第1チャクラ『同族・集団の力』……すべてはひとつなり

位置
脊髄の低部(尾骨の部分)。

身体との関係
身体の構造部分、背骨の底部、脊髄、直腸、脚、骨、足、免疫系。

精神、感情面の問題
第1チャクラは、感情的、精神的な健康の基盤である。
感情的な安定は、同族の単位のひとつである家族、それに初期の社会的な環境に根ざしている。

さまざまな精神病、たとえば多重人格、異常執着、衝動的な行動などの障害や、うつ病、アルコール中毒などの自己破壊行動といったものは、家族の機能不全から発生している。

身体の機能不全
慢性の腰痛、座骨神経痛、直腸腫瘍・ガン、うつ病、免疫系の疾患。

象徴的な意味・ものの見方とのつながり
第1チャクラのエネルギーには、論理や秩序、あるいは構造を必要とするという傾向がある。
このエネルギーは、時空間において私たちの案内役となり、五感とのつながりを確立するはたらきをする。
子供のころ私たちは、五感を通して物質界について学ぶ。
しかし、第1チャクラは、私たちの人生を象徴的に解釈することはあまり得意ではない。
五感はまさに見た通りの知覚しか与えてくれず、ものごと全般を額面どおりに受け取ってしまいがちだ。

第1チャクラの気が不足すると…
肉体的な生存に関する恐れ。集団から見捨てられることや、物理的な秩序の喪失に対する恐れ。
・自分はひとりでやっていけないのではないか…
・家族や会社に見捨てられるのではないか…
・今まで手に入れてきたものが、いっさいなくなってしまうのではないか…

根源的な強さ
同族・家族のアイデンティティ、絆。
同族としての道徳観。 同族同士の支え、また集団に対する忠誠心。
これは物質界とのつながりと、安心感を与えてくれる。

聖なる真理
「すべてはひとつなり」。これが第一チャクラが内包する聖なる真理だ。
私たちは、同族あるいは集団での行動を体験することによって、この真理を学び創造力を探っていく。
そこには、私たちがすべての生命とつながっていて、自分のあらゆる選択、あらゆる信念は、すべて生命全体に影響を及ぼすというメッセージがある。
この真理が、霊的な発達や身体の健康に影響するものとして物質界に現われてくるかたちとしては、次のようなものが挙げられる。
名誉、忠誠心、正義、それに家族や集団の絆、地にしっかりと足をつけていること、霊的な基盤の必要性、そして生存のために物理的な力を使う能力などだ。

このエネルギーの中心点には、血縁のある家族、それに成長の初期段階の社会的環境に一番強く結びついた信念や行動のパターンがあります。
宗教や民族、文化、社会から、あるいは企業、政治、家族などの習慣なども、「集団の思考の形」が第1チャクラの特徴です。
信念や行動パターンなどを通じて、集団を構成する人間に、「集団を支配すること」「集団の中で権威を持つ人物に支配をゆだねる」ことを教えます。

霊的なレベルでの課題とは、「物質的な世界とどう折り合いをつけるか」ということです。
家族や他の集団とのふれあいを通じて、他人と信念を共有することによって私たちは力について学びます。
また、その集団とそのエネルギーから隔絶されることが、いかに苦痛に満ちた体験であるかも学ぶのです。
集団としての体験は「氣的」に私たちをつないでいて、集団の中ではみんな同じような考え方をします。
例えば「人類はみな兄弟である」という高等な考えから「13という数字は縁起が悪い」という迷信的な考えまで、集団はその信念を共有するのです。
集団は安心感を与えてくれると同時に、個人の意志を許さず、「みんなと同じである」ことを強要する危険もはらんでいます。そこから脱して個人の成長に向かい、第2チャクラへと進みます。

「キャロライン・メイス『7つのチャクラ』・『チャクラで生きる』サンマーク出版」より引用しています。

 

Root Chakra ルート・チャクラ

安定と健康の基礎となる土台――ルート・チャクラの働きは大地と大地の恵みそして本能を司ります。

関連器官
副腎。

機能
骨髄と皮質の二つ。骨髄は、心臓、血管、肺、筋肉に対し、逃走・闘争反応と呼ばれる形で直接働きかけるアドレナリンを分泌します。皮質は肉体と感情のエネルギーレベルのバランスを調整、またショックやストレスへの対応に欠くことのできないステロイドを分泌します。

機能不全
働きが弱すぎるとアジソン病や低アルドステロン症を発症し、強すぎるとクッシング病、高アルドステロン症や性ホルモン分泌過多の原因となります。後者は生殖器官の未発達や、乳房の発達、体格の変化、体毛の発育といった思春期における第二次成長の発現に影響し、また月経や生殖機能に問題を起こします。

