黒のテーマ…保護

好む人の性格

・神秘性、高貴、威厳などを漂わせたいと願っているが、着る人によって荘厳にもみすぼらしくも見える
・男性支配の国では女性のほとんどが黒を着て、男性に守ってもらおうと思い、
 自分の個性を黒で閉じ込める
・人を動かす才覚があり、力強いが、明るさと率直さに欠ける
・他人と区別するために黒を使い、かかわりあわないことを願い、自分の世界に一人で閉じこもりがち
・人に有無を言わせぬ威圧的イメージを与えようとする

使用の目的

・外部の影響から自分を守る
・未知の恐怖から解放する
・説得力を高める

黒……撤退

黒の肯定的な意味 休息、くつろぎ、睡眠、静謐(せいひつ)、撤退
黒の否定的な意味 憎しみ、希望のない悲しみ、抑圧、ゆううつ、悲観、抑うつ、悪意、復讐、邪悪、敵意、病気、アストラル体の憑依

エネルギー・フィールドに見られる黒い色は光の欠如ですが、ますます光に焦点を当てます。夜の空が暗ければ暗いほど、星や月はその輝きを増します。したがって、黒は本質的に"邪悪"というわけではありません。夜になれば、この惑星のすべての生物は休息して力を回復します。
このように黒は睡眠の色で、元気回復の意味があります。睡眠は意識の欠如を意味しますから、黒は無知、無自覚、無意識とも関連しています。
黒は無とプラーナ・エネルギー(気)の欠如をあらわします。薄い色、明るい色に影を与え、その波動を低くし、エネルギーを奪います。黒は深刻な病気にかかっているときやアストラル体が憑依している場合によく見られます。深紅色の輝きが黒と一緒にあるのは不順な組み合わせです。青みがかった黒が顔をおおっているときは、差し迫った死を意味します。

黒の波動の影響

影 響 効 用
助長する 静寂、活動の停止、うつ病、悲しみ
悪化させる 不健康、病気、落胆、破壊的
癒す 当惑、強烈、過剰な刺激
刺激する 否定的思考、エネルギーの消耗、ゆううつ、悲しみ
適している用途 対比、深い静寂、他人を締め出す、背景、静寂、完全な内向性、グラウンディング、抑制

黒はエネルギーと光の欠如を意味し、あらゆる色を吸収して、どんな光の波も反射しません。したがって黒い物体は、光のなかの穴のように色がなくみえます。古代ヘブライ人にとって黒は死、謙虚、哀悼を意味しました。そのため遺族は愛する故人を悼(いた)むためにために黒を身にまといました。色に黒が加えられてできる暗度の差は、ネガティブな性質を象徴します。黒は内向性を増加させ、圧倒されるような状況から手を引くときやグラウンディングしたいと思うときには役に立つ色です。また魔法の実践や視界から隠されているものを明らかにする効果を強めます。

「色の秘密」野村順一/ネスコ 「オーラ・ヒーリング」スーザン・シュムスキー/徳間書店 より引用しました。