第2チャクラ『人間関係の力』……互いを尊重すべし |
位置 身体との関係 精神、感情面の問題 |
まわりの人間、権力、あるいはお金といったような、私たちが外面的な生活をコントロールするために執着するものは、このチャクラを通して私たちの気場、身体とつながる。
この気の中心点から発生する病気は、コントロールを失うことに対する恐れによって引き起こされる。
前立腺あるいは卵巣のガン、慢性の腰痛や骨盤の痛み、それに関節炎などは、よく見られる健康上の問題だ。
ほてり、うつ状態などの更年期障害は、第2チャクラの気の機能障害である。
腺腫は、生まれる機会を与えられなかった第2チャクラの創造的なエネルギーや、行き詰まった仕事や人間関係に向けられてしまった生命の気から来る結果といえる。
身体の機能不全
慢性の腰痛、座骨神経痛、産婦人科系の問題、骨盤の痛み、性能力、尿器系の問題。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
このチャクラの気は、個人としてのアイデンティティをもつこと、そして自分を守るために外部との心理的な境界線を作り出すことを可能にしてくれる。
外部の世界やそこにある肉体的な誘惑(セックス、お金、中毒物質、あるいは他の人びと)との関係において、私たちは自分がどれほどの強さで生きていけるのか常に評価し続けていく。
その過程で身体が健康であれば、そこに宿る自我の第2チャクラの気が、自分の価値について交渉したり、「自分を売る」ことなしに世界と関わっていける状態に、私たちを保ってくれるはたらきをする。
第2チャクラの気が不足すると…
コントロールを失うという恐れ、あるいは、さまざまな出来事や状況のせいで、ほかの人間に支配されるという恐怖(中毒、強姦、裏切り、性的不能、金銭的なロス、私生活で最も大切なパートナーに見捨てられる、あるいは職業上の仲間たちに見捨てられることなど)。また、肉体的な力を失うことへの恐れ。
根源的な強さ
金銭的にも物理的にも自分自身の力で生き延び、自分を守っていける能力とスタミナ。
「戦うか、逃げるか」の本能。あえて危険を冒せる力。
家族、パートナー、財産、職業、あるいは金銭などの喪失から立ち直る回復力。
反抗する力、人生をやり直す力。個人の生活、あるいは仕事の上での決断を下す力と才能。
聖なる真理
第2チャクラに内在する聖なる真理は「互いを尊重すべし」というものだ。
この真理はお互いのかかわり、そしてすべての生命とのかかわりに当てはめられる。
霊的な観点から見ると、気軽なものから、最も親密なものまで、私たちが形成する人間関係は、すべて意識を高めるという目的を果たす。
中には苦しみをともなう関係も必要だ。
なぜなら自分について学び、自分のもつ限界にきちんと直面するということは、必ずしも自ら喜んでする、というたぐいのものではないからだ。
霊的な意味で、それを学ぶ状況に出会うよう「はめられる」必要がある場合が多いのである。
第2チャクラの物理的なエネルギーは、すべての人間関係は根本的に霊的なメッセンジャーである、ということを象徴している。
それは、自分のもつ強みや弱味についての気づきを自分の人生に(そして相手の人生にも)、もたらすはたらきをするのである。
家庭、仕事、住んでいる地域での関係から政治活動にいたるまで、すべての人間関係は霊的な価値をもつ。第2チャクラのエネルギーは、人間としての成長を助けてくれるのだ。
誰が、そして何が自分にとって価値があるかをすぐに判断したがる衝動を捨て、相手を敬うことや、自分に与えられた課題に対して意識を向ければ、その関係の象徴的な価値が見つけやすくなる。
第2チャクラの気は、本質的な二面性を抱えている。前章で述べた同族の精神に代表される、第1チャクラの一体化された気は、第2チャクラで対極に分かれる。この分割された力には多くの名前が与えられてきた。陰と陽、アニマとアニムス、男性と女性、太陽と月などだ。
これらの対極に隠された意味を理解することは、第2チャクラに関係した問題に対処していくのに重要な鍵をもつ。
第2チャクラの二面的なエネルギーには、自分を知るために役立つ人間関係を、確実に「引き寄せて来る」力がある。
