第7チャクラ『霊性とのつながり』……今という瞬間に生きよ

位置
頭頂部。

身体との関係
筋肉系、骨格系、皮膚。

精神、感情面の問題
第7チャクラには、献身、ひらめきや予言などにかかわる思考、超越的な考え、それに神秘的なつながりなどを生み出す気が含まれている。

身体の機能不全
気の障害、神秘家のうつ状態、身体の障害とは無関係の慢性疲労、光・音などの環境要素に極度に敏感になる状態。

象徴的な意味・ものの見方とのつながり
第7チャクラは、最も純粋な神の恩寵の気を包容している。
このチャクラは、祈りや瞑想で生み出される気が蓄積される場所であり、象徴的な見方を可能にする力を保護する役目をもつ。
霊的な洞察やビジョン、そして人間の日常意識をはるかに超越した直感などの気の中心でもあり、神秘的な領域、神なる存在と親密な関係をもつ意識の次元なのだ。

第7チャクラの気が不足すると…
「魂の闇夜」など、霊的な問題にかかわる恐れ。 霊の道で見捨てられることに対する恐れ。
アイデンティティの喪失、人生やまわりの人びととのつながりの喪失に対する恐怖。

根源的な強さ
神なるものの存在を信じる心と、それが象徴するもの……たとえば内面の導き、癒しについての洞察、人間の日常的な恐れを超越できる信頼感。献身。

聖なる真理
第7チャクラの気は、すべてにおいて、神なる存在との親密なつながりを求めるよう私たちを突き動かしていく。
このつながりをもちたいという霊的な欲求は、宗教への帰属を求めるのとはかなり異質のものだ。

まず第一に、宗教とは集団の体験である。
主な目的は、その集団を守ることであり、それも病気、貧困、死、社会的危機、あるいは戦争などの、基本的に物理的な脅威から守るということだ。
宗教は第一チャクラに根ざしている。
これに対し、霊性は、あくまでも個人の体験であり、物質的な世界の恐れを手放して、神なる存在との関係を求めていくことだ。

このチャクラの聖なる真理とは、「いまという瞬間に生きよ」というものである。
ひとりの人間として霊的なつながりを求めることは、存在の核までも揺さぶられる体験である。
神なるものを知りたいという、私たちの意識、無意識の祈りは、次のようなものだ。
……自分はもはや集団のなかで守られていたいとは思わないし、自分の受ける啓示をフィルターにかけて解釈してしまうような仲介人も望みません。
神よ、あなたに私の人生のなかに直接入ってきてほしいのです。
人、場所、職業であろうと、あなたとの親密な一体感を感じる力の妨げとなるものを取り除いてほしいのです。

マイスター・エックハルトが著書のなかで書いているように、神秘家の究極的な目標とは、神との同一化だ。
「神は愛である、そして、愛するものは神のなかにあり、神はその体内にある」
神なる存在と一体になろうとするなかで、私たちは、人生からすべての物理的、心理的、感情的な「幻」をなくしてほしいと求める。
この除去の過程がいったんはじまると、内面にある「権威」が目覚め、外面にあるすべての権威と競合するようになる。
このことは私たちを内面の動揺へと陥れ、場合によっては「霊的な分裂症」となることさえあり得る。

このチャクラのエネルギーは、私たちを磁石のように天に向かって引きつけ、神なるものの視点へと向かわせます。
祈りをはじめとする、霊的な道の探究に伴う行為が創り出す波動が蓄積される場所です。
人間が生きていく過程で、何に対しても安心できないのは、私たちの安心感そのものが、物質界の外面的な物象に根ざしてしまっているからです。
過去にしがみつくことは、私たちの人生に悪い影響を与え続けます。
後ろを向いているために、常に自分の人生に注ぎ込んでいる恵みと導きに気づくことも感謝することもできず、ひとつひとつの瞬間がどれほど豊かなときであるかが見えないのです。
過去から自分を解き放ち、「いまここにある」という生き方を吸収することが、このチャクラの氣に自分を開く道です。
第7チャクラは、人間の生命力が入ってくるポイントです。
この生命力は大宇宙、神からやってきて、人間の気系へと永遠に流れ続け、身体、心、魂に滋養を与えます。

「キャロライン・メイス『7つのチャクラ』・『チャクラで生きる』サンマーク出版」より引用しています。

 

Crown Chakra クラウン・チャクラ

クラウン・チャクラの素晴らしさを言葉で表すことはできません。私が言おうとしていることをあなたが本当に実感するには、それを体験するしか方法がないのです。
そこには限界や境界が存在せず、物質的な実体を全く持たないにもかかわらず、一瞬のうちにすべてを包括します。存在とは、形になった意識です。

