第5チャクラ『意志の力』……個人の意志を捨て神なるものの意志に従うべし

位置
のど。

身体との関係
喉、甲状腺、気管、首の骨、口、歯と歯ぐき、食道、上皮小体、視床下部。

精神、感情面の問題
第5チャクラは、選択というものがもつ力の本質を学んでいくなかで起きるさまざまな感情面、知性面での葛藤と通じ合う。

すべての病気は第5チャクラと何らかのかたちでつながりをもつ。
選択は人生のあらゆる細部にまで存在するものであり、あらゆる病気についても同じことがいえるからだ。

身体の機能不全
慢性の喉の痛み、口唇性の潰瘍、歯ぐきの障害、一過性の下顎の関節の問題、脊柱側曲、咽頭炎、甲状腺障害。

象徴的な意味・ものの見方とのつながり
 意志力のチャクラの象徴する課題とは、意志が成熟する過程を進んでいくということだ。
 まわりにあるすべてのもの、すべての人間が自分を支配する力をもっているという同族意識的な視点から、自分の運命を支配できるのは自分だけだという視点、そして真の権威とは神の意志と方向性を同じくすることにあるという、最終的な視点へと進む過程だ。

第5チャクラの気が不足すると…
 意志力にかかわる恐れは、すべてのチャクラにそれぞれ独自のものが存在する。
 自分の人生を支配する力を持てないこと、選択の力を行使できないことを私たちは恐れている。はじめはまず自分の集団のなかで、それから個人的な関係、仕事上の関係においてそれを恐れるようになる。そして今度は自分自身に対して支配力のおよばなくなることを恐れる。
 薬物、お金、権力などに対して自分がコントロールのきかない状態になること、ほかの人の感情が自分の状態を左右してしまうことを恐れるのだ。そしてついに私たちは神の意志を恐れるようになる。
 意識を高めようと一生懸命努力している人間にとって、選択のもつ力を神の手に委ねることは最大の難関だといえる。

根源的な強さ
信ずる心、自分について知ること、個人としての権威。
何を決めるにしても、自分や人と約束したことはきちんと守れるという能力。

聖なる真理
 第5チャクラは、選択とその結果を司る中心であり、霊的なカルマの中心だ。
 私たちのあらゆる選択、あらゆる思いや気持ちは力をもつ行為であり、生物学的にも社会的にも、個人的にも、そして環境にも、地球全体に対して影響力をもつ。
 自分がどこに思いをはせようと自分もついて行くのであり、このために個人としての責任には、自分の気の影響力も含まれるのである。もしも自分の行動がもたらす気的な結果を見られるとしたら、私たちはいったいどんな選択をするだろうか?
 このときに必要な先見の明に対しては、「個人の意志を捨て、神なるものの意志に従うべし」という聖なる真理を守ることによってのみ近づくことができる。

 第5チャクラにある霊的な学びは、神なる存在の権威に信頼を寄せた人の意志による行動が、いちばんよい結果をつくり出すということを教えてくれる。高次のレベルの導きを受け入れることによっても、人間の思考やものの見方はよい方向に向かう。

 臨死体験をしたある女性は、自分の下す決定を、すべて生命全体に気の影響をもたらすものとして見るようになったという。

 臨死体験で彼女は、しばらくのあいだ、物質的生命と非物質的生命の中間の状態に置かれていた。
 そのとき彼女は、自分の人生で下した決定をすべて見直し、あらゆる選択が、自分自身、ほかの人間、そして生命全体にもたらした結果を目の当たりにした。
 いつどんなときも、高次の導きが彼女の意識のなかへ入ろうとしていたことも見せられた。
 1着のドレスであろうと職業であろうと、どんな選択でも、神なる存在が無視できるほど取るに足らない、というものはなかった。
 仮りにドレスを買ったのであれば、その「売買」が気の面でもたらす直接的な結果を彼女は見せられた。
その製作から流通にいたるまでの過程にかかわった人びとまで、すべてについてだ。
 いま彼女は、どんな小さなことでも、何かを決めるときは、高次の導きを求めることにしているという。

第5チャクラは人間の意志の力の中心で、ここから私たちは自分の真実を語ります。
人間の下す選択は、そのひとつ一つが変化を引き起こす力を持っています。
このチャクラの霊的な課題は、「意志の力を強めるとは、私たちの社会がふつう考えがちなように、自分の意志をどれだけ通せるかではなく、自分自身をどれだけコントロールできるかだと理解すること」にあります。
自分によいエネルギーが戻ってくるような思考へ、生命力を意識して向けなくてはなりません。
この法則は、病気に立ち向かっている時にはさらにその重要性を増します。
意志力にかかわる恐れは、全てのチャクラにそれぞれ独自のものが存在します。
自分の集団の中で、個人的な関係、仕事上の関係において自分の人生を支配する力を持てないこと、選択の力を行使できないことを私たちは恐れています。
そして今度は自分自身にたいして支配力が及ばなくなることを恐れます。
薬物、お金、権力などにたいして自分がコントロールの効かない状態になること、他の人の感情が自分の状態を左右してしまうことを恐れるのです。
私たちのあらゆる選択、思いや気持ちは力を持つ行為であり、生物学的にも社会的にも、個人的にも、環境にも、地域全体に対して影響力をもちます。
行動だけでなく、思考や信念がもたらす氣的な影響を理解すると、私たちは以前にも増して正直であらねばなりません。

「キャロライン・メイス『7つのチャクラ』・『チャクラで生きる』サンマーク出版」より引用しています。

 

