
4の5章フィールド曲〜馬車曲。「勇者の故郷」は大好きな曲。
対して「馬車のマーチ」のオケアレンジは…実はあまり好きではありません。勇ましすぎるアレンジが好みではなくて…でもこうして生で聴いてみると、迫力あって格好良かった。前の席のお子さんがすごく落ち着きなく動いてたんだけど、「馬車のマーチ」の時だけクギ付けになってた。

6.スフィンクス〜大神殿(7)

大神殿は最初に入る所?かすかに聴き覚え。スフィンクス…スフィンクス…?

7.栄光への戦い(戦闘〜邪悪なるもの〜悪の化身)(4)
4の通常バトル〜ラスボス第一形態〜ラスボス最終形態の曲。
4の通常バトルオケアレンジは、イントロ無理してるよなぁとは思うのですが(^^;、
9/8になる所がお気に入りです。今回の演奏では、まさにこの部分、少々モタついてたのが残念でした。まぁ、拍子が拍子だからなぁ。。。

すぎやまこういちさんのおはなし
プログラムでは、冒険の旅までが第一部になってたのですが、変更になったようです。
すぎやまさんがわざわざ、プログラムの変更点を説明していたのが、ファミリーコンサートって感じでいいな(距離感が近い)と思ってしまいました。

---第2部---

16:10頃 開演

すぎやまこういちさんのおはなし
名古屋ど真ん中祭り(笑)と、のだめカンタービレ(のコンサート)の話。
のだめはセントラル愛知交響楽団が2月に公演をやって、
この先にも公演があるから、宣伝も兼ねてたんでしょうな。
(上手く売るなぁ。これで「行きたい」と思う人、確実にいると思うよ)
嘘か本当かわからないけど、「オケの中でのだめ読んでる人!」とすぎやまさんが聞いたら、ほとんどの人が手挙げてた…

第二部は、「戦火を交えて」までぶっ通しで行くから、拍手はしないでテンション上げておいて、とのこと。ぶっ通しで行く、という言葉に会場ざわめき。
第一部で、客席で全曲指揮を振っていた(もちろん自分の席で)人がいるらしく「オーケストラが見てしまうかもしれないので、この先は振らないでね」と冗談を交えながら、注意。…そんな人が横にいたら、鬱陶しすぎる………

8.冒険の旅(3)
3のフィールド曲。トランペットが旋律の勇ましいフィールド曲なのだけど、オケアレンジだと弦のイントロがくっ付く(私はこのイントロが好き)。この曲も「そして伝説へ」並に、人気あるんだろうな。ドラクエのフィールドって言ったら、アレフガルドとこれだよなぁ。

9.哀しみの日々(7)
覚えがない、ウッハー(T▽T)ハープのソロがあったね。

10.大聖堂のある街(8)
8なのでもちろん聴くのは初めて。トランペット→ホルン→木管のファンファーレが挟まる、荘厳だけど不思議な雰囲気を持った曲。PS2だし、こんな感じで、ゲーム中では流れていたのかしら…気に入ったのでもう1回聴きたい…

11.洞窟に魔物の影が〜死の塔〜暗黒の世界〜洞窟に魔物の影が(5)
5のダンジョン曲。自分が好きな曲が入ってると、嬉しいね。ダンジョンだから地味なんだけどさ、洞窟曲の木管が繋ぐメロディーが綺麗で好きなんだ。

12.エレジー〜不思議のほこら(4)

ほこらキター。この曲群も人気あんだ…エレジーはともかく(眠い)、ほこらはオケでやると、雰囲気変わる(荘厳)もんなぁ。最後は力強いしねぇ。

13.海図を広げて(4)
4の船曲。CDだと、気球〜海図を広げてだったんですが…!私の大好きなまったり気球がカットされた!(T▽T)この曲は…オケ向きだよねぇ。スカっとします。
プログラムの曲解説『雄大な大洋、波間にきらめく陽光…そんなイメージです」。…そんなイメージです(笑)

