チャクラは、回転する光の輪のように見えます。
健康なチャクラは時計回りに回転し、ユニバーサル・エネルギー・フィールドからエネルギーを吸い込んで、絶えず私たちの全体を活性化しています。それぞれのチャクラは異なった速度で回転するので、それぞれが違った波長の色を発し、それが違った色に見えます。

チャクラは必ず下から上へと番号をふりますが、教える人によって呼び方が違い、混乱を招くことがあります。チャクラは場所の名前で呼ばれたり、機能で呼ばれたりしています。

「キャロライン・メイス『7つのチャクラ』・『チャクラで生きる』サンマーク出版」より引用しています。

チャクラ1……ルート・チャクラ
背骨の基部、尾骨と骨盤の間に位置し、赤い色をしています。
チャクラ2……セイクラル・チャクラ
へその下の中央線上にあります。色はオレンジです。
チャクラ3……ソーラー・プレクサス・チャクラ
胃の上、中央線上かやや左寄りのところにあります。色は黄色です。
チャクラ4……ハート・チャクラ
これより前の3つのチャクラが肉体と感情に関係しているのに対し、ここから私たちは霊性に近づき始めるため、ハート・チャクラはチャクラの移行点とも呼ばれます。エメラルド・グリーンをしています。
チャクラ5……スロート・チャクラ
喉にあるチャクラで、色は青、あるいはターコイズです。
チャクラ6……ブラウ・チャクラ
これを第三の目と呼ぶ人がいますが、これは間違いです。色は紫または濃紺です。
チャクラ7……クラウン・チャクラ
頭のてっぺんにあります。色は白、紫、金色です。

マイナー・チャクラは次の場所にあります。
●両耳の前部
●左右の乳房の上
●両手のひら
●両足の裏
●左右の目の後ろ
●卵巣の上、あるいは睾丸の上
●左右の膝の後ろ

この他にもマイナー・チャクラには、胃を司るものと胸腺を司るもの、スロート・チャクラの下に一つ、胸骨の上の左右の鎖骨の真ん中あたり、ソーラー・プレクサス・チャクラと同じ場所にもう一つ、そして脾臓(ひぞう)にも二つあります。もっと小さなものは主に関節のあるところ、基本的に指圧のポイントにあります。

セイクラル・チャクラ、ソーラー・プレクサス・チャクラ、ハート・チャクラ、スロート・チャクラ、そしてブラウ・チャクラは、身体の前と後ろの両方にありますが、たいてい後ろのもののほうがわずかに高い位 置にあります。
前後のチャクラは身体の中央、脊椎の位置で繋がっており、前から後ろへ、後ろから前へとエネルギーが自由に流れている状態が理想です。クラウン・チャクラとルート・チャクラは、他のチャクラの中央を貫く縦軸を形成し、頭の上と、脊髄の基部から足の間で地面に向かって伸びる漏斗(ろうと)状のエネルギーの渦をつくります。
エネルギーは両方向から流れ込みます。ルート・チャクラは大地からのエネルギーを取り入れ、避雷針が電気を地面に流すのと同じように私たちの霊的エネルギーと地球とを結びます。一方クラウン・チャクラはエネルギーを上から取り込み、高次の霊的エネルギーと私たちを直接結ぶアクセス・ポイントとなります。クラウン・チャクラとルート・チャクラの間を流れるエネルギーの通り道はパワーの縦の流れとか経路(けいろ)などと呼ばれます。

チャクラがきちんと機能していない状態を指すのによく使われる言葉がブロックですが、それにはいろいろな症状があります。チャクラの回転が遅すぎる場合、回転の方向が間違っている場合、ほとんど静止している場合(「沈黙している」ということもあります)、バランスが狂っている場合、また実際に損傷を受けている場合などです。また、活発すぎたり壊れやすかったりして、自分の意思で穏やかに閉じたり開いたりできない場合もあります。

チャクラが「開いた」状態のとき、私たちは否応なく、エネルギーとそれに伴ってそのチャクラを流れる心理的な要因と、向き合うことになります。流れるエネルギーが多ければ多いほど健康である、というのはある程度事実ですが、とはいえ、ときには私たちが向き合わなければならないエネルギーの流れが、心理的、感情的な苦痛を伴うこともあります。そもそも私たちがチャクラを閉じたり(ただし完全に閉じることは決してないのですが)「ブロック」したりするのはこれが原因なのです。

ブロックはただ偶然にそこにあるのではありません。それはあなた自身が、その時には処理できなかったものから自分を守るためにデザインし、作り出したものなのです。けれどもその多くはやがてあなたの現状にはそぐわなくなり、あなたの成長を阻むことになります。

ブロックを取り除くのは年末の大掃除に似ています。自分がしまい込んできたものを全部取り出して眺め、要らないものを捨てるのです。その過程でとても美しいものを再発見し、もう一度見えるところに置きたいと思うかも知れません。でもそれにはまず、埃(ほこり)を払い、磨き、幾重にも重なった汚れの膜を取り除かなくてはなりません。チャクラをきれいにする作業もそれと同じようなものです。

何が原因であっても、あなたのエネルギーの流れの全体が一つの障害によって影響されます。チャクラはみな密接に関連しあっているので、どれか一つにブロックがあれば他のチャクラの機能に影響を与え、肉体的、心理的、霊的な問題を引き起こします。
例えば私が二番目のチャクラにブロックを持っていると、三番目、四番目、五番目、六番目、七番目のチャクラには最適な流れに充分なエネルギーは届きません。それぞれのチャクラは独立して機能しますが、最大の効率をあげるためには、各チャクラの間の連携は欠かせないのです。

つらすぎて対処できないことがあると、私たちはエネルギー・ブロックを作り出します。エネルギー・ブロックには、心理的な防御機構に対応した様々な種類があり、それぞれに異なった機能を持っています。たとえば……
●感情の抑圧/鬱状態や絶望感に陥りやすい(ハート・チャクラのブロックが一般的)。
●表面化すると危険と思われる怒りの抑圧(ソーラー・プレクサス・チャクラのブロックが一般的)。
●感情の凍結/緊張を生み、受けるかもしれない攻撃に対して防衛的になりやすい(ハート・チャクラのブロックが一般的)。
●エネルギーの枯渇と能力の放棄/無力で第三者の助けを必要とする状態に自分を置くことで、自分が自分に対して持つ責任を受け入れる必要から身を守る(ソーラー・プレクサス・チャクラまたはセイクラル・チャクラ、あるいはその両方)。
●否認・否定/怖れから来ることが多い。表面上は何の問題もないかのように振る舞うが、内面は非常に混沌としており、どんなことをしてでもその混乱に直面することを避けなければ、神経衰弱に陥りかねない(どのチャクラのブロックによっても起こり得る)。

多くの人はこうしたブロックを組み合わせて使っており、また状況に合わせてブロックからブロックへと移動します。私たちは誰でも、そのとき自分が対処できることとできないことを感じ取り、それに合わせてエネルギーの流れをコントロールするために、ときとしてブロックを使うのです。場合によっては、一時的なブロックはとても有用なツールになります。

「ブレンダ・デーヴィス『チャクラ・ヒーリング』徳間書店」より引用しています。