*ブラウ・チャクラとクラウン・チャクラ*
この二つに関しては、どちらがどの内分泌腺と関係しているかについていまだに議論の余地があります。解剖学的に言ってこの二つは脳の中で非常に密接に関連しているので、二つを一緒にして説明するのがよいと思われます。私に個人的に与えられる情報によれば下垂体(かすいたい)と視床下部(ししょうかぶ)と関係があるのがブラウ・チャクラで、松果体(しょうかたい)と関係しているのがクラウン・チャクラですが、その逆であるとする情報源もあり、その意見も尊重したいと思います。

関連器官
下垂体、視床下部、松果体。

機能
脳の一部である視床下部はホルモンを分泌し、それがこんどは下垂体から分泌されるホルモンの分泌を調整します。下垂体は内分泌腺全体を調整する役割があります。下垂体は前葉と後葉の二つの葉から成っています。前葉は内分泌系統のすべてを刺激するホルモンを分泌し、後葉は妊娠後期の子宮の収縮、及び母乳を分泌させる役割があります。
松果体の分泌するメラトニンは睡眠を促進し、動物の場合は季節による移動のパターンと冬眠を司ります。私たちの体内時計と毎日の生体リズムを制御しているようです。また、性欲、母性、そしてもしかしたら老化にも影響を持っているかもしれません。時差ボケにも関係があります。

機能不全
下垂体は内分泌系全体をある程度制御しているので、下垂体の機能不全は体中のほとんどすべての器官に影響し、その結果となる症状はここには挙げきれないほどです。松果体の機能不全は性行動に影響し、同時に睡眠に関する問題の原因となります。

 何十メートルという高さでそびえ立ち、今日でも私たちに畏怖の念を起こさせる古代エジプトの神王たちの石像は、その石に刻まれた服装がチャクラを守っています。チャクラはほとんどの古代文化の芸術や工芸品、また宗教芸術において見ることができますが、他のチャクラの表現が失われている場合でさえ、クラウン・チャクラの存在だけは、多くは光輪や後光の形を取って残っています。

 すでに見てきたように、私たちは誰もが普遍的真実に至る道を辿っており、ただその道をどこまで進んだか、どんな方向から真実に近づいているかが、それぞれに異なっているだけです。
 それはまるで、真実と知識のメッカに向かって巡礼者が集まっていくかのようです。

 ここクラウン・チャクラで私たちは、突如として人間の脳が持つ制限から解放され、日常から脱却して神と繋がることによって、真実の中に全身でどっぷりと浸かることができます。ここで初めて私たちは、私たちよりはるかに偉大な存在、と同時に私たちがその大切な一部である存在に身をゆだねます。そしてついに理解に至るのです。
 成長の過程がここまで来ると、私たちは再度、自分の命を、自分が一番大切に思うものに捧げることを求められます。
 それはたとえば愛であったり、平和、教えること、ヒーリング、自分の霊的成長、あるいは他の人の霊的成長であるかもしれません。

●チャクラの状態を知るための自己診断テスト

  • 自分にはヒーリングやチャネリング、あるいは他の何らかの神秘的な事柄に携わる使命がある、と感じる。
  • より悟りに近づき、すべてのものとの一体感を感じたい。
  • たとえ一瞬ではあっても、外的要因(たとえば麻薬や恋をしている状態など)に起因しない至福感、完全性、絶頂感を味わうことがある。
  • 物質的なことを通り越して、人生のすべてを学びのための素晴らしい機会である、と見ることができるようになりたい。
  • あらゆるものに対する愛で自分が満ち溢れているのを感じる。
  • 神、ユニバースなど、呼び方はどうあれ、大いなる力と直接繋がりたい、という願望がある。
  • 自分を傷つけた、あるいは虐待した人に、慈悲と許しを持ち、その人が自分に教えてくれたことに対して感謝さえすることができる。
  • 人生を、喜びと尽きることのない愛を持って眺めることができる。

以上の質問のほとんどにイエスと答えることができたならば、あなたは今生で学ぶべきことを学ぶ過程で受けた傷の大部分をすでに乗り越え、調和とバランスが取れた生き方に大きく近づいている、と言ってよいでしょう。ただしその状態には責任が伴います。それは、惜しみなく、ただし押し付けがましくない範囲で、あなたの気づきを他の人と分かち合い、旅路の途中にいる他の人たちの手本となり、そしてより深い悟りを目指し続けることです。

「ブレンダ・デーヴィス『チャクラ・ヒーリング』徳間書店」より引用しています。