Throat Chakra スロート・チャクラ

私たちは、ルート・チャクラが司る根本的な生存本能から始め、セイクラル・チャクラに進んで、セクシュアリティと自分以外の人に手を差し伸べる能力を身につけました。ソーラー・プレクサス・チャクラでは私たちの中にあるパワーについて学び、そしてハート・チャクラで無条件の愛に到達しました。ここから私たちは音とコミュニケーションの世界に突入します。
スロート・チャクラは、下位のチャクラが司る本能や感情と、もっと上のチャクラが司るヴィジョン、思考、知識、理解を結びつけてくれます。

関連器官
甲状腺と副甲状腺。

機能
甲状腺が新陳代謝に与える影響は、成長、体温調整、エネルギー生産、炭水化物と脂肪の代謝など、いくつかの種類があります。乳児ではまた知性の発達にも関係しています。
4つの副甲状腺はカルシウムの代謝に欠かせませんが、これは骨・歯の健康や心筋を含む筋肉の正しい機能に関係しています。副甲状腺はまた、ビタミンDの代謝にも必要ですし、腎臓、消化管にも作用します。

機能不全
甲状腺機能亢進症(甲状腺中毒症)の主な症状には、速脈、発汗、暑さへの不耐性、不眠症、興奮性、緊張、短気、体重減少、月経不順等があります。甲状腺機能低下症の主症状にはうつ病、体重増加、髪や肌の結晶粒粗大化、倦怠感、睡眠過剰(過剰に眠りたがる)、寒さへの不耐性、記憶力・集中力の低下などが挙げられます。
副甲状腺機能亢進症の主な症状は、頭痛、精神的混乱、過度の口乾(こうかん)と頻尿、腎臓結石、胆石、角膜の石灰化などがあり、副甲状腺機能低下症は骨、歯、爪の退行性変型や白内障が主な症状です。


 今までは感じるだけだったことを、スロート・チャクラは言葉で表現可能にしてくれます。この言葉による表現能力によって私たちは自分を外界に示します。スロート・チャクラを開いて自分独自の表現に言葉を与えることで、私たちは同時に私たちの声が届くすべての人たちを、私たち自身の世界に迎え入れます。
残念ながら、よく考えず不用意に口を開くことが、私たちにはあります。けれども口にされた言葉が持つ重さと責任を理解するにつれて、私たちはより注意深く言葉を選ぶようになります。なぜなら、一度空中に放たれた言葉は、決して取り消すことができないからです。

 けれどもコミュニケーションとは、話し言葉、書き言葉、放送された言葉といった、発せられた言葉がすべてではありません。コミュニケーションの環(わ)は、聞くこと、耳を傾けることによって初めて成立するのです。

 私たち一人一人が、経験と成長の過程に基づいた自分だけの真理を持っています。もちろん事実は大切ですが、スロート・チャクラが司る真理はそれよりはるかに重要なものです。それは誠実さ、深さ、パワーを伴った、ここまでの旅路で私たちが学んできたことすべてを統合したものです。そしてそれは、私たちが世界に向けて自分の真理を表現する中で、より高位のチャクラが司る洞察力、叡智、明瞭さ、理解によってさらに豊かなものになります。

 私たちの真理とはつまり、私たちのヴィジョン、夢、希望、気づき、思考を深め、心と頭が思うことを突き詰めていった結果を含んでいます。自分が最も誠実になれるものであり、それは他の誰の真理とも違っているかもしれません。自分自身に誠実に行動することは、他の誰とも違う価値基準や態度を持つことを、私たちに求めるかもしれません。それでいいのです。なぜなら、一度自分の真理を知ってしまった人は、その真理に従った内面の行動基準にしたがわなければ、自分の誠実さを脅かす怖れがあるからです。自分自身の真理に沿わない行動をとれば、その代償は後悔、悲しみ、喪失感、恥、そして、自分の内面の叡智にふさわしい行動を取れなかった、という苦悩です。

 スロート・チャクラは私たちが自分の真理に中実であること、他人の意見がどうであれ、それを守る勇気を持つことを望みます。ただし忘れてはならないのは、真理を常に最新のものにしておくことです。数年前、いえ、昨日、あるいは5分前に真理だったことが、新しい経験、事実、新しい感情によって、今この瞬間の真理ではなくなる可能性もあります。

 スロート・チャクラがブロックされていたり活発に機能していなかったりすると、肉体的には咽頭炎(いんとうえん)、風邪、体腺の腫れ、首の痛み、歯の問題などが繰り返し起こります。ブロックされていると創造性が阻害されます。そしてそれはしばしば、自分が相応しい居場所を求める果てしのない探究を強いることになります。

チャクラの状態を知るための自己診断テスト

  • 聴覚や発話機能に問題がある。
  • よく誤解される、あるいは自分の言いたいことを言うのに困難を感じる。
  • 自分の進むべき道、キャリア、天職を見つけられない。
  • 甲状腺、喉、耳、首に問題がある。
  • 15、6歳から20、21歳の間に悲嘆やトラウマを味わった。
  • 自分の創造性は抑え込まれている、あるいは自分は創造的な人間ではないと思う。
  • 身体の機能や生活の中でリズムを持つもの――たとえば呼吸、心臓の鼓動、月経など――に問題がある、あるいは音楽を聴いたり踊りながらリズムが取れない。
  • 他の人の意見に注意深く耳を傾けることも含め、コミュニケーション全般に困難が伴う。

スロート・チャクラが改善されると、コミュニケーションだけでなく、創造性、天職も明快になります。答えのほとんどがイエスだったとしたら、あなたはスロート・チャクラに問題があるでしょう。

「ブレンダ・デーヴィス『チャクラ・ヒーリング』徳間書店」より引用しています。