第4チャクラ『感情の力』……愛は神なる力 |
位置 身体との関係 精神、感情面の問題 |
子供のころ、私たちは自分の状況に対し、さまざまな感情をもって反応する。
愛、慈しみ、自信、希望、絶望、憎しみ、うらやみ、そして恐れなどだ。
大人になると、しっかりとした意識と慈しみの心をもって行動できるような、安定した内面の感情の状態をつくり出すことが課題となる。
身体の機能不全
充血性の心臓疾患、心筋梗塞、心臓肥大、喘息、アレルギー、肺ガン、気管支炎、背中・肩の痛み、乳ガン。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
ほかのどのチャクラよりも、第4チャクラは、「自分の手を放し、神(宇宙の神秘)にすべてをまかせる」ことができるかどうかを決定する。
その気を使うと、私たちは感情面での難題を、神なる計画の一部として受け入れることができる。その計画の意図とは、私たちの意識の進化である。
感情的な痛みを手放し、過去の出来事がなぜあのように起きたのかを追求しないようになると、私たちは安らぎの状態に到達できる。しかし、この内面の安らぎを達成するには、許しの気を体現し、人間が勝手に決める、より低次元の正義の意識を手放さなければならない。
第4チャクラに隠された課題は、第3チャクラと似てはいるが、霊的に見てさらに高度なものだ。 第3チャクラの焦点が、物質界との関係のなかでの自分についての気持ちであるのに対し、第4チャクラは私たちの内面世界についての気持ちに焦点を当てる。
自分の思考、アイデア、ものの見方やひらめきに対する気持ち、あるいは、自分の感情的なニーズにどれほどの注意を払うか、といったようなことだ。ここでの決意のレベルが、人と健全な関係をもつのに、最も重要な要素となる。
第4チャクラの気が不足すると…
さびしさ、決断、そして「心のままに進む」ことへの恐れ。自分を感情的に守りきれないのでは、という恐れ。感情的な弱さ、裏切りへの恐れ。
第4チャクラの気がなくなると、嫉妬や反感、怒り、憎しみ、そして人や自分を許せないなどの状態がもたらされる。
根源的な強さ
愛、許しの心、慈悲、献身、ひらめき、希望、信頼、そして自分や人を癒す力。
聖なる真理
第4チャクラが人間の気系の中心なのは、「愛は神なる力」であるからだ。
一般に知性や「理性的なエネルギー」のほうが感情の気よりも優れているものと考えられているが、人間の身体と霊を動かしているのは感情のエネルギーだ。そのなかでも、最も純粋なかたちの愛……無条件の愛……は、神なる存在の本質であり、私たちを許し、祈りに応える無限の力を有している。
私たちの心は、美と慈しみ、許し、そして愛を表現するようにできているのだ。これに反して行動することは、私たちの霊的な本質にそむくことなのである。
私たちは、愛を自由自在に表現できる人間として生まれてくるのではなく、一生をかけてそれを学んでいく。
愛のエネルギーとは、純粋な力そのものだ。
私たちは、愛にどうしようもなくひかれると同時に、萎縮してしまう。愛に突き動かされ、操られ、ひらめきを受け、癒され、そしてめちゃくちゃにもされるのだ。
愛は、身体、霊体の両方を動かす燃料なのである。人生で出会う困難は、それぞれが愛のある一面についてのレッスンだ。この困難にどういう態度でのぞんだかは、私たちの細胞組織に記憶される。
人生の選択の結果が、身体に現れるという人生を私たちは生きているのである。
人体の「心の中心(ハート・センター)」は、愛、優しさ、嫉妬、怒り、そして憎悪など全ての感情の発する場所です。 |
「キャロライン・メイス『7つのチャクラ』・『チャクラで生きる』サンマーク出版」より引用しています。
The Heart Chakra ハート・チャクラ |
ハート・チャクラは、その力強いヒーリング・エネルギーを、体の隅々にまで発散させるだけでなく、宇宙全体に放ちます。このチャクラ一つに、それなしでは人間としての私たちがほんの数分で死んでしまう機能、すなわち心臓の鼓動と、命を支える呼吸が存在しています。
関連器官
胸腺(きょうせん)。
機能
これはまだ完全にその仕組みが解明されていませんが、胸腺には胎児の成長と身体の免疫反応、特にT細胞の生成に重要な役割を果たします。
機能不全