14.空飛ぶベッド(6)
6の空飛ぶベッド曲。唯一覚えてる曲運良くキター。1度聴いたら忘れまい。独特のメロディー(シロフォン)。

次の曲まで拍手しないはずだったが…
すぎやまさんがシロフォンのソロを称えたために、拍手。
いや別にいいんですけどね。でもお客さん側は、アレ?と思ったはず。

15.戦火を交えて〜不死身の敵に挑む(5)
5の通常バトル〜中ボスバトル曲。今回一番楽しみにしてた曲!
期待を裏切らず、疾走感保ち続けてとっても良かった!カッコ良かった!(´▽`)
残念だったのは、中ボス戦の入りでバイオリンの方がフライングしたこと。テンション一気に↓。小さめのホールだから、聴こえてしまうのが…細かくてごめんなさいね。

すぎやまこういちさんのおはなし

投票堂々の第一位が「そして伝説へ」。
これが最後の曲です!さようなら!…という挨拶はなかったな。アンコールが当然と思ってらっしゃるからでしょう。慣れてますね。

16.そして伝説へ(3)
3のエンディング曲。第一位なのは納得。2分と短いED曲だけれども、始めと終わりは勇ましく、中間部は切なく静かに流れていく。コンサートの終わりが「そして伝説へ」って、響きもカッコいいよなぁ〜。

---アンコール---
拍手に応えて、すぎやまさん再登場。
「アンコール、まず1曲目…あっ…『まず』って言っちゃった!」
大ウケ。

1.プロローグ〜馬車を曳いて(8)
馬車というからには馬車曲でしょう。短かった。

すぎやまこういちさんのおはなし
「終わった!」という顔をして出て行くはずが、
「まず1曲目」と言ってしまって、引っ込むことができなくなりました。
お客さんの中で、この先1ヶ月以内に結婚される方はいらっしゃいますか?
オーケストラの中でも結婚される方はいらっしゃいますか?
すぐわかってしまった方もいらっしゃるかと思いますが、
その方たちに贈ります。結婚ワルツ。

2.結婚ワルツ(5)
5の結婚式で流れる曲。FF6のオペラのワルツと重なる…と思いながら聴いていました。曲が終わった後、結婚される人たちを再度すぎやまさんが祝福してたのが、印象的でした。

アンコール3曲目も期待して…ものすごい拍手だったんですが、2曲で終わりでした。
もっと聴きたかったなー。

17:??頃 終了


総評
5はPSから入ってしまったので、オケ版の印象が強すぎ(※PS版の音楽は全てオケ)、他の曲もCDで聴きすぎているせいか「ここはこんな速さ」「ここは〜が目立つ」etc、自分の中で決め付けている部分があったので、少しのミスや演奏の違いで違和感を感じてしまう…んですよね。
逆に、全然覚えていない、聴いた事のない7〜8の曲は、新鮮に耳の中に飛び込んできて、サントラ全部聴いてみたい!と強く思いました。不思議だよ人間の耳は…

FFの場合、コンサートは「特別なイベント」的位置付けだけど、DQはすぎやまさん・オーケストラ・お客さんの距離が近いなぁと感じた(今回のようなファミリーコンサートに限られるのかもしれないけど)毎年恒例のイベントになっているようだし、簡単なものだけどプログラムは配っちゃうし、公演前からHPに曲目は掲載されてるし。
家族連れも多かったし、すぎやまこういちさん自身が「オーケストラを身近に感じられるように」コンサートを毎年開いている、信念が伝わってきました。私も子供連れて「あの楽器はねー」とか説明したいなぁと思ったもの。

すぎやまこういちさんはお話上手、頭良いですね…カンペもなしに、指揮終えてすぐ喋りだすのは凄いよ。75歳だよ!?東京公演では、休憩の前に木管が宿屋に泊まる時のジングルやったり、すぎやまさんが着メロ披露したんだそうですねー。そういうお遊びを名古屋でも見たかったな!
来年も行きたいな、と思える楽しいコンサートでした。

で、今回聴きたかったけど演奏されなかった曲↓
・この道わが旅(2)(東京ではアンコールでやったそうですね!)
・王宮のロンド(3)(城といえば)
・世界をまわる(3)(エキゾチックジパング)
・おおぞらをとぶ(3)(名曲、東京公演で演奏済)
・1章〜4章メドレー(4)(ジプシーダンス)
・のどかな気球のたび(4)(まったり)
・導かれし者たち(4)(落ち着く)
・地平の彼方へ(5)(一番好きなフィールド曲)
・哀愁物語(5)(東京ではやったんだよね)


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