「つく」と「ひく」

よく耳にすることもあるかと思いますが、
「あの人最近ツイてんのよねー。」
なんて、言葉。
カタギの世界ではいい意味のこの言葉ですが、
ナース業界では、あんまりいい意味ではありません。
なぜなら、「つく」というのは、たいていは急患が入って来たり、
患者さんの急変があったりすることが続くことを指すからです。
(ちなみに、これは医師にも使われます。)
「つく」ペースには、波があるのが普通ですが、中にはほぼ年中無休でつきまくっている人がいます。
・・・御苦労様としか言い様がありませんね。
本当に不思議なもので、毎回患者状態が落ち着いている人もいれば、
毎回何かのイベントごとがある人もいるわけです。
患者さんの胸が苦しくなってみたり、倒れてみたり、意識がなくなってみたり、致命的な不整脈が起きてみたり。
そして、続くんですよね。
不思議なことに。

そして、続くといえば、「ひく」。
(この現象についてはそれぞれの現場で呼び方が違うかも知れませんが。)
次々と患者さんがなくなっていくことを、私の周りではそう呼んでいます。
引っ張って、連れていくようだからでしょう。
これも不思議なことに続くんです。
全然違う病気なのに、年齢も全然違う患者なのに、「ひく」のです。

私は「つく」時期は過ぎましたが、またいつ「つく」波が来るとも知れません。
いざそうなっても慌てないように、技を身につけておくことにしましょうか。

マッドナースのひとりごとTOPへ/ ベルタウン*マッドナース*プロジェクトTOPへ