 この人にはなぜこんなに存在感があるのだろう、と不思議に思ったことはありませんか?このカリスマ性はなぜなんだろう? 一体なぜ、どんな状況に置かれてもいつも楽天的でいられるんだろう? 自信喪失のクライシスを味わうことなどほとんどなく、自分に自信を持っていられるのはなぜだろう? 必要なものは手に入り、不足を感じることが滅多にない人、いつも必ず何かに助けられる人が確かにいます。
 こんな人たちは、運がいいのでしょうか? 生まれ持った星のせいでしょうか? 性格でしょうか?そうかもしれません。でもその後ろには、こんな事実があります。そういう人は、地にどっしりと足をつけ、しっかりした基盤を持ち、母親や育ててくれた人との間に深い絆があり、そして自分自身の肉体についてきちんと把握している、ということです。実にそういう人たちは、健康でバランスがよく、高速度で回転する、滞りのないルート・チャクラを持っている、ということなのです。 
  ルート・チャクラをいたわり慈しむことに時間と努力を惜しまなければ、安定性、安心感、帰属意識、そして自信に大きくプラスになって戻ってきます。

 この第一のチャクラが持つ強く逞しいエネルギーに欠けていると、私たちの霊的な上昇は遮られてしまいます。その上、本当の意味での満足感や、肉体的、感情的、あるいは霊的な健康も手にすることは出来ません。生きていく上で必要な様々な試練に耐えることはもちろん、生きていることに喜びを感じることさえ難しいでしょう。ルート・チャクラが弱っていたり閉じてしまったりしていれば、私たちは迷子になったような、地に足がついていない感じがします。まるで風の中の木の葉のように、何の意図も持たず、何の値打も目標もなく彷徨い、自分に自信を持つことができないのです。

 つまりこれはサバイバル・ゲームです。ルート・チャクラは、何があっても私たちを生かしておこうとします。食欲、睡眠欲、性欲、自己防衛、種の保存といった、私たちが持つ基本的な本能を司るのがルートチャクラなのです。ルート・チャクラは、私たちが生まれてきた目的を達成するまで私たちを生かしておくためにあります。危険にさらされたときに私たちが我が身を守るために本能的にする「戦うか、逃げるか」の判断にも関係しています。

 心の安らぎと霊性を追い求める人の多くは、精神的であるためには物質的なことに興味を持つべきではないと信じ、物質的なもの、現実的なものを切り捨てようとしますが、それはとんでもない間違いです。もちろん物質的なものを神のごとく崇拝するのは不健全ですが、私たちは物質界に依存し、肉体を持ち、食べ物、住居、衣服その他、生活に必要なものはいろいろあります。私たちはそれらを持っていて然(しか)るべきですし、またそれを楽しんでいいはずです。
 私たちは霊的な存在であり、この惑星に滞在している間、人間でいることにベストを尽くしているのです。

 どんなときにも、私たちは人間という肉体を持った霊的存在であり、地に足をつけている必要性があることを忘れてはなりません。
 霊的な成長のための努力を始める人の中にはこのことを忘れてしまう人がたくさんいます。そういう人は下位のチャクラから切り離されてしまうため、どこかフワフワと上の空な雰囲気を漂わせています。その結果、本人がルート・チャクラがくれる安定性を欠き、無防備で傷つきやすいだけでなく、ヒーリングや代替医療の発展全体についても気づかないうちに害になっているのです。
 どこか高いところの次元で漂っているような人には気をつけてください。霊的に本当に開かれた人はとても人間的で、普通でない形で「普通」であるものです。

チャクラの状態を知るための自己診断テスト

  • 自分はどこにも帰属しておらず、どこへいっても孤独だ、と感じる、または感じたことがある。
  • 例えば、酒、麻薬、幽体離脱、自殺などの手段で自分の人生から逃げ出したいと感じる。
  • 人生がどうでもよく感じられ、死にたい、と思うことがある。
  • セックスに幻滅している、(肉体的な疾病が原因でなく)インポテンツである、あるいはオーガズムが得られない。
  • 受胎から3~5歳までの間にトラウマ、悲嘆、困難を味わった。
  • 何かが不安で、その気持ちを他のこと――例えば不要なものを次から次へと買ったり、逆にお金を使うことを拒否したり――で補おうとしている。
  • エネルギーが低く、力が出ない、疲れている、気分が悪いと感じることが多い。
  • 足に問題がある、あるいは痔、慢性便秘に苦しんでいる。
以上の質問の答えのほとんどがイエスであるとしたら、あなたはルート・チャクラに何か問題があるかもしれません。

「ブレンダ・デーヴィス『チャクラ・ヒーリング』徳間書店」より引用しています。