これも完全には理解されていません(あるいは私が完全に理解できないだけかもしれません!)が、自己免疫不全による病症――現在最もよく知られるのはエイズですが――は胸腺の影響を受けます。一部の癌も同様です。成人になると胸腺は委縮しますが、それは普通思春期の頃から、明らかにその時期に分泌が増える性ホルモンに反応して始まります。胸腺は妊娠中にさらに退化し、一生退化を続けます。
空気、つまり私たちの最も基本的なニーズである呼吸がこのチャクラの構成要素です。実際、呼吸はあまりにも基本的なものであり、呼吸ができなくなるようなことがない限り、私たちはそれを滅多に意識しません。けれども呼吸は、自律性でありながらまた同時に自分で制御可能な数少ない身体機能の一つであり、深さ、速さ、リズムをかえることで容易にコントロールができます。自律訓練法を使えば、私たちは訓練によって、自律神経が司る身体機能のほとんどを変化させることができるようになるのです。
呼吸と感情には際立った関係があります。不安、怖れ、怒りなどを感じているとき私たちの呼吸は速く、深くなり(過換気)、何かにショックを受ければ、呼吸が止まったかのように感じることがあります。呼吸に意識を集中しゆっくりと呼吸を数えるだけで、ほんの数分のうちに、血圧を下げたり、動悸を安定させ、不安な気持ちを鎮めて心を落ち着かせる効果があります。
愛は私たちを高め、豊かにし、美しく、賢くします。すべてを許し、対立を消し去り、傷を癒します。最も意味深い関係を人と築き、結ばれることができるのも愛があればこそですし、愛は扉を開き、海をも越えるのです。
ハート・チャクラが要求するように愛することができるようになるために、私たちはまず何をしなければならないのでしょうか?自分をあるがままに受け入れ、それに満足できなければ、誰かを本当に愛することはできません。
中には「自分を受け入れる」という概念を、受け入れられない人がいます。あるがままの自分を受け入れてしまったらそれっきりで、進歩の余地がないではないか、と思うのです。事実は全くその逆です。自分を受け入れることは、成長と発展のための跳躍台になってくれます。
自分を受け入れることは、自己満足でも傲慢でもありません。私は自分が完璧でもう変化の必要がないとは思いませんが、同時に、今この瞬間私はこういう人間で、そしてそれでいいのだ、と心から言えることが必要なのです。それによって私は自分自身に対して、思いやりと、必死で学ぼうともがく子供を見守るときの優しさを、持つことができるのです。
ここでようやく無条件の自己愛への扉が開き、それによって、変化の可能性と現実性を認めることができるようになります。今この瞬間、自分の成長の旅路のどこに自分がいるのかを無条件に受け入れなければ、自分以外の人を無条件に受け入れることもまたできません。愛する、とは、相手の成長、学び、霊的目覚めを手助けすることに他なりません。ただし、相手を受け入れ、尊重するからといって、必ずしもその人と人生を共にしていくとは限りません。ときには、どうしても上手くいかない状況に、これ以上お互いが傷つかないよう別れるのがお互いのためだ、ということを受け入れることこそが、恋愛関係におけるもっとも愛情にあふれた行動であることもあるのです。
自分の成長を自ら止めて変化しないように努め、それによって、私たちに変化しないでほしいと願う自分以外の誰かのニーズを一時的に満足させられたとしても、いずれそれは怒りを生み、その結果二人の間にあった感情を殺すことになります。
本物の愛は、決して私たちを縛ったり私たちが成長を止めることを望んだりはしません。
●チャクラの状態を知るための自己診断テスト
以上の質問に対する答えのほとんどがイエスだったとしたら、あなたはハート・チャクラに問題があります。他のチャクラの場合、問題はチャクラが詰まっているということが多いのですが、ハート・チャクラの場合は逆に開きっぱなしになっていて、周りで起こるあらゆることに影響されてしまう、という可能性も同等にあります。 ヒーラーや、人を助ける立場の仕事に就いている人の多くがこの問題を抱えています。燃え尽き症候群はこれが原因です。必要なときにはチャクラを閉じることができるということは、チャクラを開いてエネルギーが自由に通れるようにしておくのと同じくらい重要なことです。 |
「ブレンダ・デーヴィス『チャクラ・ヒーリング』徳間書店」より引用しています。