「類は友を呼ぶ」とか、「学ぶ者が準備ができた時に、教師が現れる」といったようなよく知られた言いまわしは、会うべき人にいつ、どこで会うのかを決めている「裏で糸を引く」力があり、必ず適切な時にその出会いが起こるようになっていることを認めているのだ。
第二チャクラには、これを意識してほかの人間と関わるという霊的な課題がある。自分の成長を支えてくれる人々とつながり、その障害になるような関係は手放さなくてはならない。
物理学は、この第2チャクラのエネルギーを、因果律(すべての力には、それと同等の反作用がある)、そして磁力の法則(反対の磁極をもつ物体どうしは引き寄せあう)として認識している。
人間関係にこれを当てはめてみよう。
私たちは、ある特定パターンの気(エネルギー)を出していて、ある面で自分と対極にあるような人々を呼び寄せるが、その人たちは、必ず何かを教えるためにやって来る。何の脈絡もなく、ただバラバラに起きることは何一つないのだ。これまで形成した人間関係も、すべてそれが起こる前に、私たちは自らが出す気によって扉を開いていたのである。
この事実があるからこそ、第2チャクラの二面性について学ぶことは、すばらしい果実をもたらしてくれる。つまり第2チャクラの気は、それを意識するようになればなるほど、うまく使えるようになるということだ。
このエネルギーの焦点は、集団から1対1の関係のコントロールへと移ります。 |
「キャロライン・メイス『7つのチャクラ』・『チャクラで生きる』サンマーク出版」より引用しています。
Sacral Chakra セイクラル・チャクラ |
ルート・チャクラが基本的に生存、安定、グラウンディングを司っているのに対し、セイクラル・チャクラが司るのは動き、柔軟性、そして流れです。
関連器官
女性では卵巣、男性では睾丸とリンパ系。
機能
卵巣と精巣(性腺)は、思春期、受胎能力、月経、妊娠、閉経、性欲と密接に関連するホルモンを分泌します。
リンパ系は内分泌器官ではありませんが、このチャクラとの関連が非常に深いためここで言及しておきましょう。その機能には、リンパ液、バクテリアなどの感染性因子、癌細胞などの細胞の輸送が含まれます。体中に散らばるリンパ腺は感染すると腫れ上がり、病因が体全体に広がるのを防ぐダム、水門の役割を果たします。体の防衛システムの重要な一部です。
機能不全
生殖腺に問題があると、先述した機能すべてに問題を生じる他、骨端(本来思春期を過ぎると骨の成長を止める骨の成長板)の閉鎖が困難だったり、骨粗鬆症の原因となります。
リンパ系の機能不全は体の抵抗力を弱め、感染症を頻発し、リンパ腺の腫れやむくみの原因となります。
ルート・チャクラで人間関係に立ち向かうに十分な内面の安定、強さ、そして安心感を得たあと、これからは自分という枠を超えて大きくなり、成長し、動き、他の人に向かって流れ出し、親しく心を通い合わせることができます。外に目を向けて世界と私たちの関係を見つめ、有人や恋人といったパーソナルな関係の中で、家族の中で、社会生活の中で、そしてもっと広い意味で地球家族の一員としてそれを楽しむことができるのです。
セックスと種の保存を確実にしているのはルート・チャクラの本能ですが、性的な親密さを感じ始めるのはこのセイクラル・チャクラです。ここで初めて創造性が刺激され、自分の変容が始まるのです。創造性が発展するのはスロート・チャクラですが、セイクラル・チャクラでそれが解放されなければ、この次のソーラー・プレクサス・チャクラを最大限に生かして私たちのポテンシャルを発揮することはできません。
ここで強調されるのは流れです。意識をこの概念に集中させると、穏やかなエネルギーの流れがあなたの内側に湧き上がるのを感じるはずです。あなたの創造性の最初の閃(ひらめ)きであるこのエネルギーの流れは、より高いところのチャクラを刺激し、行動を起こさせます。
行動、理論、組織、野心、意欲、その他様々なものを私たちの内面で司っている男性性は、左脳が支配しています。言語能力、創造性、音楽や美術などの非構造的な才能は、右脳が支配する女性性が持つ機能です。セイクラル・チャクラの発達は、私たちの内面の男性性(行動)と、女性性(慈しみ)のバランスを培います。
●チャクラの状態を知るための自己診断テスト
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「ブレンダ・デーヴィス『チャクラ・ヒーリング』徳間書店」より引用しています。